福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

中天相承慈雲流悉曇血脈の印可をいただきました。

2012-11-01 | 法話
悉曇(しつたん)とは梵語(サンスクリット)を書き表すのに用いる文字です。梵語は梵天の言葉ともいわれ、日本には漢訳経典と共に伝来しました。法隆寺には貝葉に書かれた悉曇が残っています。天平期には遣唐使や道璿、鑑真らの唐僧が悉曇梵語に堪能であったとされます。平安時代に入ると、弘法大師が大量の密教経典を招来されましたがこれらの中には陀羅尼が梵字で書かれています。したがって悉曇梵語ができないと密教修法は不可能であったのです。

わたしも今生でこの大師招来の中天相承悉曇を受けられる機会があろうとは思っていませんでしたが、勝縁に恵まれ、総本山東寺において松本俊彰阿闍梨(三重・真福院住職)による悉曇講習会を平成20年11月より4年間にわたり受けることができました。
そして本当にありがたいことにこの10月31日、印可をいただきました。
阿闍梨は河内の高貴寺に入寺され伎人慈城和上・高志浄観和上等の諸師に師事され弘法大師より面々と相伝され慈雲尊者によって大成された慈雲流悉曇血脈を現代において相承されている貴重な方です。私もこれで中天相承〈慈雲流〉悉曇の正統伝承者として認められたこととなりました。恐れ多いことですが今後ますます励めという慈雲尊者や阿闍梨様からのお諭しと受け止めて精進することとしております。
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