○シューベルト 弦楽四重奏曲「四重奏断章」
○ハイドン 弦楽四重奏曲第67番「ひばり」
○ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番
○シューベルト 「ます」弦楽四重奏版(アンコール)
伊藤文乃、山本はづき(Vn)、池田美代子(Va)、レオニード・グルチン(Vc)
群馬交響楽団のトップ奏者たちによって結成されたカルテット。
パンフレットには、「4人が奏でる美しい旋律に包まれながら、素敵なひとときをお過ごしください。」とあります。
1曲目のシューベルトはよくわかりませんでした。出だしがブルックナーの開始のようだなという記憶のみ残っています。
2曲目のハイドンは、ハンドン定番の極めて簡明で聴きやすい曲でした。出だしのところが「ひばり」の鳴き声のようなので、「ひはり」という名前だとか。
そして、最後のベートーヴェン。
ベートーヴェンと言えばそれなりに身構えなければという想いで聴きました。
1楽章は、気難しい感じでした。序奏部では、第1ヴァイオリン以外がゆったりしたメロディを奏でいるのに、第1ヴァイオリンは音符の短いフレーズをせせこましく演奏するなど、気まぐれな印象も受けました。
このようなのが延々続くのはツライなと思っていましたが、2、3楽章は聴きやすい曲でした。
2楽章の中間あたりから第1ヴァイオリンが息の長いメロディを奏しているのに対して、第2ヴァイオリンが細かい伴奏をしているのが印象的でした。そして、続いてヴィオラがメロディを受け持って、少し長い間、演奏しました。その特色ある音色に感銘を受けました。
3楽章は、ゆったりしたテンポで平安な感じを醸し出していました。中間あたりで、また第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの掛け合いが楽しいところがありました。
4楽章の途中から、また気難しい感じがすると思っていたら、5楽章に移っていました。終わりのほうになって、テンポの変化が激しく、適切な表現ではありませんが、どこか投げやりな感じさえする・・・そんな曲でした。
(高崎市文化会館)
昨日から1泊、学生時代に所属していたクラブのOB会に行ってきました。
場所は浅草です。近くに今話題の場所があります。
昨日は、夕暮れ時に浅草駅の駅ビル、駅見世(エキミセ)の屋上でスカイツリーと東武電車を撮りました。右の写真は、浅草寺五重塔のライトアップです。
今朝は、7時頃と9時頃の2回、浅草寺を撮りました。7時頃は、まだ人通りが少なかったです。
順に、雷門、宝蔵門、本堂、そして宝蔵門とスカイツリーです。
そして、10時半頃、スカイツリーに行きました。
しかし、展望デッキの予約券が午後たったので、先に昼食にしました。
食事はもんじゃです。素晴らしい手さばき。右はスカイツリーソーダ。
ようやくスカイツリーに登れました。人人人・・・でした。
写真は、天望回廊から見た東京湾、東京ゲートブリッジです。富士山はみえませんでした。帰りは東武特急で浅草へ。浅草から銀座線で上野へ。そして新幹線で帰りました。
○オルフ カルミナ・ブラーナ シュッミット=イッセルシュテット/ストックホルム・フィル他 1954年11月26日(ライヴ)
カルミナ・ブラーナを初めて聴いたのは、学生の頃、中村洪介氏の「西洋音楽史」の講義ででした。
当時の講義ノートを引っ張りだしてみたところ、日付が2月20日となっていました。確か○年のときに履修したので、1978年です。もう35年近く前になります。
講義のノートには、当時の背景が記されていました。
「1930年代は世界恐慌の中、ぜいたくはできず、簡素化に向き、古典への復帰がなされた。
1933年には、ドイツでヒットラー内閣が成立、翌1934年には帝国音楽局ができ、音楽が統制されるようになった。優秀な音楽家がヨーロッパからアメリカへと逃れて行った。上からの圧迫を受け、大衆の支持を受けなければならない状況にあった。
そのような背景の中、1937年、カルミナ・ブラーナは初演され、大成功を収めた。」
当時の印象としては、なんとなく土俗的、低俗で、おかしな曲というもので、その印象は今も変わらないですネ。そしてどこか東洋的、「アンティーゴネ」でも感じたことですが、時にお経を唱えているような印象を受けるところもあります。
このイッセルシュテットのCDは、ストックホルム・フィル75周年の8枚組記念CDに収められています。フリッチャイのチャイ5の4分程度のリハと第9の一部(2分)のために購入したものです。
イッセルシュテットは北ドイツ放響の首席指揮者を務める傍ら、1955年から1964年までストックホルム・フィルの首席指揮者も兼任していました。この録音は首席指揮者に就任する前の年の録音です。
しばらくは聴いていなかったのですが、なにかのきっかけで聴くようになりました。
録音が古いせいか、最初に出だしのところがちょっと迫力に欠けますが、中々、素晴らしい演奏です。
なんといっても印象的なのは、2曲目、「運命の女神の痛手を」の後半部分。トランペットの雄たけびは荒々しく、最後は超快速で走り抜けます。これには舌を巻きます。