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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2012-12-02 16:15:44 | 他の音楽

○オルフ カルミナ・ブラーナ シュッミット=イッセルシュテット/ストックホルム・フィル他 1954年11月26日(ライヴ)


カルミナ・ブラーナを初めて聴いたのは、学生の頃、中村洪介氏の「西洋音楽史」の講義ででした。

当時の講義ノートを引っ張りだしてみたところ、日付が2月20日となっていました。確か○年のときに履修したので、1978年です。もう35年近く前になります。


講義のノートには、当時の背景が記されていました。

「1930年代は世界恐慌の中、ぜいたくはできず、簡素化に向き、古典への復帰がなされた。

1933年には、ドイツでヒットラー内閣が成立、翌1934年には帝国音楽局ができ、音楽が統制されるようになった。優秀な音楽家がヨーロッパからアメリカへと逃れて行った。上からの圧迫を受け、大衆の支持を受けなければならない状況にあった。

そのような背景の中、1937年、カルミナ・ブラーナは初演され、大成功を収めた。」


当時の印象としては、なんとなく土俗的、低俗で、おかしな曲というもので、その印象は今も変わらないですネ。そしてどこか東洋的、「アンティーゴネ」でも感じたことですが、時にお経を唱えているような印象を受けるところもあります。


このイッセルシュテットのCDは、ストックホルム・フィル75周年の8枚組記念CDに収められています。フリッチャイのチャイ5の4分程度のリハと第9の一部(2分)のために購入したものです。

イッセルシュテットは北ドイツ放響の首席指揮者を務める傍ら、1955年から1964年までストックホルム・フィルの首席指揮者も兼任していました。この録音は首席指揮者に就任する前の年の録音です。

しばらくは聴いていなかったのですが、なにかのきっかけで聴くようになりました。

録音が古いせいか、最初に出だしのところがちょっと迫力に欠けますが、中々、素晴らしい演奏です。

なんといっても印象的なのは、2曲目、「運命の女神の痛手を」の後半部分。トランペットの雄たけびは荒々しく、最後は超快速で走り抜けます。これには舌を巻きます。

Tchaik54

コメント
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