○ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 コバチェフ/トリエステ・ジョセッペ・ヴェルディ劇場管弦楽団 1995年1月24~26日
このコンビによる第2交響曲は、とても素晴らしい演奏でしたが、この第1交響曲はどうかというと、遅めのテンポで堂々とした演奏と思います。特に3楽章がメリハリをはっきりと演奏していて好ましいです。
しかしながら、何か所か前面に聴こえてほしい動機が弱くなってしうところがあり、ちょっと残念です。
例えば、1楽章のコーダのところで、ホルン、続いてトランペットが第1主題から派生した動機を吹くところが、弱くとても残念です。終楽章でも展開部の始めにオーボエが第1主題を吹きますが、これもちょっと弱いです。でも、終楽章のコーダは堂々として、立派に締めくくっています。