○ウェーバー 「オベロン」序曲
○ボロディン 中央アジアの平原にて
○リスエア トランペットと弦楽のためのコンチェルティーノ
○ドヴォルジャーク 交響曲第8番
○バッハ 管弦楽組曲第3番からアリア(アンコール)
太田恭史(Tr)、鈴木織衛/群馬交響楽団
どの曲も素晴らしく、いい演奏会でした。
その中でも圧巻は、ドヴォルジャークの8番でした。
ドヴォルジャークの8番を群響で聴くのは、5回目になりますが、聴く度に素晴らしくなっていくように感じます。
前回は、現田さんの指揮で、良い演奏だったのですが、どこか疑問も残る演奏でもありました。
今回は、オーソドックスな演奏ですが、各楽器がとてもクリアで美しく、活き活きとしているように感じました。
各楽章とても素晴らしかったですが、特に1楽章がよかったです。第1主題では、フルートが柔らかく抑揚のあるメロディを奏し、それに続く盛り上がり、ティパニの強打と、言うことなしです。コーダでは、終わりのところでティンパニの強打がずっしり響き、アンチェル/チェコ・フィルのライヴ演奏を思わせました。
2楽章も、とても洗練された響きで、私は、ヴァインリンのソロとそれに続く盛り上がりの部分が好きなのですが、この部分もイメージ通りの演奏で、とても嬉しく思いました。3、4楽章も素晴らしく、ブラヴォーものでした。いつか定期で採り上げるなどして録音してほしいものです。
リスエアの曲は、とても聴きやすい曲で、トランペットはキラキラと素晴らしい音色を奏でました。2楽章の哀愁のあるメロディが印象的でした。
更埴まで来たかいがありました。
(更埴文化会館〔あんずホール〕)