☆6月28~29日にブリュッセルで行われたEU(欧州連合)首脳会議で、メルコジ
体制は完敗。
☆もともとサルコジ大統領は仏国内で敗者になっているが、
☆来年の選挙に向けてメルケル首相もその基盤を失いつつある。
☆というのも、メルケル首相は欧州金融安定メカニズム(ESM)をめぐる議論で
フランス、イタリア、スペインというラテン系欧州に、方向転換を迫られ、
譲歩したからである。
☆つまり、ユーロ圏全体を監視する銀行監督官庁が設立されるなど、一定の条件が整えば、
ESMは経営難に陥った銀行に直接融資することができるのであるから。
☆スペイン、イタリアにしてみれば、ESMが政府とやりとりをすれば、
国債の金利があがるので、とんでもないから、それを回避したい。
☆しかし、そんなことをしたらドイツの銀行が、他国の債務を背負い込むことになるという
ジレンマが生じる。
☆しかし、スペイン、イタリアからすれば、ユーロを設定した時点で、
ドイツの生産物の価格が欧州内で相対的に高くならず、さんざん儲けたのだから
その分を支援するのは当然だろうと。
☆ドイツからすれば、勤労勤勉倹約できたのだから、それをあてにするのは
虫が良すぎると。
☆難しいことはわからないが、EUというヨーロッパは一つというあり方の話に
☆なっていないことは確かなようだ。
☆結局国単位の利益の言い争いである。
☆ドイツ人はドイツ人だし、スペイン人はスペイン人だし、
☆イタリア人はイタリア人だし、フランス人はフランス人だし・・・。
☆EU人という民族は、まだ生まれていない。
体制は完敗。
☆もともとサルコジ大統領は仏国内で敗者になっているが、
☆来年の選挙に向けてメルケル首相もその基盤を失いつつある。
☆というのも、メルケル首相は欧州金融安定メカニズム(ESM)をめぐる議論で
フランス、イタリア、スペインというラテン系欧州に、方向転換を迫られ、
譲歩したからである。
☆つまり、ユーロ圏全体を監視する銀行監督官庁が設立されるなど、一定の条件が整えば、
ESMは経営難に陥った銀行に直接融資することができるのであるから。
☆スペイン、イタリアにしてみれば、ESMが政府とやりとりをすれば、
国債の金利があがるので、とんでもないから、それを回避したい。
☆しかし、そんなことをしたらドイツの銀行が、他国の債務を背負い込むことになるという
ジレンマが生じる。
☆しかし、スペイン、イタリアからすれば、ユーロを設定した時点で、
ドイツの生産物の価格が欧州内で相対的に高くならず、さんざん儲けたのだから
その分を支援するのは当然だろうと。
☆ドイツからすれば、勤労勤勉倹約できたのだから、それをあてにするのは
虫が良すぎると。
☆難しいことはわからないが、EUというヨーロッパは一つというあり方の話に
☆なっていないことは確かなようだ。
☆結局国単位の利益の言い争いである。
☆ドイツ人はドイツ人だし、スペイン人はスペイン人だし、
☆イタリア人はイタリア人だし、フランス人はフランス人だし・・・。
☆EU人という民族は、まだ生まれていない。