教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

クオリティスクールの新コンセプト[045] 開成の国語

2010-02-02 09:55:47 | 入試問題
☆ココログのブログがメンテ中で、書き込めないので、まずはここに忘れないうちに書いておきます。今朝の中学入試の一風景については、トリニティ教育研究所のニュースに書きこんでおきました

☆なにせこの時期、朝学校の様子を見て、午後も様子を拝見しに行く間に、いろいろなことを思いつくし、先生方とのメールや携帯で情報交換もするわけで、書き込んでおかないと忘れてしまうんですね。私にとってブログは外部記憶装置で、自分で後で検索しないと覚えていないことがたくさんあるのです。

☆ともかく、スタバはありがたいです。今は用賀のスタバです。大学受験生や司法試験の勉強をしている人、外国の方々がいて、気がねすることなくパソコンをたたけます。それにレシートをもっていけば、他のスタバでも100円でコーヒーを飲めます。

☆昨日は六本木ヒルズのスタバと自由が丘のスタバをハシゴしました。今日はこれから田町のスタバの予定です。

☆さて、本題です。開成の国語が実におもしろい。問題としては麻布のほうが練られていて、主観的には好きですが、開成の文章の出所や「せこい」「やばい」というマスコミ用語というか流行語というか言葉に対する批判的思考を試すところがおもしろいですね。

☆で、論説文が特におもしろい。内田樹さんの「もしも歴史が」を出題しています。問いは2つ。

☆問1は歴史の因果関係について考えるのはなかなかおもしろいと内田さん言っているのはなぜかという問題です。

☆因果関係だとしたら、こうなればこうなるで、未来予測は完璧なはずですが、そうはならないわけで、因果関係といっても緩い隣接している二つの事象あるいは時間順序の事象をあとからつなげただけという歴史的因果関係をクリティカルシンキングしてよという問題ですね。

☆問2は、≪何より、「私ひとりががんばって善いことをしても、何が変わるわけでもない」とか「私ひとりがこっそり悪いことをしても、何が変わるわけでもない」というふうに自分の歴史への参与を低く見積もって、なげやりになっている人に比べて、今この瞬間においてはるかに人生が充実しているとは思いませんか。≫と内田さんは言っているのですが、「自分」「歴史」「人生の充実」の関係について内田さんとは違う考えを自分なりに考えて書きなさいという問題。

☆なんという批判的思考にチャレンジさせる問題でしょう。

☆そもそも内田さんという現代の教育や社会への大批判家として有名な人の文章を開成がだすのがおもしろすぎますね。一方では「せこい」「やばい」現代語批判という保守的な問題もあって、その自由さがこれまたおもしろいのですが・・・。

☆開成の問題は複数人がもちよって作っていることがすぐにわかるわけですけど、それはともかく、さらにおもしろいのは、この内田さんの文章は、内田さんのブログで公表されているのです。

☆中学入試も書籍だけで学ぶ時代ではないということですね。いいものはいいのだ。真理は真理なのだということですね。

☆開成の先生方の神々の闘いは、やはり麻布と共鳴しますね。麻布がマックス・ウェーバーの読書会をやるわけですよ。
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旭川医大 理数重視の入試へ

2006-04-10 09:44:55 | 入試問題
◆読売新聞(2006年4月10日)によると、旭川医科大が2008年度から理数重視に入試科目を理数重視型に変更する。

◆≪大学入試センター試験での変更点は、医学科(前、後期日程)の理科で、「物理(1)」「化学(1)」「生物(1)」の3科目から2科目を選択していたのを、3科目すべて必須にする≫という。

◆看護学科(同)では、社会を2科目選択していたものを1科目にし、≪数学は1科目から2科目に増やし、うち「数学(1)・数学A」を必須とし、残り1科目は「数学(2)・数学B」「工業数理基礎」「簿記・会計」「情報関係基礎」から選択することにした≫ という。

◆2次試験も変わる予定。医学部志向と言われている昨今であるから、医学部がきちんとタフな試験構成をすれば、理科系全体が再び理系重視型の試験にシフトしていく。

◆学ぶべき科目数が多くなればなるほど、教科横断的なメタ的複合的視点の育成が重要になる。この視点を磨くのは小学校と中学校の時期である。学習指導要領の大幅な変更がポイントか。

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明大明治~世界の人が幸せになる問題

2006-02-17 10:24:58 | 入試問題
今年の明大明治の社会科の問題(2回目)に
エジソンやアインシュタインが微笑むような
問題が出題された。

世界中の人がチャレンジすべき問題。
入試問題で世界の幸せを考える。
すてきではないですか。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「世の中を良くする3つの方法」
というテーマについて考えなさい。
そして次の問いにそって君の考えを
答えなさい。

1 “良い世の中”とは、どのようなことだと
君は考えますか。20文字以内で書きなさい。

2 “上の1を実現するための3つの方法”を
君が重要と考える順番に書き、その順番にした
理由を答えなさい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


夢を見るのは楽しい。
夢を実現するのはもっと楽しい。

とは本田宗一郎さんの言葉だが、
パーフェクトにわくわくする問いかけだ。
そして本質的な問いかけだ。

家族がそろって食事をするときに
わいがやをやってもよいなあ。

【参考】→NTS教育研究所「編集者コラム2006年2月16日
→ホンマノオト「2006年私立中高一貫校の「入試問題」を斜めから見ると(6) ~明大明治の場合①
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公立中高一貫校の意欲的な問題

2006-02-07 02:49:05 | 入試問題
毎日新聞(2005年2月4日13時1分更新)
によると

「4月開校する区立初の中高一貫校
「千代田区立九段中等教育学校」の入学試験が3日、
明治大学(同区神田駿河台)で行われた。
応募者1023人のうち953人が試験に臨み、
植物の実をスケッチさせるなどユニークな問題も出題され、
児童たちは緊張した面持ちで鉛筆を走らせていた。」

という。

植物の実をスケッチさせるとは
まるで武蔵中の理科の
「お土産問題」ではないか。
(参考→NTS教育研究所
入試問題に見る学び(1) 武蔵中学:社会・理科の問題から見えるコト」)

本物を5感を通して
把握する。
一見簡単そうだが、
実は感覚を通すだけでは
ダメ。
結局は感覚を再構成する
認識力がポイント。

見るという行為から
視るという思考へ

意欲的な問題だ。

要するに公立中高一貫校の適性検査の問題は
一見簡単そうだが
本質的という
クオリティーである可能性が高い。

問題のアイディアが問われる
時代がいよいよやってきた。

テストの社会学が急務である。

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100字~200字論述問題へ

2006-02-01 23:27:41 | 入試問題
2月1日、東京の私立中高一貫校入試が
始まった。

いわゆる御三家の問題を入手。

基本線は変わらないが、

開成の国語で100字の論述
桜蔭の国語で250字の論述
麻布の社会で160字の論述
麻布・武蔵の国語は
100字から200字ぐらいの記述が当たり前

という骨太の考える問題、表現する問題
が出題された。

もはや知識を覚えるだけでは
どうしようもない問題がズラリという感じ。

このような入試問題には
大事な学びのモデルが
提示されている。

このへんの事情は次のサイトを参照してください♪

NTS教育研究所>「入試にみる学び
ホンマノオト>「私立中高一貫校の入試問題が示唆するコト
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日経の入試問題分析

2005-08-10 11:25:19 | 入試問題
日経新聞(2005/08/09)は、

私立中高一貫校の入試問題を
「暗記力や計算力を問う」問題
と理解している。

それに対して、公立中高一貫校
の入試問題を
「『適性検査』と呼ばれ、『国数社理』のような
教科区別がなく、記述式が中心」
と理解。

どちらも一面の真理にすぎない。

私立中高一貫校はもちろん記述も出題する。
しかし、その方法は、論理的展開と発想
の結びつきが大事になる。緻密で大胆な
思考力が要求される。

これに対し公立は、道徳的なねらいが背景に
見え隠れするし、論理展開は果たして緻密か
どうかわからない。そういう基準を細かく
示さないから。
イギリスでは、こういうのを“
Woolly thinking”と呼んで
批判する教育関係者もいる。

入試問題は、子どもたちの頭脳や精神に
影響を与えるものである。
サプリメントと同様、本当はきちんと基準を
明確にしていく必要が、最も重要な媒質
なのだ。

もっと議論をしたほうがよい。

参照→ホンマノオト≪学力を考える≫

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