教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

学校選択の変化 (51) 春日部共栄①(女子)

2006-08-27 22:03:13 | 学校選択
◇春日部共栄(男子)と同じように、女子も併願校の選択の仕方は、埼玉エリアでは特徴がある。

◆2003データ 春日部共栄①(女子)
独協埼玉①・浦和明の星①・開智①・麗澤①・専修大松戸①・市川①

◆2004データ 春日部共栄①(女子)
独協埼玉①・浦和明の星①・淑徳与野①・市川①・開智①・豊島岡①

◆2005データ 春日部共栄①(女子)
独協埼玉①・浦和明の星①・専修大松戸①・淑徳与野①・共立B・栄東B

◆2006データ 春日部共栄①(女子)
浦和明の星①・独協埼玉①・淑徳与野①・開智①・専修大松戸①・共立B

◇男子同様リサーチの必要性がある。

学校選択の変化 (50) 春日部共栄①(男子)

2006-08-27 21:45:50 | 学校選択
◇大学進学実績重視派の学校より理想追求重視型の学校のほうが併願校として選択されている。

◆2003データ 春日部共栄①(男子)
獨協埼玉①・開智①・芝浦工大柏①・市川①・専修大松戸①・本郷①

◆2004データ 春日部共栄①(男子)
獨協埼玉①・芝浦工大柏①・市川①・専修大松戸①・江戸川取手①・立教新座①

◆2006データ 春日部共栄①(男子)
獨協埼玉①・本郷①・春日部共栄②・芝浦工大柏①・立教新座①・開智①

◇春日部共栄の併願校は埼玉エリアでは少し傾向が違う。これは重要な兆し。春日部共栄の教育が他校と違うということを示唆するのだが、それが何であるかは、まだわからない。今後のリサーチが必要か。

学校選択の変化 (49) 立教新座①

2006-08-27 21:29:26 | 学校選択
◇立教新座の併願校は早稲田系―慶應系。城北、芝は早稲田大学、慶応大学につながる道?

◆2003データ  立教新座①
城北③・慶應中等部・城北埼玉①・芝②・西武文理①・立教新座②

◆2004データ  立教新座①
慶應中等部・城北③・城北埼玉①・立教新座②・西武文理①・城北②

◆2005データ  立教新座①
城北埼玉①・城北③・立教新座②・城北②・早稲田②・芝②

◆2006データ  立教新座①
城北②・早稲田②・城北埼玉①・芝②・本郷③・城北③

◇立教池袋の選択者の併願校には立教新座が上位に入っている。しかし、立教新座の選択者の併願校で、立教池袋は上位に入ってこない。やはり埼玉エリアの学校選択の視点は、まだまだ偏差値及び大学進学実績か?


学校選択の変化 (48) かえつ有明難進①(女子)

2006-08-26 07:26:28 | 学校選択
◇男子と同じように、かえつ有明難進①(女子)の選択理由の中で一番多いのは「期待度と熱意」。「併願しやすい」「共学校」「交通の便」「校舎・施設」と続くが、男子と違うのは、かえつ有明が男女共学になったからというのが多い。

◆2006年データ かえつ有明難進①(女子)
市川①・国府台女子学院①・渋谷教育渋谷①・昭和秀英②・市川②・和洋国府台女子①

◇共学校としては、市川―渋々―昭和秀英という併願が選択されている。いずれも大学進学実績については成果をだしているが、それに満足せず理想追求を重視している学校。女子校の国府台女子も和洋国府台も同様。かえつ有明の未来の教育の質がイメージできる。

学校選択の変化 (47) かえつ有明難進①(男子)

2006-08-25 23:58:24 | 学校選択
◇今春、かえつ有明は学園内革命を断行。保護者は大いに期待して、中1は226名入学。革命は大成功である。この流れは志望校調査にも反映されている。志望理由を多い順に見てみると、「期待度と熱意」、「交通の便」、「校舎・施設」、「偏差値が妥当」、「塾の薦め」と続く。

◆2006データ かえつ有明難進①(男子)
市川①・芝①・昭和秀英②・かえつ有明難進②・成城②・獨協②

◇かえつ有明は、(1)新しい理数教育と新しいプログラム創造、(2)大学進学指導の充実と高い目標設定、(3)新校舎移転という3つの点で画期的なビジョンをうたっている。

◇これらを実行しようとする教師の一丸となった姿勢に熱意と期待を感じるのは当然。また首都圏エリアのどこからでも通いやすい、つまり地政学的に有利な場所に移転したのだから、交通の便が注目されるのも当然。新校舎も同様。また、熱心なPR活動には頭が下がるが、そのことは学校選択者も感じているという反応が現れている。

◇そのような学校選択者がプランする併願校にも、かえつ有明の教育の質と重なる学校が選ばれている。

学校選択の変化 (46) 開智①(女子)

2006-08-25 22:47:56 | 学校選択
◇男子同様に開智①(女子)の併願校にも変化あり。

◆2003データ 開智①(女子)
浦和明の星①・豊島岡①・女子学院・豊島岡②・豊島岡③・星野①

◆2004データ 開智①(女子)
浦和明の星①・豊島岡①・淑徳与野①・女子学院・浦和明の星②・豊島岡③

◆2005データ 開智①(女子)
浦和明の星①・豊島岡①・淑徳与野①・浦和明の星②・開智②・女子学院

◆2006データ 開智①(女子)
浦和明の星①・淑徳与野①・豊島岡①・春日部共栄①・栄東(東大選1)・開智②

◇合格進学重視派と理想追求重視派のバランスが後者にシフトしつつある。




学校選択の変化 (45) 開智①(男子)

2006-08-25 22:36:56 | 学校選択
◇開智(男子)の併願校に変化あり。

◆2003データ 開智①(男子)
立教新座①・城北②・巣鴨②・渋谷幕張①・早稲田②・城北③

◆2004データ 開智①(男子)
立教新座①・渋谷幕張①・城北③・海城②・慶應中等部・巣鴨②

◆2005データ 開智①(男子)
立教新座①・開智②・巣鴨②・渋谷幕張①・城北②・芝②

◆2006データ 開智①(男子)
立教新座①・芝②・渋谷幕張①・巣鴨②・開成・海城②

◇早稲田、城北に変わり、海城、開成が出てきた。芝も、海城も、開成も実は総合的な独自の学びを作っている。単なる大学進学実績指導で終始しない。埼玉エリアの多くの私学は大学進学実績重視派。開智、春日部共栄、埼玉獨協は理想重視追求派。そういう色分けが明確になっていることを示唆しているのかもしれない。






学校選択の変化 (44) 筑波大附属駒場

2006-08-25 09:55:02 | 学校選択
◇麻布・栄光・駒場東邦が上位にあがってこないのは?

◆2003データ 筑波大附属駒場
慶應中等部・開成・聖光②・渋谷幕張①・芝②・聖光①・立教新座①

◆2004データ 筑波大附属駒場
慶應中等部・開成・聖光②・渋谷幕張①・攻玉社(特)・芝②・駒場東邦

◆2005データ 筑波大附属駒場
開成・聖光②・渋谷幕張①・攻玉社(特)・芝②・栄光・麻布

◆2006データ 筑波大附属駒場
開成・渋谷幕張①・芝②・聖光②・聖光①・駒場東邦・麻布

◇筑駒―開成という併願者の併願が反映されているため、麻布・栄光・駒東の併願がめだたなくなっていると考えた方がよい。すると、ここに筑駒―開成併願者の学校選択がはっきり現れていると考えられる。

◇要するに学校選択に関して、男子は難関校ほど大学進学実績以上の理想を追求する。その次に位置すると一般に思われている学校ほど、大学進学実績を追求する。女子は桜蔭とJG・雙葉の2つの傾向に分かれる。偏差値に関係なく、大学進学実績追求型と理想追求型と。男子と女子とのこの違いは何を意味するのか?本来であれば、御三家は理想追求型で・・・となってもよいと思うのだが・・・。






学校選択の変化 (43) 慶應中等部(女子)

2006-08-25 09:30:28 | 学校選択
◇慶應中等部を選ぶ女子生徒のレベルはやはり高い。

◆2003データ 慶應中等部(女子)
女子学院・桜蔭・浦和明の星①・頌栄②・豊島岡①・渋谷幕張①

◆2004データ 慶應中等部(女子)
浦和明の星①・慶應湘南藤沢・鴎友学園女子③・渋谷幕張①・女子学院・頌栄②

◆2005データ 慶應中等部(女子)
浦和明の星①・慶應湘南藤沢・渋谷幕張①・桜蔭・豊島岡①・女子学院

◆2006データ 慶應中等部(女子)
浦和明の星①・桜蔭・渋谷幕張①・豊島岡①・慶應湘南藤沢・女子学院

◇慶應中等部の併願校の傾向の特徴は一目瞭然。偏差値とブランドの相関恐るべし・・・。



学校選択の変化 (42) 慶應中等部(男子)

2006-08-25 09:18:18 | 学校選択
◇慶應中等部の入試日シフトで、開成との併願が減少。

◆2003データ 慶應中等部(男子)
芝②・立教新座①・渋谷幕張①・聖光②・慶應普通部・開成

◆2004データ 慶應中等部(男子)
渋谷幕張①・立教新座①・芝②・聖光②・慶應普通部・開成

◆2005データ 慶應中等部(男子)
慶應普通部・立教新座①・渋谷幕張①・芝②・市川①・慶応湘南藤沢

◆2006データ 慶應中等部(男子)
慶應普通部・立教新座①・慶応湘南藤沢・渋谷幕張①・市川①・早稲田実業

◇もともと開成に合格した場合、慶應中等部に進む率は少なかった。したがって、入試日を移転しても経営上影響はない。また、慶應中等部の選択者の嗜好性は、慶應大学・早稲田大学・立教大学。中高一貫段階で決めてしまいたいという考え方が主流だから、学校雰囲気についても影響はない。むしろ、東大・早慶上智立・青山中央法政明治というカテゴリーを強化する流れに寄与する。これがよいのかどうかはわからないが。