教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

大卒内定2年連続増  不安定な産業構造が背景に

2012-10-22 09:11:44 | 教育政策
☆日経2012/10/22 2:13 によると、

日本経済新聞社が21日まとめた2013年度採用状況調査によると、主要企業の大卒採用内定者数(13年春入社)は今春実績比3.5%増と2年連続で伸びた。小売りなど非製造業が同6.6%増と5年ぶりに増加。団塊世代の大量退職に対応するほか、海外や環境関連など成長分野の開拓へ採用を増やす。ただ、世界景気の減速や日中関係の悪化を受け、今後は就職環境に不透明感も出そうだ。
・・・・・・・文科系は5.6%増と4年ぶりの増加。スマートフォン(高機能携帯電話)販売に力を入れるソフトバンクグループの採用増などが寄与した。理工系は0.7%減と2年ぶりのマイナスだった。


☆円高で活況を帯びている企業は内定者をだしたが、

☆輸出業や電力関係では減ってしまっているということで、

☆内定が増えていることは好ましいが、不安定だ。

☆一方で、同紙2012/10/22 2:13 によると、

2013年度の高卒内定数は前年度比18.1%減の1万1618人だった。減少は08年度から6年連続。高卒内定数の減少について、就職情報のマイナビ(東京・千代田)の三上隆次マイナビ編集長は「産業空洞化による製造現場の雇用減が影響した」と指摘する。

☆なんのことはない。大学内定2年連続増の背景には、高卒内定者6年連続減少という犠牲がある。

☆また、同紙2012/10/19 19:56 によると、

文部科学省は19日、2012年度の国公私立大の入試状況を発表した。面接などで選ぶアドミッション・オフィス(AO)入試を利用した入学者は私大で4万7210人で、11年度を3%下回った。減少は2年連続。AO入試を実施する私大は10年度の464大学をピークに減少に転じ、今年度は460大学だった。

☆評価の甘いAO入試が広まったのだが原因だが、

☆たとえば、東大がAO入試を行うことはない。それはなぜか。

☆偏差値以外の評価=モノサシを使っていないからだ。

☆脱偏差値の評価システムの入試を創出したら

☆自ずとAO入試に到るのだが、そうはならない。

☆今ではなぜか偏差値とは学歴社会のモノサシである。

☆東大が自ら頂点に君臨している社会のことである。

☆だから、グローバリゼーションを乗り越える賢い学生の順番に

☆内定が舞い込んでくる。

☆つまり学歴順=偏差値順。

☆そのランキングが下がれば下がるほど

☆景気動向次第でダメージを受ける。

☆学歴上位者は、ダメージを受けない。

☆今のところという条件付きではあるが。

☆学歴順に、官僚、学者、成功企業に入る。

☆景気動向は、他人事なのである。

☆ただ、グローバル社会でドメスティックな学歴順位や偏差値など

☆役に立たない。だって、ハーバード大学って偏差値はないのだから。

☆したがって、アンタイトルでもイノベーターやクリエイティブクラスは

☆世界で活躍する。

☆そんなことがどんどん起こる。

☆学歴社会を見据えて、そのフレームから出よう。

☆そこに未来がある。

日中韓の経済戦争のゆくえ

2012-10-19 08:53:02 | グローバリゼーション
☆日経ビジネスオンライン2012年10月19日の

☆「日韓、スワップの切れ目が縁の切れ目 真田幸光教授と激動のアジアを「金融」から読み解く(下)」

☆は、日中韓の経済戦争が、いよいよ本格化することが書かれている。

スワップを10月末に日本が打ち切ることに米国は反対しなかったのでしょうか。中国が韓国への影響力を増す契機にするのは間違いないというのに。

真田:「日王への謝罪要求」など韓国の日本への非礼に関しては、米国も相当に驚き、韓国を叱ったと言われます。日本の面子を考えれば、日本に「韓国とのスワップは続けろ」とは言えなかったのでしょう。

 日本に突き放され、中国に引き寄せられる韓国。その韓国を中国がどう料理するか――。米国は中国の出方を確かめているのかもしれません。あるいは韓国のことを考える余裕など、もう、なくしているのかもしれません。金融だけとっても自国や欧州の問題で手いっぱいだからです。・・・・・・・・
 
鈴置:確かに、過去3回の韓国の通貨危機を見ると、金融面で米国の力が落ちて韓国への関与も薄れる半面、中国の力が急速に増してきたのがよく分かります。

 「沈む太陽の米国、登り龍の中国」を見つめる韓国の心情は複雑です。中国に飲み込まれることを恐れながらも、中国に接近せざるを得ない。・・・・・・・・・

鈴置:・・・・・・・・・・すでに韓国が安全保障面で「日本ではなく中国と組む戦略」を鮮明にした以上、金融面で「日本よりも中国を頼む戦略」に転じても別段問題にはなりません。韓国人とって必ずしもうれしいことではないけれど、自然なことなのでしょう。いずれにせよ、通貨スワップ打ち切りは、経済にとどまらず外交、安全保障面の“日韓の縁の切れ目”になっていくことでしょう。


☆要するに

①お金を貸す国はどこか。

②輸入依存の場合は、自国通貨のレートが高い方がある程度良い。

③輸出依存の場合は、自国通貨のレートが安い方がある程度良い。

④国債や製品、簡単に言えば商品を独占的に買ってくれたところが、あのカカオのように
脅す立場に立つ。

⑤製品や資源、簡単に言えば商品を独占的に所有しているところが、国際貿易上、独占禁止法のような
拘束力が国の政策に対してない場合、脅す立場に立つ。

☆中国における著作権や知的所有権問題が噴出しているということは、

☆国家と国家の国際競争法が成立していないことを象徴している。

☆WTOなどでは、検討しているようだが、EUと米国などの微妙な利害関係があって

☆なかなか難しそうだ。

☆いずれにしても、①から⑤のポイントを適性均衡化するには

☆どうしたらよいのか。それがないと市場の失敗は修正できない。

☆なんとか補正したい。

☆その思いが、マッチング理論やゲーム理論が経済ノーベル賞の

☆ターゲットになっているのだろう。

ソフトバンク、ファーストリテイリングの動向注目される

2012-10-12 09:09:44 | グローバリゼーション
☆ソフトバンクは、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収に向けて

☆詰めの協議を行っているとニュースが話題になっている。

☆しかし、一方で、買収金額は1兆円を超えるのではと。

☆いいことばかりではないということか。

☆ファーストリテイリングは11日、

☆今8月通期連結決算発表。

☆売上高が13・2%増の9286億円だそうだ。

☆SankeiBiz2012/10/11 16:04 によると、

売上高の7割近くを占める国内ユニクロ事業の売上高が3・3%増の6200億円だったほか、海外ユニクロ事業が63・4%増の1531億円と大幅に伸びた。

☆グローバルな活躍がポイントだったということか。

☆しかし、平成25年8月期の業績予想では、アパレル企業では初の売上高1兆円超えとなる1兆560億円を掲げて

☆いたから、そこをどう市場が評価するのか?

☆そこが今日の注目ポイントか。

☆しかし、こんなメリットとデメリットの狭間で

☆勝負をするとは?

☆経営とはやはり賭けの要素が大きい。

☆いや、判断とは小さな出来事であろうが

☆大きな出来事であろうが、選択の賭けである。

☆選択の自由とは、賭けであるということか。

山中教授ノーベル賞受賞 基礎研究に一石を投じる

2012-10-09 08:14:57 | イノベーション
☆日本経済新聞2012/10/9 6:58 によると、

利根川、山中両教授に共通するのは、元は医学の基礎研究者ではなく違う分野から入ってきたことだ。両氏とも米国で分子生物学の基礎を学んだ後に研究を発展させた。国内大学の医学部では最近、異分野から参入する研究者が少なくなり、基礎研究力の低下が大きな問題になっている。・・・・・・日本の科学技術政策は現在、極めて危機的な状況にある。5~10年後の短期間に実用化を目指すプロジェクトが中心になり、研究の評価も論文数など数値で割り出せる指標で下される。これではとっぴな発想や大器晩成型の研究を支援しきれない。明確な責任の下に審査された研究者には、独自の研究環境を許す方法もあってもよい。

☆山中教授の偉業。

☆そのおかげで、

☆基礎研究や哲学

☆知のインターフェース

☆などなど

☆に目が向くことを期待しよう。


模倣の仕方

2012-10-02 05:51:41 | 
スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所


☆名語録。

☆コンテクストの自由度が高いのは

☆詩や俳句のよう。

☆本当にジョブスがそう思ったのか

☆どうかは、わからないが、

☆少し立ち止まって少しだけ考えるきっかけになる。

☆たとえば、

連中は臆面もなく真似をした
私たちは臆面もなく盗んできた


☆成功している商品をそのまま模倣することと

☆埋もれているアイデアやタレントを掘り起し

☆それが世に広まるように

☆作り変えてしまう。

☆このトランスフォームが独創的で、

☆0から創造するわけではない。

☆こう考えると、模倣→組み換え

☆ということになりやすい。でも違うようだ。

☆掘り起こした段階で、

☆すでに共鳴している。共鳴しているものが、ジョブスの中にあって、

☆共鳴する。

☆だから、掘り起こしたものを模倣したのではない。

☆自分のアイデアを掘り起こすトリガーになったということだろう。

☆結局は自分の中にアイデアを見つけ

☆それをシンプルにソフィストケートしていく。

☆その過程で、どれだけのメンバーを巻き込めるかだ。

☆結局は、種が新芽をだし、開花する過程と同じということ。

文部科学相に田中真紀子元外相内定

2012-10-01 03:17:30 | 教育政策
☆10月1日、野田佳彦首相は、3回目の内閣改造を行うが、

☆文部科学相に田中真紀子元外相を起用するようである。

☆日本女子大附属から早稲田大学へと進んでいるから

☆≪私学の系譜≫ではある。

☆この系譜は、明治維新以降の官僚近代社会に対し

☆社会改良主義の教育拠点として存在理由を保守してきた。

☆そして、今≪官学の系譜≫のほうでも

☆グローバル人材育成にかじをきっているから、

☆だいぶ≪私学の系譜≫のグローバルの概念とは違うが、

☆ともあれ、田中真紀子氏は、

☆留学経験

☆ファーストレディ代行経験

☆外相経験

☆などたしかにガラパゴス化したと言われている

☆日本の教育をぶっ壊す可能性はある。

☆ただ、民主党政権に残された時間は少ないというのが

☆メディアの大方の見方。

☆政局を越えて、仕事を全うできるかどうか、

☆そこは様子を見ていかないければということだろうか。

☆それとも・・・。

☆ウム。ネクストステージのステップということでもあるか。

☆そちらの気配の方が濃そうではある。