教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

労働政策研究・研修機構のキャリア教育観

2005-09-30 14:34:35 | 学習支援活動
労働政策研究・研修会
キャリア教育観は

職業の理解
自己の理解

をベースにしている。

そして進路指導と違いはないとしている。

進路指導とキャリア教育の定義上の問題には
あまり興味はない。

むしろ職業と自己の理解以上に
世界の理解ということが重要だ。

この世界の情報や世界を変える発想
における情報格差が
経済上の格差などを生み出しているからだ。
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イギリスの人材教育

2005-09-28 17:07:10 | グローバリゼーション
FujiSankei Business i. on the web(2005/9/28)
によると

ブラウン英財務相は26日、
「教育が二流では一流の繁栄国にはなれない」
と語ったという。

「中国やインドなど新興国との経済分野の競争に勝つには、
教育水準の向上が最優先課題だ」と
いうことのようのだ。

そのために、「放任的な政策を改めて世界最高の人材大国を目指し、
少数精鋭で新興経済国に対抗する構想だ。」
という。

「毎年400万人以上の高学歴者を生み出している
中国やインド」に脅威を感じているのだろう。

「それぞれ人口10億人以上の両国に比べ
約6000万人とはるかに少ない英国が両国に対抗するには」
教育による人材育成なのだという。

具体的には
(1)3-18歳までの教育を充実させる
(2)政府として生涯教育への助成金の拠出に乗り出す
(3)大学を世界クラスにする
(4)科学分野への長期的な投資、起業促進、革新のための資金援助を行う
ということらしい。

しかし、このBRICs脅威論以外に
EUにおける大陸型のレッセフェール批判
ポストブレア
などの計算が入った発言だとも言われているのは
英国らしい政治経済の話だ。


 
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淑徳巣鴨中学高等学校校長中川武夫先生

2005-09-26 09:44:12 | 教師
淑徳巣鴨中学高等学校
校長中川武夫先生は、
毎日教育メールのコラムで執筆している。

生徒たちの目線で、
かつグローバルな視点で
お書きになっている。

今回(2005年9月26日)は、

南アフリカで開催された世界校長会議のテーマのお話し。
主テーマはUbuntsであったという。

「ウブンツ」とは聞きなれない言葉。
中川先生が調べていくと、

どうやら
「ウブンツとは、南アフリカの古い言葉で、
宗教哲学をベースにしているという。
分かち合う、
無私の奉仕、
1人の飢えは皆の苦しみ、
思いやり、
他者への尊敬と理解、
みんな生を共にする仲間、
などの意味があり、
大乗仏教の「共生=共に生きる」と同じ意味を持
つ言葉であることがわかってきた。」

ということだそうだ。

世界のあらゆるところで
紛争や戦争が絶えない今、

ウブンツという言葉をたよりに
「小異を捨てて大同につき、
皆の心を集めれば解決できる問題も多い
のではないか。」

と先生は指摘する。

そして、

ウブンツや共生と言った言葉は、
どこの国にも存在するのだから、
それらの言葉を生徒たちといっしょに調べるてみると
よいのではないかとピンと来たようだ。

意味は同じでも自分のフィーリングに合う言葉を
心に刻めば、生徒自身の中に生きる勇気や拠り所
ができるのではないかと。

そう思い立ったら、中川先生はすぐに行動する。

「さっそく、このことを来週の全校テレビ放送で
生徒に呼びかけようと思いつく。紙芝居のような
フィリップを作ったら楽しいだろうな、
どんなストーリーにしようか?
どんな図にしようか?‐‐などと
目まぐるしく頭の中をアイデアが駆け巡る。
こうしてはいられない!」

中川先生をご存知の方は、
先生の飛び回る様子を
思い浮かべることができるだろう。
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未来をとらえる武相学園

2005-09-25 14:47:07 | 学校選択
武相学園
文化祭に行ってみた。

未来の男子校
という印象を受けた。

まず先生方は実に生徒と溶け込んでいる。
そばを生徒といっしょにうち、
そばを先生方が料理し、
生徒たちがうまいんだなあと食べる。

こんなに混雑している
イベントの場合、
たいていの男子校であれば、
先生はどなったり、大きな声で
生徒を呼び止めたりするだろうが、
全くその気配がない。

教師と生徒のコラボレーションが
うまくいっている。

保護者も協力して
自分たちの作品を出展。
保護者のブースが
妙に盛り上がってもいる。

考古学部の部員は丁寧に
プレゼンテーションしてくれるし、
ビジネス研究同好会は、
グローバルな金銭リテラシー
を開発するゲームをこなしていたりする。
世界大会に出たいとここでも大いに盛り上がっていた。

教師の柔かさ
男子生徒のモチベーションの高さ
保護者の協力態勢
教育空間の豊かさ(スポーツでは正式認定グランドや体育館もある)

武相学園は確かに未来をとらえている。

その秘密は、理事長の教育に対する高い見識に由来する
ことにも気づいた。

この点については、いずれホンマノオトで書いてみたい。
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岩崎日出俊氏のサバイバル金融の考え方の延長上に

2005-09-25 06:49:43 | 戦略
岩崎日出俊氏
が2005年5月に出版した本
「サバイバルとしての金融」(祥伝社新書)

これは、新しい市場主義の考え方を
知る上で、便利。

新しいというよりも、
今までの市場の原理に対する
幻想を払拭しているのであって、
原理そのものはアダムスミスが
提唱していた当時から変わっては
いない。

同じ現象に対して
新しい見方に変化した
ということがポイント。

もっともステイクホルダー資本主義を
村社会資本主義として
株主至上主義な点は、
全体の新しさの中で、
このこだわりは何だろうと
思うが。

氏がスタンフォードで学んだ当時の
ことが書かれているところが
あるが、これは私学経営にも役に立つ。

「私が学んだ当事(27年前)からスタンフォードでは
『ビジネスと変化する環境』と称する科目が必修履修科目
として教えられていました。そしてこの科目の主要テーマの
1つが『倫理』でした。
アメリカのビジネス・スクールといいますと、金融や
マーケティングといった実利的な学問やテクニックだけを
教えるところと誤解されている方もいるかもしれません。
しかしながら4半世紀以上前から『倫理』を主要テーマとして
教えていました。………市場主義を拝金主義と誤解し心まで
金に支配されてしまったのでは、本当に精神が荒廃してしまいます。
日本の責任ある地位の方々、あるいはこれから
そういった地位に就かんとされている方々には、今一度
『ノーブレス・オブリジェ』の意味するところを
かみしめていただきたいと思います。」

この本の考え方を金融という枠内で読書するのでは
なく、あらゆる領域の延長上で読書してみることが
できるかどうか。

たとえば、サバイバルとしての「私学」と
置き換えて読んでみるのはどうだろうか。
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中村中の梅沢辰也先生

2005-09-25 06:07:37 | 教師
中村中の梅沢辰也先生。
中村のバレー部の黄金時代を築いた先生。
組織作りと
そのモチベーションを生み出すスキルにおいて
右に出るものはいない。
今その梅沢先生が、
中村中の経営の倫理を構築している。

経営の「倫理」。
つまり、私立学校の場合、教育の論理が明快で、
生徒を集める経営に「倫理」が必要なのである。
教えればよい、集まればよいではダメなのである。

たとえば、梅沢先生は、学内に次のような論議を
巻き起こし、実現した。

2月18日(土)第1回合格者のための説明会において、
1.入学手続き者には入試得点公表(希望者)
  希望者には、努力の成果を「合否」という結果だけでなく、
  ポートフォリオを知らせたいという理由。
2.入学までの課題を提示
  主要教科にかぎるのではなく
  総合的な力を育てるような題材を検討中。

これらは常に生徒のモチベーションを
考えているという証しを意味しているのではないか。

学校の広報というと、入学試験応募のために
PRするという点に集中しがちだが、
入試を経て入学する生徒たちを
どのように迎えるかという点から
逆算して応募活動をプランする
というのは経営の「倫理」の1つである。

そういう心がけが、
9月17日(土)第3回めの学校説明会を
大成功に導いた。
参加者が過去最高の人数となったということである。
フェニックスホールの200人席が
足りなくなったというのである。

また、アンケートの結果も

生徒の礼儀が素晴らしい
先生方のヤル気や熱意がいい
塾の先生方のアンケート内容を教えてくれた(公明性を感じた)
入試得点公表(公明性・誠実さ)を感じる
英語の授業が素晴らしい
フルートの音色に心が洗われた
偏差値の伸びがすごい

など多角的に評価されたようだ。

しかし、もっと大事なことは
この説明会の振り返りをきちんと
学内全体に浸透させるため、
研修会を実施していく組織作りの手法だ。

特に保護者や生徒のメッセージを日々の授業や教育活動に
活かしていく議論を学内でしていくことは、
わかっていてもなかなかできないことである。

このような組織作りや
教師や生徒のモチベーションを生み出す方法
を編み出し
実践できる教師。

教科の知識と
組織をコーディネートしてくプロデュース力を
備えた教師がいる学校は、
学校価値を高めることができるのである。
コメント

富士見の鈴木健史先生

2005-09-25 05:09:54 | 教師
朝台風情報が気になり
4:30ごろ
テレビのチャンネルを回していた。
すると
知っている顔に直面。

富士見中の鈴木健史先生だった。

NHKの高校講座生物


「光合成と環境要因」について
レクチャーされていた。

そうだ鈴木先生は昔からNHKの高校講座で
教えていたことを思い出し、
つい懐かしくなり、私も講義を最後まで拝見。

光合成速度と限定要因の話は、
光合成に限らずあらゆるシステムの最適化
を考える際のメタファーにつかえるなあ
と思いながら。

それはともかく、鈴木先生の講義は
対話形式で、テレビを見ている側も
親しみやすかった。

やはり、「対話」。
これが授業のキーである。

番組を組み立てる側も
その効果を期待して
構成しているのだと思う。

対話できる教師は
創造的なコミュニケーションスタイルをとれる。

創造的コミュニケーションとは何かを
考えるとき、
鈴木先生の講座はヒントになるだろう。
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「フィンランドに学ぶ教育と学力」という本

2005-09-24 16:36:37 | フィンランド
2005年8月
明石書店から
「フィンランドに学ぶ教育と学力」という本が
出版された。

OECD/PISAですばらしい成績をあげた
フィンランドの教育について
書かれた本で、
これほど全体像が描かれている本は少ない
だろう。

しかし、これほど日本の目の前の子ども達の
現状がわかっていない本も珍しい。

また、フィンランドの教育の背景である
政治や経済に関しても分析がきちんと
なされていない。

市民の目や現象学的な社会学などの視点
実存的な諸問題を無視したフィンランドの
紹介は、疑問符である。

自由、平等、格差がないという表現
は、あっさりと書かれているが、

フィンランドは本当に
自由で平等で格差がないのだろうか。

このような前提で書かれている限り
その論考の信頼性、正当性、妥当性は
いずれも根拠脆弱と言わざるを得ない。
コメント

60歳以上に「シニア特別枠」を提供~関西国際大

2005-09-24 12:47:02 | 戦略
時事通信(9月24日)によると

関西国際大は、
60歳以上に「シニア特別枠」を団塊世代取り込み狙いで
設置するようだ。

詳細は関西国際大学発表のものを→関西国際大学シニア特別選考

それにしても
団塊の世代は、
定年後も

働け
学べ
支援しろ
ゆっくり海外リゾートを

と世の誘いは多様。

注目されている
認められている
と見るか

踏んだり蹴ったりと
見るか

それは誰にもわからない。
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小学生の校内暴力二年連続最多の意味

2005-09-23 18:45:49 | 学習支援活動
新聞各紙は、文部科学省の16年度の
「生徒指導上の諸問題の現状に関する調査結果」
から
小学生の校内暴力二年連続最多になったことを
報道している。

私はまだ16年版を入試していないので
15年版で次のような表を作ってみた。

     対教師暴力 生徒間暴力 対人暴力 器物損壊
全体     16.4%    48.4%    0.6%   34.5%
小学校    15.8%    53.4%    1.0%   29.8%
中学校    17.1%    46.6%    0.4%   35.9%
高等学校  13.3%    55.7%    1.2%    29.8%

これによると、
校内暴力は、小学生に限らず、
「生徒間暴力」「器物損壊」
がほとんど。

小学生の校内暴力が最多になった原因を
思春期が早まったとか、犯罪低年齢化の影響とか
考えがちだが、

これは抑圧的(放任も抑圧的)コミュニケーションが
多くなっているわけで、創造的コミュニケーションスタイル
を構築するスキルを教師が体得すれば解決することができるだろう。

ヨハン・ガルトゥングによれば、
コンフリクトは戦争というフェーズだけでは
なく、あらゆる集団形成のフェーズで生まれる。

教師がヨハン・ガルトゥングのいう
問題発生ABCに気づき
創造的コミュニケーション関係に
生徒間を超越すれば
ほとんどは解決するはずである。

ヨハン・ガルトゥングに学ぶことを
おすすめする。参考→TRANSCEND

そしてABCを見つけたら、
創造的なコミュニケーションにシフトするスキルは
Honda「発見・体験学習」の
LA(Learning Adovisor)の手法に学ぶことを
おすすめする。
参考→世界を変える学習
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