教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

子どもに影響を与える中学校の空気とは?

2011-04-23 10:18:08 | 
学校の「空気」 (若者の気分)
クリエーター情報なし
岩波書店


☆本書で、重要なのは学校の「空気」の構成によって

☆子どもは自信を持ったり、自己否定感をもったりする

☆可能性があるということを示している。

☆しかも重要なのは学校一般ではなく、

☆公立中学校に絞っているところがすごいのだ。

☆私立中高一貫校、公立中高一貫校が必要な理由が、

☆ここからわかってくる。

☆一般の公立中学は、高校入試によって、

☆学校の空気が均質化する。

☆そこでは、思春期の問題を真正面からとらえることが

☆できない。

☆高校入試の準備を阻害しないような空気が、

☆思春期時代の創造的な悩みを抑圧してしまう。

☆この状況を作っているのが学歴社会をめぐる偏差値競争であった。

☆教師も親も教材も部活もその競争に合わせる空気をつくっていく。

☆しかし、一方で多くの人が仮想敵国にした「ゆとり教育」は、

☆この空気を一変しようとした。旧来の「学力」重視ではなく、

☆「生きる力」を重視した空気作り。

☆この空気は、まだ一部に残っている。

☆「学力」を中心においている子どもと

☆「生きる力」を中心においている子どもでは、

☆おかれている学校の空気が違う。

☆「脱ゆとり」の指導要領に転換してまもないこの時期、

☆両方の空気の違いを知っておくことは必要であろう。

☆そして旧来の「学力」重視の教育を20世紀型教育、

☆「生きる力」を重視する教育を21世紀型教育と置き換えてみると、

☆「脱ゆとり教育」が、どちらの型の教育か評価できるだろう。

☆20世紀型なのか、

☆21世紀型なのか、

☆統合型なのか、

☆どれでもない新型なのか、

☆人間論的普遍型なのか。。。

☆本田由紀さんは、ベネッセと協働して、アンケートやインタビューをして

☆報告書をまとめている。それは、

☆「神奈川県の公立中学校の生徒と保護者に関する調査報告書」である。

☆この貴重なデータに基づいて、公立中学の空気、そこにおける子どもの人間総体のあり方などについて

☆本書で解釈している。

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