教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

明治から日本の形ができあがるまでの思想史 牧野英一ルネサンス

2010-12-31 15:07:11 | 
独逸法学の受容課程―加藤弘之・穂積陳重・牧野英一
堅田 剛
御茶の水書房


☆日本という国の形ができあがる思想史をたどるのに、明治建国時の法律制度を生んだ思想はどうなっていたのか。

☆これを求めることが今重要である。

☆今日の閉塞状況を打ち破るのに、その方法論が手詰まりなのは、

☆明治以来作りあげられてきた法制度の呪縛から解放される以外に手立てはないからだ。

☆今、サンデル教授の正義論が多はやりだが、

☆実はそのような議論は、いやそれ以上の現実的な議論が、

☆憲法や民法、刑法が出来上がる時の過程でなされていた。

☆しかし、そのことは忘却されてしまっている。

☆日本の法制度は当たり前のように存在し、

☆民主国家として、あたかも普遍的な法制度を形作っているようにみえる。

☆ところが、サンデル教授の正議論のフィルターでみると、

☆法進化論的で法実証主義的な保守主義的価値観でしかできあがっていないことがわかる。

☆サンデル教授はざっくり4つの正義の価値観を整理しているが、

☆それとて、そのそれぞれの正議論の中で多様であり、

☆まとめきれないのだが、それと同じくらいの多角的な価値観で

☆民権運動と法典論争が繰り広げられたのが明治である。

☆しかし、法進化論的で法実証主義的法律観は、今や現実にはないのである。

☆社会をつくるのにざっくり4つの価値観があるにもかかわらず、

☆1つの枠の中で閉塞状況におちいり青息吐息なのである。

☆サンデル教授のトレンドは、この1つの枠を普遍だと思っていた自分たちに

☆驚愕していることの証しだろう。

☆さて、それでは明治以降、忘却した価値観は何であろうか。

☆それは牧野英一の自由法学的発想である。

☆ルソーを代表とする自由民権運動=自然法論は、

☆加藤弘之・西周という国家進化論によって打ち砕かれた。

☆その後、この優勝劣敗=勝ち組負け組肯定進化論は、

☆穂積陳重によって、ソフィストケーとされ法進化論へと発展した。

☆ここに憲法や民法は、イギリスの発想のドイツ化によって確固たるものとなり、

☆基本的には今に継承されている。

☆なるほど戦後憲法は、明治憲法とは違うが、発想それ自体まで変更できることができただろうか。

☆憲法というスーパーストラクチャーは、結局民法や刑法のサブストラクチャーによって規定されてしまっている。

☆したがって、民法や刑法が完全に変わらない限り、発想は温存される。

☆この流れの中にあって、法進化論を継承しつつ、

☆法進化論を徹底すると、自然法論→法進化論で終わるのではなく、

☆次のステージがあるはずだと気づいた法学者がいた。

☆穂積陳重の弟子、牧野英一であった。

☆法進化論は、細かく見れば、歴史法学→功利法学→社会法学と進化するようだが、

☆それは自然法論を排除したローカル価値観の中でのメタモルフォーゼであり、

☆枠組みの大転換ではない。

☆このあとに牧野英一は自由法学という自然法論と法進化論を統合するステージを構築するのだが、

☆それはなし得なかった。

☆牧野英一の弟子は、次代を担う学者たちが多かったが、

☆彼らは誰ひとり師の教えを理解せず、

☆あくまで法実証主義の枠組みの中の社会法学へと突き進む。

☆しかし、今やサンデル教授のコミュニのタリアニズムは、

☆ある意味自由法学の土台となる価値観なのかもしれない。

☆牧野英一ルネサンス。

☆死刑廃止問題、臓器移植問題、市場経済の倫理問題・・・など新たな展開を見せるとき

☆それは起こるのではないだろうか。

日本の公立学校の輪郭がわかる

2010-12-23 07:22:40 | 
学校にできること 一人称の教育社会学 (角川選書)
志水 宏吉
角川学芸出版


☆志水宏吉氏の業績、次代の教育学者の目の概要がわかる本。

☆公立学校の課題、それを乗り越えるための解決策などを

☆考える上で、かなりのヒントになる。

☆広く保護者が本書を読むことを勧める。

☆家庭や社会的背景が、子どもの能力にいかに大きな影響をあたえるか、

☆実感し、恐ろしくなるだろう。

☆平等な日本で、いかに平等でない格差が生まれているか。

☆しかし、それは富裕層かそうでないかということもあるが、

☆学びの環境をどう整えるかで

☆かなりの解決がつくのも日本の特徴である。

☆地域の教育インフラを活用することで解決できる部分も大きい。

☆志水氏は、中等教育がカギだという。

☆なぜなら、そこには引き裂かれた3つの溝があるからだと。

☆この溝にはまりこまないようにするには、

☆図書館の活用がもっとも有益である。

☆学校にできないことは、格差社会で虐げられている家庭のケアである。

☆そこは地域の教育インフラが重要なカギを握る。

図書館の変貌 電子書籍革命

2010-12-22 14:53:10 | 教育政策
☆Impress Watch 12月22日(水)13時0分配信 によると、

日本電気株式会社(NEC)は21日、公共図書館向け総合図書館システム「GPRIME図書館ソリューション」において、電子書籍の検索・予約・貸し出し・返却に対応する新機能を開発し、同日より販売を開始した。電子書籍対応は、DNPなどが提供する「電子図書館サービス」を連携させることで実現した。電子図書館サービスは、出版社の書籍コンテンツのデジタル化、使用許諾、配信までを一括提供するもの。図書館は電子コンテンツの収集・著作権に対応できる。・・・・・・利用者が図書館のWebサイトにて借りたい本のタイトルを検索すると、一般書籍と電子書籍の両方が表示される。電子書籍を借りる場合は、貸し出し予約ボタンをクリックし、図書館のID・パスワードを入力。認証後、電子書籍閲覧ソフトをPCにダウンロードすることで閲覧可能。貸出期間中はいつでも閲覧可能で、返却期限になると自動的に閲覧できなくなる仕組みなので、返却の手間も大きく削減される。

☆ちょっと考えると、従来型の図書館はいらなくなる。

☆権限の問題をクリアすれば、

☆どこからでもアクセスできるわけだから、

☆電子書籍図書館が1箇所あればそれで済んでしまうではないか。

☆そんなことを言ったら、本屋も1箇所あれば済んでしまう。

☆今さらながら、読書の空間が完全に変わるということ。

☆図書館や本屋の空間も変貌するということになる。

☆どうなるのか、そのイマジネーションこそ大事だが・・・。

☆どうも貧困な想像力しかない。世間を見回しているしか術はないかぁー。
 

チョコレートが見通す未来社会

2010-12-22 11:44:40 | 
チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書 2088)
武田 尚子
中公新書


☆奴隷制度に支えられる大西洋三角貿易。このシステムが壊れる時、チョコレートが登場する。

☆チョコレートをめぐる人間生活の変容。大量消費・大量生産・大量移動を乗り越えて、

☆さらに新しい未来に突入するとき、チョコレートをめぐる消費と生産と移動のシステムが変わる。

☆それは果たしてどうなるのか?

☆それについては、下記の哲学と経済の専門家の対話が大いに参考になるが、

☆チョコレートをめぐる冒険とどう結びつくのか知的冒険ができる。

☆それから、大量消費・大量生産・大量移動を支える最近までのシステムについては、

☆杉原薫氏の論考が役に立つ。オイル・トライアングルという考え方。

☆水野氏と萱野氏は、このオイル・トライアングルのシステムでは儲けられなくなったのが

☆今であると。

☆原材料を商品に転換させる生産マジックという媒介項のあり方が、

☆どう変わるのか?チョコレート生産の新マジックを思いめぐらせば、未来が見えてくるかも。

アジア太平洋経済圏の興隆 (大阪大学新世紀セミナー)
杉原 薫
大阪大学出版会


超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)
水野 和夫,萱野 稔人
集英社

資本主義が儲からなくなる臨界点

2010-12-22 10:14:23 | 
超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)
水野 和夫,萱野 稔人
集英社


☆かつて資本主義は、「奴隷→原材料→生産=市場・・・」の三角貿易から本格的に金のなるシステムを生みだした。もちろんその前は、「原材料→遠隔地移動→市場」というわかりやすい利ザヤの取り方で儲けていた。これを資本主義と呼ぶかどうかは人による。生産というマジックがなければ資本主義とは呼ばないのかもしれない。

☆それはともあれ、遠隔地移動のリスクがそれほど高くなくなったり、奴隷制度が廃止されたりして、資本主義のシステムは変容してきた。

☆そして戦後、世界は、「化石燃料→生産=消費→市場」という形態が展開してきた。かつてであれば、化石燃料の高騰は、物価高騰で吸収しさらなるマジックを生産段階で生んでいただろうが、生産システムに消費者の目がはいることによって、もう少し言うと、消費者が生産手段まで消費するようになったので、生産のマジックが使えなくなった。

☆大量消費が飽和状態になったということもあって、物も売れなくなった。

☆資本主義では利ザヤが稼げなくなったうえに、デフレが襲いかかる。

☆儲からない資本主義という臨界点に到達した。

☆それでも、まだ半世紀遅れの古い資本主義を邁進している場をめぐって、

☆GDP成長戦略が展開している。

☆資本主義の臨界点がグローバルに行き渡るのはもはや時間の問題。

☆時間稼ぎが出来る間に、次の資本主義をどう構築するか。

☆生産の数量を外延量から内包量に転換すればよい。

☆もうかるマジックは、媒介項の性能にかかっている。

☆今までのやり方は、媒介項の情報を隠蔽するやり方だった。

☆そういえば金融商品も同じ構造だった。それゆえのバブル崩壊、リーマンショック。

☆媒介項の情報を公開して、なおかつ儲かるマジックは、

☆外延量ではなく内包量を活用すること。

☆外延量では、土くれでは大きな利ザヤをかせげないが、

☆内包量では、土くれが途方もない儲けにつながる。

☆「低い価値→創造生産→大きな価値=市場」ということか。

サブストラクチャーは誰が守るのか

2010-12-18 10:54:46 | グローバリゼーション
☆ロサンゼルス共同通信(2010.12.18)

米国境に近いメキシコ北部ヌエボラレド近郊の刑務所で17日未明、収容者149人が刑務所の正面入り口から脱走した。看守らが協力したとみられる。・・・・・・・収容者の多くは麻薬密売に関わって服役していたもようだ。警察などが付近を捜索している。

☆要するに、刑務所幹部や看守らの腐敗による脱走事件などが頻発しているのは、サブストラクチャーである生活防衛経済が悪化しているからか。。。


☆毎日新聞(2010.12.18)によると、


スウェーデンでの性犯罪容疑で逮捕・拘束されていた内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者(39)が16日、保釈が認められ釈放された。保釈はなぜ可能だったのか。多額の保釈金を払った支援者の存在が直接の要因だが、同容疑者の出身地オーストラリアの主要メディア幹部が「ウィキリークスは報道機関」と支持する声明を出すなど、その情報公開の姿勢が国際社会の中で認知され始めた事情がある。一方、米国は公電暴露などを違法行為と位置づけ何としても訴追する構えだ。


☆サブストラクチャーとスーパーストラクチャーの情報水位GAPを埋める「ウィキリークス」は、

☆21世紀Web界のネズミ小僧ということか?

☆すべてはサブストラクチャーのために。。。

☆ワシントン共同通信(2010.12.18)によると、


オバマ米大統領は17日、「ブッシュ減税」と呼ばれる所得税減税の2年延長を柱とする8580億ドル(約72兆円)規模の追加景気刺激法案に署名し、同法は成立した。金融危機後の昨年2月に成立した7870億ドル規模の大型景気対策法を上回る経済対策。米景気の下振れリスク回避を狙うが、一段の財政悪化を招くとの懸念も出ている。


☆2012年まで延長ということだろうが、これはまさに国家の死滅を意味する???

☆現状の国際国家とは租税国家というのが正しいからだ。

☆サブストラクチャーは、もはや国家には任せられない。

☆つまり資本主義と固い絆を続けてきた国家が、資本主義に見限られた。。。

☆国家なき資本主義は、しかしながら存在するのだろうか。

☆2012年は、今までと大きく違う何かが起こるのか???

今こそルソーの病を考える

2010-12-12 15:02:57 | 教育政策
今こそルソーを読み直す (生活人新書 333)
仲正 昌樹
日本放送出版協会


☆ルソーほど国や社会に諦めを感じていた思想家はいない。

☆自然状態という仮想の理想から国や社会を構築することを

☆考え抜いた。

☆しかし、人工的に構築するものなのだから、

☆うまくいくはずないのだ。

☆それでも、そこで生きて行くしかない。諦念。

☆一般意志=共同する自我。すでに矛盾。

☆社会はそもそも互いに狼か、

☆主人と家畜の関係しかない。。。

☆自由も平等も友愛も、言っていたらきりがない。

☆だから、全部共和国に譲渡し、あとはその決定に従うのみ。

☆それじゃ民主主義ではないだろうと言われるかもしれないが、

☆今の日本人は、結局ははじめから万歳している。

☆今の政治を見て、何ができるのだろうか。

☆それが本当のところでないだろうか。。。

☆ルソーほど共和国を構築してはみるが、

☆結局はリバタリアン以外に生きる道はないだろうと

☆結論付けた思想家もいない。。。

☆いや、啓蒙思想家は、結局そこに行きつく。

☆思想家の主著は、結論ではなく、そこへ向かうプロセスの成果物にすぎない。

☆仲正氏のルソー全貌のスコープはそこを見通している。

☆ルソーこそ現代人の病の象徴であると。

☆しかし、だからこそそこから抜け出ることを考える

☆近道を拓いてもくれるのである。

☆ルソーの病こそ生きる道を照らすランタンである。

iPadの先進授業モデルをつくる

2010-12-09 07:28:02 | 教育政策
☆産経新聞 12月9日(木)1時56分配信 によると、


大阪府教委の教員研修施設「府教育センター」(大阪市住吉区)に平成23年度から新設される付属高校のカリキュラムに、多機能端末「iPad」や電子書籍を使った先進的な授業が取り入れられることが8日、分かった。不登校など課題を抱えた生徒の支援にも取り組む。教育センターは全国の都道府県に設置されているが、付属校を開設するのは全国で初という。

特徴的な授業は、コミュニケーション能力などを鍛える「探究ナビ」。週2~3時間を予定し、興味のある課題について人前で意見を述べたり提案したりできる力をつける。

また、iPadなどを使ってデジタル教科書を活用するほか、センター内にある大学の研究室並みの実験室やスタジオなども利用。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと連携した講座などキャリア教育も充実させ、将来像への意識を高める授業も行う。

 一方、不登校など課題を抱えた生徒への対応も充実させる。

☆モデルケースになることを期待する。

算数と数学を結ぶ視点

2010-12-08 11:29:20 | 
数学と算数の遠近法―方眼紙を見れば線形代数がわかる (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
瀬山 士郎
早川書房


☆フラクタルの視点をもらったのも瀬山先生だった。

☆中学入試の算数になぜフラクタルが出題されるのか

☆わからなかったからである。

☆しかし、そのとき算数は有限数を扱いながら、

☆無限に向かう次元があることを知った。

☆以来、算数と数学は同じものになった。

☆線分図だとか面積図だとかは、方程式の図式化であることに気づいたが、

☆算数を教えているメンバーに一笑に付された。

☆こういう考え方の持ち主に算数を習っていると、中学に入ってから数学に飛べないなぁと

☆思った。算数と数学を結ぶ道・・・。

☆ずっと探し求めていた。

☆この間、ある学校の先生方と、教科を超えて話し合うには、

☆外延量と内包量の違いの比喩を語れるかだということになった。

☆そんな折、また瀬山先生に出会った。

☆本書がそれだ。

☆食塩水の濃度と内包量と微積の結び付きが鮮やかに解決されていた。

☆入れ子構造という言葉の内包のメタファーと等比数列を図で表した例の正方形パッキングが

☆見事に重なった。

☆フラクタルも登場。

☆概念と構造の弁証法。

☆ここではじめて計算の重要性が身に染みる。

☆計算を単なる手段とするのではなく、概念と表裏一体の構造であることを

☆知らなければ、数学的思考力はトレーニングできない。

☆計算力は構造把握の基礎力だったのである。


小学校 英語で徳育も。。。

2010-12-06 08:55:39 | 教育政策
☆産経新聞 12月6日(月)7時57分配信 によると、

来春から新しい学習指導要領が本格実施され、必修化される小学校5、6年生の外国語活動(英語)。すでに先行実施している学校では、外国語指導助手(ALT)と子供たちの会話の中で、自分や友人について再発見したり、住んでいる町や国の良さを探すなど徳育を盛り込んだ授業の工夫もみられる。幼稚園のころから英会話教室に通う子供が増えるなかで小学校でどんな授業を展開するか課題だ。・・・・・・・徳育を英語の授業に盛り込んでいる例は、ALT最大手の教育専門会社「インタラック」(東京、松本清一社長)の授業プラン。同社は教育委員会などと業務委託でネーティブスピーカーのALTを公立小学校約4000校に送っている。

☆徳育というから驚くが、身近な地域社会に対する意識を高める結果、

☆地域社会への親近感が生まれ、大切にしたいという気持ちがわいてくる

☆というプログラムだろう。だから一見問題はない。

・・・・・・日常会話や挨拶のなかで、ALTが感謝の言葉や身ぶりを添えて話すかどうかで相手への印象が変わることなど豊かなコミュニケーションも実践的に身に付く工夫もしている。また「重いバケツを運んでいる友達がいるがどうする?」「両親が自分のためにしていることは何?」など友人や家族の気持ちを考えたやりとりもある。同社では授業案の特徴として(1)算数や理科、社会など他教科の要素(2)社会性とマナー(3)モラル意識をはぐくむ(4)子供の発達をふまえた活動-を重視したという。

☆しかし、隠れた問題は、

豊かなコミュニケーションとは何か?
社会性やマナーとは何か?
モラル意識とは何か?
子どもの発達は目標をどこに想定しているのか?

☆これらは、出発点のパースペクティブによって

☆かなり異なった人材を育成してしまう。

☆そこのチェックを誰がするのか?

☆教育委員会となるのだろうが、そこが問題なのだが。。。