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『週刊東洋経済』9月23日号 - IPO「上場ゴール」は日本企業に原因、M&Aが少なく東証がユルい

2023-09-21 | 『週刊 東洋経済』より
合併号の東洋経済、概ね予想通りの内容だったのではないか。
「案の定だが小粒感が強いような。。」
「毎年のように組まれるが、日本経済の低迷は一向に改善しない東洋経済のベンチャー特集」
「あさはかなユニコーン幻想もそろそろ止めた方がいいのでは」
と事前に厳しく書いたが、それ程外れていないだろう。
(強いて言えば、医薬系と公共セクターで小粒乍ら面白いベンチャーがある)

VCや証券業界なら鵜の目鷹の目で隅々迄熟読しているだろうが
日本国民にとっては単なる空騒ぎに過ぎないものでしかなく
日本経済の低迷は1ミリたりとも変わることはない。


ただ44頁は良い記事だった。(エントリーのサブタイトルはこちらより)
日本で所謂「上場ゴール」がIPOで頻発してしまう構造問題、
米欧のようにベンチャーのイグジットの主流がM&Aではなく
仮に買収されても日本ではメーカーなど伝統的企業が多く
ベンチャー企業の強みを損なってしまうことが多い、等々。

当ウェブログはベンチャー原理主義みたいな主張には昔から懐疑的だが、
改めてその直感の正しさを確信させられた次第である。

『週刊東洋経済』2023年9/16・23合併特大号 (すごいベンチャー100 2023年最新版)


他に気になったのは「経済学者が読み解く」。
家庭で介護を担っているのは殆どが中高年女性というのは予想通りだが、
これを執筆した研究者が女性への現金給付に固執しているのは不可解。
現金給付は寧ろ女性の自立を妨げ甚大な社会的な損失をもたらす。
男女平等な北欧や仏では考えられないガラパゴスな政策提案であり、
介護は集約化し、家族共倒れを防ぐのが社会正義というものだろうに。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週はダイヤモンドに注目、エコノミストの後発だが力の入った良い特集になりそう。

▽ 関係者には後半の「「免税事業者」必見! ひとり社長の「インボイス処方箋」」、必見必読だろう

『週刊ダイヤモンド』2023年9/30号 (インボイス&改正電帳法)


▽ 東洋経済は四季報特集、投資に慣れてくると四季報は見なくなるから宣伝必要なのでは。。

『週刊東洋経済』2023/9/30号 (株の道場 3万円時代に買える株)


▽ 一番本格派なのはエコノミストだが、今回はフォーカスの仕方次第かな。。

『週刊エコノミスト』2023年 10/3号【特集:金利ある世界】

他の注目点は「ドイツ、23年はマイナス成長の予測」。
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