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流出雑記 

2014/5/18

2014年05月19日 | Weblog

晴れ。
上唇右端に潜在しているヘルペスが、2日前の夢で鏡を見たときに出ていた。今朝正夢となっていた。
今日は激流に流されながら沖縄のような南国の自然と人が住むところが7:3くらいの割合の村にたどり着くという夢をみた。樹木はだいたい大木で、バナナのような葉が大きい植物の森がある。一緒に流されてきた数人のうちのダンサーの人が、実際はほとんど話したこともない人だが、私ここ知ってる、精神病院の療養施設がここにあって2年前にここにいた、と言っていた。

森山開次の公演のチケットが手元にある。これは私が取ったのではなく、見に行くつもりでチケットを取った友人が、どうしても都合がつかなくなったと譲ってくれた。森山開次のダンスを見たことがないのでこれが最初になる。

朝、夫を見送りお昼のサンドイッチを作り置きする。
ハム、チーズ、スライスオニオン、マヨネーズとハム、チーズ、スクランブルエッグ、ケチャップ。
散りはじめたモッコウバラに絡んでいる羽衣ジャスミンが漂う。
お隣さんが障子を貼り替えるのに、障子紙を剥がした桟を表で拭いている。
ばらよう咲きましたな、これええにおいしますな。このセリみたいなんはセリとは違うんですか、とパクチーを指して聞かれた。お隣さんはたぶんタイ料理を食べた事がないだろうと思う。
お隣さんは植物を剪定しようとすると、それはまだ生きてますえとやんわり阻止する。今日も脇から生えてきた山紫陽花を剪定しようとしたら止められた。日を改める。
ばらも開いたらあまり長く咲かせておかずに切りたい。べらんと咲ききったまま放っておくととばらが疲労する。切りどきがあり、ばらは植えっぱなしにしておいても育たない。薬も剪定もいる。

西宮へ向かう。地下鉄から乗り換えの四条で金券ショップに寄り、阪急の土日割引きキップを買う。

十三で乗り換えて西宮北口、劇場は駅からすぐの神戸県立芸術文化センター中ホール。
4人の音楽家とダンスのコンサート。舞台にはピアノが1台、譜面台が2台。シャンデリアがひとつさがっている、うっすらスモークが焚かれている。4人の音楽家のうちふたりは兄弟で1台のピアノをふたりで弾く。空間と衣装の雰囲気で見る森山開次は、ある由緒ある貴族の家に生まれたけれど、社交の場を嫌い、城の中からほとんど出ることのない日々を過ごす御曹司が、さまざまな行き場のないエネルギーによって髪を振り乱して部屋で踊るという感じだった。

音楽家が足踏みをしながら演奏し、客席に微笑みを投げかけると自動的に手拍子が起こる。アンコールも数曲、フルコースの料理を食べてデザートも食べてコーヒーも飲んだのに、さらにチーズと果物の盛り合わせを出されてもう何も食べられないというくらいに観客を満たしにかかってくる。目の前で起こっていることへ何かの積極性がなくてもひたすらに手渡される感じ。このただただ超人的パフォーマンスからもたらされるものを受け取る鑑賞、きっと休日、決して安くはないチケットを買って文化的な贅沢をしに足を運んだ人々に、とことんそれを味あわせるという、これはつまりエンターテイメントだ と思った。おそらく一般的な人よりも劇場に足を運んだ回数、観劇回数は多いが、そうだった娯楽、観劇にはそういうものがあるんだよなとわざわざそう思うような思考回路だということを、スタンディングオベーションのなか自覚したのだった。


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