心臓の動きが自分のものに思えない日 それは鳥のもののように感じる そのせいで 礼子ちゃんのうちにいた白い文鳥を思い出した 礼子ちゃんのうちはキリスト教で亡くなったおじいさんの写真の横には白い十字架が立っていた 文鳥は低くしか飛べず くちばしはプラスチックのようだった 家の垣根の木にてんとう虫くらいの白い蟹の甲みたいな虫がついていた それが木を枯らすと礼子ちゃんの母が割り箸で取っていた 一緒に虫を探して割り箸で取った
結美ちゃんのうちには天理教と太い筆で書いた木の大きな札がかかっていた 天理教ってなにと母に聞いたが そういう宗教としか教えてくれなかった 結美ちゃんはものすごくおとなしく 声も小さく 半分透明のような女の子だったが運動神経はよかった 夏休みに神屋川公園に行き飲んだレモン味のアクエリアスがおいしかった あるときに結美ちゃんは静岡に転校した一度手紙のやり取りをした
加代ちゃんは同じ町内でなんでもよくできる活発な女の子だった 転校してきた私の面倒を見てくれた 加代ちゃんの両親は教師だった 加代ちゃんはいつも色や形がひと昔前の じゃりんこチエみたいな雰囲気のある服を着ていた てんとう虫を筆箱の中で飼うのが流行ったとき こうすれば逃げないと加代ちゃんは笑顔でてんとう虫の羽を抜いた 加代ちゃんも転校していった
結美ちゃんのうちには天理教と太い筆で書いた木の大きな札がかかっていた 天理教ってなにと母に聞いたが そういう宗教としか教えてくれなかった 結美ちゃんはものすごくおとなしく 声も小さく 半分透明のような女の子だったが運動神経はよかった 夏休みに神屋川公園に行き飲んだレモン味のアクエリアスがおいしかった あるときに結美ちゃんは静岡に転校した一度手紙のやり取りをした
加代ちゃんは同じ町内でなんでもよくできる活発な女の子だった 転校してきた私の面倒を見てくれた 加代ちゃんの両親は教師だった 加代ちゃんはいつも色や形がひと昔前の じゃりんこチエみたいな雰囲気のある服を着ていた てんとう虫を筆箱の中で飼うのが流行ったとき こうすれば逃げないと加代ちゃんは笑顔でてんとう虫の羽を抜いた 加代ちゃんも転校していった
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