この頃できるだけ毎日ここに文章を載せるように努めて書いている。書くなら2000字くらいと決めて。
2時頃コタツで寝て目が覚めたら6時だった。化粧もそのままだったのでとりあえず湯船にお湯を入れる。待つ間にみかんを食べ、燃えるゴミを出した。
気付けば髪が腰まで届くようになっている。洗うのも乾かすのも時間がかかるが、髪を切るタイミングを掴めないでいる。したい髪型がないのと美容室があまり好きじゃない。長期の固定ポーズの仕事があるときや、急にイメージを変えることが仕事に差し障らないかが気にかかることもある。長い黒髪は好きだが次に切ったらもう今より髪を伸ばすことはないだろうと思いながら炭のシャンプーで髪を洗う。
朝ご飯、かぼちゃスープに餅を入れて食べる。
丸餅がまだかなり残っていて、もう一度ぜんざい炊こうかと思う。
夫のお昼にクリームチーズとスモークサーモンのカンパーニュサンドを作って家を出る。
10時から京都駅で仕事。休憩中ずっと『アウト・オン・ザ・リム』を読む。
読みながら私が時々見る他の夢とは異質な体感が鮮明に残っている飛ぶ夢のことや、偶然とは思えない人との出会いや出来事、縁というものについて引っ掛かってくるところがある。本には前世というものがあり、魂(というものがあるとして)は何度か別の生を生きて今はこの体に宿っているということ、輪廻転生やアカシックレコードのことなどが書かれている。霊媒師に前世が何か見てもらうなんていうのは、自分の境遇を受け入れ納得するためのひとつのまじないのようなものだろうと思っていたし、今もよくわからない。ただ死ぬという状態を見ていると、それまでその体を動かしていたものの要素が抜け出た感じがある。毎年大文字を見る度に思っているのだが、お盆に先祖の魂が帰って来て大文字の日にあんなふうに山に火を着けるのは、魂が迷わず天国へ帰るための送り火で、あの火が燃えるのを見ていると根も葉もないわけではないのではと思う。まだあまりよくわからなさすぎるので、ここでこれ以上書くのは辞めておく。ただなんか気になっていることではある。シュタイナーの本をもう一度読む必要が出てきた。前はおもしろいところもあるがどうにもついていけない感じがあった。
12時過ぎに仕事を終えて、駅の地下の輸入食品店で全粒粉とすりごまとドライの白イチジクを買う。輸入食品店の向かいにあるサンドイッチ屋のサブウェイにはけっこうな列が出来ていた。
地下鉄で松ヶ崎に戻り自転車で帰宅。
洗濯物をいれ、片付けものをしてから昨夜生地を作っておいた抹茶のスノーボールクッキーを焼く。バレンタインが近づき、あちこちで製菓材料をよく見るのに触発されたのと、今日の夕方、彫刻の70回ポーズがついに最終回を迎えるので製作メンバーの方々に何かと思ったのだ。
緑色の生地を丸めてオーブンで焼く。バターのにおいがしてくる。2回に分けて焼いて50個くらいできた。冷めてから粉砂糖をまぶして完成。ほろほろした食感、抹茶をけちらず濃いめにして正解。差し上げる分は小袋に入れて残ったのは瓶に詰めてうちのおやつにする。
夕飯の用意。生姜と玉ねぎをみじん切りにして炒め、豚挽き肉も入れ、酒、醤油、みりん、味噌などを加え大豆の水煮を最後に入れて煮詰める。これをごはんに乗せて食べる。
5時前に再び家を出る。
5月から通った彫刻のアトリエ。真夏は冷房が効くまでモウロウとするほど暑く、冬場はコンクリートの床から上がってくる冷気で冷えた。それを解消するために足元に電熱のストーブを置いてもらっているが何度か脹ら脛が低温でじっくりローストされそうになった。70回、1回の仕事で20分ポーズを6回しているので計算すると140時間、約6日間ほぼ同じ体勢をしていたことになる。計算すると怖くなった。近々整体に行こうと思う。
休憩中にハーゲンダッツのバニラをいただく。おいしいし嬉しいが食べた後やはりちょっと寒くなる。
最終ポーズを終えて返り際、昼に焼いたスノーボールをひとりずつ手渡すと仏師の方が涙出るわ~と言った。明後日は打ち上げで、皆で食事に行くことになっている。仏師の方に魂について聞いてみたいと思った。