昨夜『マグダレンの祈り』という映画を見た。
キリストによって改心した娼婦マグダラのマリアにちなんで名づけられた「マグダレン修道院」。19世紀に、堕落した女性や娼婦のための避難所としてアイルランドに建設されたが内実は、婚姻外の子供をもうけてしまったり、レイプの被害にあったりした為に社会や家族、カトリック教会から堕落した者、一族に恥をもたらしたと決め付けられた女性を強制的に監禁する収容所だった。婚前交渉が殺人と並ぶ罪とされた時代があったのだ。
塀の中での生活は修道女たちによって管理され、女性たちは洗濯部屋で働かされた。私語、外部との連絡、家族と会うことも禁じられ、ひたすら洗濯の仕事をさせられる。洗濯が罪を犯した身を洗い清める労働とされていた。洗濯と言っても今のような洗濯機や乾燥機のない頃の話しなので、湯気のあがる洗濯室で何十人もの女性が山積みのシーツに洗濯粉をまぶし、シャツやタオルは洗濯板や手で汚れを落とす。それを1日中。そんなに洗剤やお湯に触っていては手なんかぼろぼろだっただろう。
逃亡を企てた者もいたが、失敗するとシスターから鞭打たれ、髪を丸刈りにされる。修道女と言っても慈悲もくそもない歪んだ看守のような人たちだったようだ。中には施設に閉じ込められたまま一生を終える女性、発狂して精神病院に移され死んだ女性もいた。
このマグダレン修道院は1996年まで実際に存続していたという。
映画は収容された女性たちの実話をもとにしている。そのような断罪がまかり通っていたことに恐怖をおぼえる。なぜそこまで女性の性を抑圧する必要があり、何が恐れられていたのかを考えたいと思った。
予定通り6時半起床。
身支度をして朝ご飯にポトフの残りを温めていると電話がなった。今日の午前中に仕事に行く予定のデッサン会の主催者からだった。そこは奈良方面なのだが吹雪になっているそうで午後からに変更にしてほしいとの連絡。こちらの雪は舞い散る程度で積もってはない。せっかく早起きしたがポトフを食べてコタツで寝なおした。2時間後また電話がなって起こされた。雪が降り止む気配がないので今日は中止にしたいということだった。それでいきなり休みになる。今日の出端をくじかれた感と変に寝たせいか眠気がしつこく目の裏に張り付いていて、もう知らんとそのまま三度寝する。
12時半に目が覚めた。
夫はパソコンの前で仕事中だった。仕事部屋にパンとポトフとコーヒーを運んで自分は昨日もらったかぼちゃのいとこ煮に餅を絡めて食べた。
天気予報では雪だったが晴れているので洗濯する。
パンを発酵させつつ、今日どうしてもやってしまいたいことをやろうとしていた。町内の組長の役を来年度の人にお願いしにいくこと。これに数日悩んでいた。うちの町内は家の並んでいる順番に回ってくるわけではないらしく、どういうサイクルになっているのかよくわからなかった。それで今まで記録を遡っていちばん前にやった人を探し出す。もうひとつ気がかりは高齢の独居宅が何件かあり、そういうところにあたったらやるのは大変だと思うが、どうすれば良いか、誰に相談すると良いかなど。
でも幸い次の人はそういう家ではなかったので、少し安心して頼みに行ける。とは言え相手にとってうれしい訪問ではないし、同じ町内でも町内会費を集めに行った以来会ってない人だったので行くまでにもたついてしまう。1度行って留守。2度目は灯りがついていた。
行ってしまえば順番と言うことで受け入れてくれるのだが。
とにかくこれで月2回117部届く市民新聞の分配と配布と無意味なポスター張りの業が終わる。
夕食 豚ネギ塩炒め 菜の花からし合えはからしがちょっと効きすぎたので胡麻ドレッシングを足す。 しめじとわかめの味噌汁 すぐき
明日の朝用のパンは今までのなかでいちばん想像に近いものに焼き上がった。少し粉や水や油分の塩梅でどういう生地になるかわかるようになってきた。