2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

JIA保存問題東京大会より(二日目)

2015年05月24日 | ひとりごと
昨日に引き続き代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで大会二日目、シンポジュームが開かれる。早朝の「あさま」で大宮乗換え、新宿乗換えで小田急参宮橋で下車。何をするにもさわやかな朝。弓道大会であろうか。多くの若者とともにセンターに向かう。

戦後しばらく、東京オリンピック直前まで在日米軍の管理下にあった広大な敷地の一部とのことだが代々木公園の緑地につながる緑豊かな敷地だ。



午前は東京地区の各地域会の活動報告。午後は法政大学教授の陣内秀信さんの基調講演から始まり、東京の地形や水利など貴重なお話をうかがう。

保存問題は建築物が寿命を全うせず様々な事情から撤去される現状をなんとか免れる手立てはないものかを考えることである。
一方、現所有者にとっては事業計画の障害ともなりかねず、さらには所有者から依頼された建築家がJIA会員である場合もある。非常に注意深い対応が求められる一方、慎重であるがために機会を逸することもある。ときに後味の悪い結果も生じる。
どの基準で考えて行動するかなどまだまだ検討を要する段階であるがJIAとしては建築文化を守る立場として利益相反を恐れず、真剣に取り組まなくてはならない問題であろう。
今日の討論でもまだまだ結論に至るのには時間がかかる印象であった。