貯えし 黄金の銀杏を 敷き並べ
中村 梅士 Baishi
銀杏の影は、金色konnjiki の陽だまりである。
金を敷き詰めているかのような銀杏の姿は、祇園精舎
を寄進した、スダッタ長者の故事を髣髴させる。
釈尊の法に触れて感銘したスダッタ長者は、仏陀に精
舎を寄進しようと、ジェーダ太子の所有する森を譲って
欲しいと交渉した。
ところが、ジェーダ太子は「金を敷き詰めた分の土地
ならば提供しよう」と言うのである。
スダッタ長者は、言われるままに、その土地を譲る受
けるべく、たんたんと金を敷き詰め始める。
スダッタ長者のその熱い思いには、泣けてくる。
ジェーダ太子も心を動かされ、スダッタ長者と共に、
精舎建立に尽力したという。
金のない自分に敷き詰められるものがあるだろうか。
金がなくても、貧者とは言われたくない。
銀杏でさえ、金色の葉を敷き詰めている。
現成の仏陀の法に触れながら、貧者であってはなるま
い。
【PB商品圧力に負けるな~ デフレ克服の秘策】
目に余る安売り競争を仕掛けるスーパーがある。
安ければよいかのように、中国のコーラーまで山積み
している。
それを見ただけで、節操のないスーパーだと思った。
山上憶良の貧窮問答歌は、次のように締めくくる。
いとのきて 短き物を
端切ると 云へるが如く
笞杖shimoto 執る 里長satoosa が声は
寝屋処neyado まで 来立ち呼ばひぬ
かくばかり すべなきものか 世間yononaka の道
安売りのPB商品の請負を迫るスーパーの圧力は、短き
ものの端を切るという里長のようなものであろう。
結果、倒産している会社も出ている。
超えてはならないラインを超えて端を切らされた結果
であろう。
非情なPB商品に手を貸さなければ売れないのであれば、
事業をたたんだほうがよい。
戦争というような安売り競争は、リストラの犠牲を強
いる。
デフレスパイラルに陥るような安売りに加担すべきで
はないのだ。
経営者は、安易にPB商品に乗るのではなく、独自商品
の販路拡大の努力に社運をかけるべきである。
PB商品をつくりたいというなら、工場ごと買ってもら
えばよいではないか。
「売れなくなったから」というのは、言い訳に過ぎな
い。
メーカーは、もはや問屋任せ、小売負かせでは成り立
たなくなったということである。
製造請負では、豊かさは生み出せないという状況にな
っているということだ。
だったら、営業力のある人材を募集すべきである。
デザイン力のある協力者や人材を募集すべきである。
人材をカットするのではなく、人材を補充すべきなの
だ。
弱点は、人材の弱さにあるはずだからである。
デフレ克服の秘策は、人材雇用と社長の営業努力にあ
り!
やれない理由を並べるな!
逆転の発想にチャンスあり!
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi