＃ 五重塔と石蕗の香り・・・ ハンナ・アーレントの思索探検 ユダヤ人とは何か トランプ大統領を危険人物と解説するNHK 反民主・共産圏アメリカの時代を危惧する

 

 

　蕗の花　　姫の立てたる　　香りして

　　　中村　梅士 Baishi

  

 

 

　香道というものがある。

　その作法は知らないが、奥深い世界のようである。

　五重塔の前で石蕗の花の香りに包まれていると、しばし苦

界を忘れて幸せな気分になる。

 

　さて、今日は金曜日だとばかり思っていたが、何と、土曜

日なのだった。

　来週後半こそは連休となる。

　それまでは、勤勉でありたい。

 

　もっとも、さんざん嘉穂アルプス縦走を検討していたが、

読書の一日にした。

　ハンナ・アーレントの『イェルサレムのアイヒマン』であ

る。

　やはり、哲学者の文章は読み辛い。

 

　ドイツのユダヤ人迫害の歴史とアイヒマン裁判傍聴による

精緻な思索書でもあり、文字数の多さと文章の長さに居眠り

時間が長くなってしまった。

　半日も費やした気分だが、50ページくらいしか進まなかっ

た。

 

　思想書というものは、判例や官僚文書並みに悪文だと思う。

　ビジネス文書のように、読みやすさや簡潔さを旨とする配

慮など微塵もないからだ。

　もちろん、言葉の概念定義が重要であり、読者の無教養を

補う配慮もあってのことであろう。

 

　こういう書籍は、飛ばし読みしようなどとは考えないで、

じっくりと読む方がよほど効率よく読めるものだと思う。

　小説を読むように、法律書を読むようにはゆかないという

ことだ。

 

　しかし、思索を深める文章というのは、読み進めるうちに

知的恍惚感を感じさせるものだ。

　それにしても、ナチスの中枢にいた高官が、戦後もドイツ

の高官として転職して憚りなかったというのは解せない問題

だ。

 

　これは、東京裁判のような戦犯なのではなく、武器ももた

ず、ドイツ人として暮らしていたいわば同胞に対する600万

人にも及ぶホロコーストであり、人類への犯罪なのである。

　凡庸をもって許されることでも、時代の性とも言えない犯

罪というべきであろう。

 

　処罰根拠となる法律や管轄権などの問題はあっても、処刑

されて文句の言える立場ではない。

　直接手を下さなくても、組織として犯した罪は個人にも問

われるべきことである。

 

　しかし、悪魔のような極悪非道の人間が犯した罪ではなか

ったということなのである。

　それにしても、命令に忠実であることの是非の問題はある。

　また、ゆでガエルのように脱出の機会を逃したユダヤ人た

ちの緩慢さもある。

 

　そもそもユダヤ人とは何なのか。

　民族としての遺伝子があるわけではないはずだ。

　ユダヤ教のプロトコールを堅持している人たちのことか。

　ヘブライ語を母国語とする人たちのことか。

　逃げなかった理由が今一つ合点が行かないところである。

 

 

 

　

 

　NHKはバイデン大統領を早々に承認し、これを受け入れ

ないトランプ大統領は、４年後に再び立候補しようと画策し

ているのだろう、などと解説していた。

　公共放送とは、厚かましいにもほどがある。

　

　トランプ大統領が確定したら、NHKは解体するべきである。

　民営化し、分断し、これまでの不誠実な言論責任を追及し

て左翼分子を追放し、解散してもらってもよいのではないか。

　悪魔的である。

 

　盗賊バイデン一味が大統領の椅子に座るというなら、アメ

リカはもはや民主主義の国ではない。

　日米関係も距離を置き、日本独自の防衛体制を強化する必

要がある。

　核武装を進め、ロシアとの安全保障条約を結ぶとよい。

 

　アメリカ民主党政権になるとしたら、共産圏になるという

ことだ。

　NHKは大喜びであろう。

　しかし、革命を一気に引き寄せる事態になるだろう。

　神の意志に反するからである。

　

　

日本国独立宣言・神聖九州やまとの国

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