秋津島 晴れ渡りたり 風の上
馬糞 Bafun
台風一過、空は宇宙の深さを湛えるようになった。
長崎のおくんちが近づく頃には、朝晩の空気は結露するほどに
なる。
もう、トンボもいなくなったかと案じたが、宇宙の青さのなかを飛
んでいた。
秋津空というべきさわやかな朝である。
【仕事の大義、国家の大義】
そんな青空の下ではあるが、人間社会は難しい。
思うに任せない。
自分の思いに任せようとするからいけないのだ。
思いとは、公のもの、神の思いでなければならない。
神の思いを発見して掲げれば、おのずと結束するものである。
心を一つにしてこそ、組織力が大きな仕事をする。
心を一つにするには、神の下された大義が必要なのである。
神の下された大義を発見することこそは、経営力である。
人生もまた、大義がなければ生きがいがない。
麻生内閣が発足したが、国民の責任感、政治家の責任感に訴え
る大義を掲げることが肝要である。
アメリカのベンチャーキャピタリスト、原丈二氏の掲げる大義は、明
快だ。
『将来、日本があってくれてよかったと感謝される基幹技術、基幹産
業を生み育てることだ』という。
『日本が、世界から感謝される仕事を追求して、国民も国家も努力
してゆこうではありませんか。世界から必要とされる国づくりこそは、
日本の誇りであり、幸福となるのであります。』
大義を掲げることことは、総理の政治生命をかけた仕事である。
その大義が、公務員にも発されなければならない。
心を同じくするもののみが残れ。
しからざれば去れ、と。
80兆円余の一般会計国家予算のうち、公務員人件費だけで32兆
円余、天下り先の法人に投入される実質的な人件費をいれると、さ
らに膨らむ。
※ 参考ブログ
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/fd922af65b1f939538587fef0f26fa9f
社員は、本当に必要な人材なのか、会社は、本当に世の中になく
てはならない会社なのかが問われている。
公務員は、本当に必要なのか、必要な人なのか、国家は、世界に
なくてはならない国なのかそれとも、中国の属領になってもいいよう
な国なのかが問われているのである。
企業は社会の公器である。
国家は国際社会の公器である。
人もまた時代の公器である。
人生の使命、企業の使命、国家の使命を誠実に追求したいもので
ある。
梅士 Baishi