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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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エコキュートとはどんな機械なのか…北斗市

2007年02月08日 18時19分04秒 | Weblog
オール電化の機器の中にはエアコンなどの冷暖房機器、IH、ラジェンドなどのクッキングヒーター、そして電気温水器などがあります。その電気温水器の中にも貯湯式電気温水器やエコキュートなどがあります。

家庭の中で電気を使用する場合、その電気エネルギーの約3倍以上ものエネルギーが既に使用されています。つまり、1kwの電気を使用すると言う事は3kwのエネルギーを消費するのと同じだと言う事になります。
深夜電力利用の電気温水器も1kw使用ごとに3倍ものエネルギーを使っているのです。

発電所は、昼間に多くの電力が使用される事を想定して発電設備を備えています。
そのため使用量の少なくなる深夜の時間帯は極端に発電設備が余剰する事になり、当然、大きな設備で微小の発電を行うには発電効率が極めて悪くなります。つまり深夜電力の活用は余剰設備の運用稼動だけでなく、発電効率のアップがはかられ、経済的にも環境的にも貢献する事になります。

さらにエコキュートは、使用電力量の3倍以上のエネルギー消費効率(COP)があるため安価な深夜電力(例えばkW当たり6円の場合)を更に3分の1(2円相当)となります。この仕組みは、既にCOP6以上のものもあるエアコンと同じものです。

エアコンには冷媒ガスにフロンを使用し、この冷媒ガスを20気圧程度にまで高圧高温にし、次に常温で冷やして液化させます。この液化させる際の外気との温度差を吸収してエネルギーと致します。
エコキュートは無機質の冷媒を活用する事を目的に炭酸ガス(CO2)を冷媒ガスに採用しました。このCO2は100気圧まで圧縮しなければ常温で液化しません。

このCO2冷媒を使用したヒートポンプ温水器を「エコキュート」と呼称しております。CO2冷媒以外の冷媒ガスを使用した温水器も多く存在致しますが、これらはエコキュートと呼称しません。
ちなみにエコキュートは関西電力の商標登録となっております。

エコキュートは100気圧にも冷媒ガスを圧縮する事で、沸騰に近い高温のお湯を作る事は得意なのですが、それ以外は苦手としているようです。またエアコンのように四方弁の切り替えで冷熱をつくる事も苦手としているようです。その点、エアコンと同じフロンガスを活用した多機能ヒートポンプなどは、冷房、暖房、給湯などが出来るのですが、これは逆に高温のお湯をつくるのが苦手のようです。

このようなヒートポンプ機器は、単純な電気温水器と異なり、装備が複雑なので何年の使用に耐えられるかの不安もありますが、京都議定書を批准どおりに履行するには、このエネルギーメカニズムを認識しつつ機器の選択をしたいものです。

写真はエコキュートの取り付けて工事店の登録シールです。
今日の北斗市はどんよりした天気でしたが相変わらず暖冬…明日は札幌…
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