goo

ママさんダンプは押せないのです。

今年、我が家の向かいの空き地が有料駐車場になった。

困る。身勝手だけど。



毎年、ご近所の雪捨て場なのだ。

各家庭の敷地だけでは到底処理できる雪の量ではないので、さて、皆さんどうするんだか。





雪処理の季節になると我が家の除雪は父が強力に協力してくれる。

自分の状況によっては父に任せっきりだったりする。


我が家の状況を知らない人からみれば、きっと変な感じなんだろうと思う事はある。

息子がいるはず、なのに、と。


でもできない時はできないのだ。

そもそも、いわゆる「ママさんダンプ」は押せない。手術跡が痛くて。腹筋もないから。


なのでもっぱらスコップ係。





除雪に限らず、できないものはできない、のだ。

いつも感じている事だけど、周りから見れば、外見は「普通の人」。


はたからみれば「普通の人」だし、元気そうに見ようと思えば見れる。





でも、家庭内の事ならまだいい。

「できそうでできない」事が、身内に許されても他人からは許してもらえるのか。


いつも悩む事だ。


昨年のSさんの葬儀の時もそう。

たまたまインフルエンザだったので無理だったが、例えば普通の風邪なら無理を承知で行く。

元気だった時なら。




今じゃ、行きたくても行けない。




冠婚葬祭等の日常生活でも、仕事の上でも、みなが皆、「できそうでできない」事を理解して
くれるわけではない。

その事で変な誤解を、きっとたくさん与えているんだと思う。



なんといっても、見かけは「普通の人」だから。

(精神的には普通でないかもしれないけど)




そしてもっと問題なのは、妻もそうだということ。

って言っても妻がどこか悪いというわけではなく、ダンナがこんなだから、という事で色々
な制約の中で生活しているっていうこと。

仕事を変え拘束時間が長くなり、頼りない亭主の事が精神的負担となってストレスを抱える。


いつ入院するかもわからず、つまりそれはいつ収入の糧が途絶えるかわからず、しかも手術
などしようものならその出費が更に負担となって妻を襲う。



実際、今の妻には心の余裕が無い。ように思える。



このことが家庭外に及ぼす影響もきっと少なくはないはず。




もし色んな所にご迷惑をお掛けしているとしたら本当に申し訳ない事です。






いつか、きっと少しだけ余裕ができる日が来るはず。

そうなるように努力をしなければならないとも思うのです。







間もなく大雪の季節を迎える。

ママさんダンプを押す父の横で、スコップだけしか持てない息子を見掛けても、できれば
暖かい眼差しでみてやって欲しいと願うのです。今は。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする