坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

優生思想

2006年03月09日 | 坊主の家計簿
 3月9日
 
 雑費   缶コーヒー  120円

 合計     120円
 3月累計  31624円

 昨日も夕方の仕事の帰りに法衣のまま駆けつけてなかった『白い巨塔の6・7・8』。今日も仕事が終わって法衣のまま駆けつけたのだがなかった。。。誰や借りてるヤツは。早く返せ!こっちは再放送を毎日観れるとは限らんねんしやな、早く返してくれ!何で財前が無罪に成ってるねんや。里見先生が証言したんと違うんか?西田尚美演じる看護士も浪花大学病院辞めてるしやな。腹立つなあ。早く返せ!

 そういや昨日、今日と大谷派の通称東本願寺でハンセン氏病問題の全国交流会があったらしい。身近な人達も結構行ってたみたいで、うちの住職も行ったらしい。まあ、そういう事でもないとハンセン氏病の問題なんぞ滅多に考えないのだが、昨日は報道ステーション、今日は筑紫の番組で特集をやっていた。
 
 『優生思想』って云うのは当然『ハンセン病問題』だけではなく、展開して考えて行くと何処にでも転がっている。『都合』なのだ。国家にとって都合の良い人と悪い人。自分にとって都合の良い人と悪い人。私にとって都合に良い私と、都合の悪い私。都合の良い人には居場所が与えられ、都合の悪い人には居場所は与えられない。ハンセン氏病患者なら隔離・断種されてしまう。
 なので、当然『仏教』の問題である。信仰の問題である。決して『社会問題』だけで済ませられる話ではない。
 んが、仮に教団を挙げて『ハンセン病問題に取り組み人が都合の良い人で、取り組まない人は都合の悪い人』になれば『お笑い』なのだが、そういう事も必ず出て来るので気を付けなければならない。

 昼間、仕事中にラジオを聞いてたら『ニート問題』っちゅうのを少しやっていた。どうでもエエのだが、なんで『ニート・フリーター問題』なのだ?フリーターは労働者じゃないか?
 が、まあ、両者とも『都合が悪い』のだろう。ちゃんとした定職に付いて、税金や年金・保険なんぞをキチンと払って、結婚して子どもを産んでもらって、っちゅうのが『都合が良い』のだろう。
 で、個人的なイメージでは
 『ニート=金持ちの子』
 『フリーター=貧乏』
 と云うイメージがある。
 で、『金持ちの子』の働きもしない学校にも行かない単なる道楽者のニート。以前なら単なる『道楽の穀潰し』とか悪態を付かれながらでも結構居場所があった気がするのだが。。。決して国を挙げて『道楽者の穀潰し対策』なんぞ無かった気がする。あったとすれば『貴様は戦争にも行かず、兵器工場にも行かないとは、この非国民めが!」みたいな感じなんだろうか?

 ニートはよく「やりたい事が見つからない」等と云うらしいが、まあ、その言葉が欲深い傲慢な道楽者の証なんだろうが、まあ、働かずに生きて行ける状況下なのでそうなってしまうのかも解らない。貧乏人にはよく解らん。んが、貧乏人の私でも当然傲慢で欲深い。「ああいう風に成りたい」と御都合主義で生きている。都合の良い自分と、都合の悪い自分を分け、都合の悪い自分を切り捨てようとしている。そういう意味では同じだ。ただ、私は働かずにはメシを喰えない家賃も払えないので、就労して税金も払って年金・保険にも加入して、思想・信教の自由はこの国では認められているので『問題』にならないだけの話である。

 ニートは、私と同じく自分自身を『思い通りにしよう』と云う、御都合主義的な生き方は問題にすべきではあるが、別に金があって働かなくて良い状況下にあるのなら働かなくてもいいではないか?
 ニート問題に取り組むニートや、元ニートなんぞ優生思想のクソ馬鹿垂れだな。まあ、自民党も利用したがるわな、そら。どっちかっちゅうと、もし仮にニートが何かの問題に取り組みたいのなら、国家主導の『ニート問題』を問題にすべきではないのか?
 「役に立つ人間作りは戦前の道です」とかって云えば左翼受けもエエでっせ(笑)