坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

害虫

2006年03月31日 | 坊主の家計簿
 3月31日

 何時もなら仕事が終わる時間に起きた。まあ、疲れているのだろう。
 月末で、金が余っているので生活用品の買い出しに行こうと思ったら、寒かったのでやめ。
 マスター時代ならこういう時には酒を買い込むのだが、今は飲み屋をやっていないので洗剤とか、主食のパスタとか調味料とかの生活必需品を買い込むのが一番なのだが。。。私の性格ならきっと無駄に金を使い込んでしまうので。

 と云う事で、今日は一歩も外出せず。

 3月累計   97683円


 昨日借りて来た『害虫』(http://www.nikkatsu.com/oldmovie/gaichu/top.html)を観る。
 冒頭のシーンがイキナリ母親役の『りょう』のリストカットシーン。。。暗い。。。しかし、りょうは変わらず信じられないくらいに綺麗やな。

 『宮崎あおい』という娘さんが演じる主人公はあの後どうなって行くのだろうか?
 映画自体は何ら救いのない映画。
 様々な縁によって世間で云う『道』を外れて行く主人公。エンディングまでそれは変わらない。
 エンディング後をもし画くのなら、チンピラに犯されて、金欲しさに少女売春をする主人公。

 この映画に救いがあるとするならば、少女が不登校になりプッシャー(麻薬の売人)と親しくなって、ホームレスの知恵遅れのオッさんと知り合って、と云う『そこにも人が居てた』と云う場面。

 ヤクザって、利益関係がある場面なら『ヤクザ』なんだろうが、それ以外はただの人。

 私が坊主に成る前に、ある旧知の先輩が噂を聞きつけて会った事がある。
 「お前は人間を観たいねんやろ。そしたら坊主になんか成るよりも俺と一緒にヤクザに成って売春してるネーちゃんのパンツ洗ってた方が余程人間が観れるぞ。」
 喧嘩弱い、っちゅうねん。。。

 『在日』の会議で「在日一世の人達の話を聞きたい」と云うムード。本とか映画でなく、実際に会って。
 知ってる在日一世って、飲み屋をやってた時代、ミナミに居てた時代に日本橋辺りに居てた『やりてババア』。

 きっと映画の主人公は、そういう『やりてババア』の元で働くんだろう。
 で、自暴自棄にならずに生き残っていたならば、現役(?)を退いた後は『やりてババア』に成るのだろう。

 そうやって『生きて行く人』が居る。

 近所の先輩坊主と喋る。元サラリーマン。私は元飲み屋のマスター。
 二人して云う。「今の仕事は金の心配がない」。
 サラリーマンなら営業成績。私なら売り上げ。を気にする必要がない。
 そういう職業である『坊主』。

 だからこそ言いたい。
 私はどんな生き方でも認める。だから自暴自棄にだけは成ってくれるな。どんな人生でも、私は認めるし、許す。
 だから、そういう様々な人生を送る人を認めない思想を私は徹底批判する。