英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『鍵のかかった部屋 ~新春スペシャル~』

2014-01-11 23:22:34 | ドラマ・映画
「久しぶりだなぁ、榎本っちゃん!元気だった?」
 芹沢のこの台詞、多くの視聴者が共感したはずだ。

 懐かしさもあったが、榎本に対する疑惑もあり、逢う早々、かなり露骨に疑問をぶつける。(榎本には青砥が先に再会を果たしていたが、素直に再会を喜んでいたが、それでも疑念があるらしく、榎本の防犯ショップを泥棒のたまり場じゃないのという言葉を投げかけていた)

これが、期待通りのループ会話しかも、ブツ切り暗転
「御無沙汰だよ~!今までどこ行ってたんだよ~、おい」
「世界一周旅行です。古い鍵を集めていました」
「世界一周?そらまた優雅だね~そんな金どこにあったんだい?」
「貯金です」
「………まぁ、いっか。…で、その世界一周とやらからいつ戻ってきたんだい?」
「半年前です」
「なんだよ~お前、それなら連絡ぐらいくれても良かったじゃないか」
「榎本さんがいない方が、仕事がはかどるって言ってたじゃないですか」(青砥)
「そりゃ寂しいとか、そういうこと言ってるわけじゃあないの!ね。
 ほらぁ~あんなふうにさ、いきなり消えちゃって、それっきりってのはないだろう?」
「ご心配おかけしてすいません」
「で、今何やってんだよ?」
「防犯ショップを経営しています」
「防犯ショップ?そんな金どこにあったんだよ?」
「貯金です」
「貯金ってどうやって貯めたの?」
「一生懸命貯めました」
「あぁ…まぁ、こういう言い方しちゃうと何なんだけどさぁ、
 前の会社の給料だけで~何ヶ月もかけて世界一周旅行して、店を開くってのはちょっと無理があんじゃないのかな~」
「そうですか」
「そうだよぉ………………………………………………
 ………………………………お前、ホントはその金さ~」
「貯金です」
「だから、どうやって貯めたんだよ?」
「一生懸命貯めました」
「世界ぐる~~~~っと回ってさぁ」
「貯金です」
「ショップってのは、まさかオーナー社長じゃないよな?」
「一生懸命貯めました」
「はぁ~っ、だから、どうやって貯めたんだよ!」
「貯き…」(暗転)

さらに、ドラマ中盤で
「密室は、破れました」
「よくやった榎本。教えてくれ、平松はどうやって密室を作ったんだ?」
「それは……明日お話しします」
「……………………………………………出たよ…出ちまったよ、俺が一番嫌いなやつが。
 なんで明日なんだよ。今言えよ!すぐ言えよ!ここで言」…(暗転)

いやもう、絶妙の間!
これらを、再視聴で来て、ほとんどの視聴者が満足しちゃうのではないだろうか?


それと、相変わらず、お茶目でお調子者で自分勝手な芹沢にも満足
 伯父の美術品寄贈を取りやめるのが難しいという芹沢の言葉に、「どうして?」と不満げに尋ねる郁子を執拗に疑う。この郁子「どうして?」の露骨に不満を表す台詞……必要以上に押しが強く、それに、まんまと嵌ってしまった芹沢の道化ぶりが楽しい。
 階段から突き落とされ脅迫にビビり、事件解決に必死になる。
「榎本頼む!親友のピンチだ。俺を助けてやってくれ」って(笑)
そして、身が安全だと思うと、事件に興味を失う変わり身の早さも健在だった。

密室について、簡単な感想を……
Ⅰ密室活人(掃除魔事件)
 これについては、なくてもいいように感じたが、「榎本登場」と「榎本の個性や能力の紹介」のためと考えることができる。
 ただ、犯人の管理人はかなりの常習犯らしいので、その彼が、あちこちに指紋を残すとは考えにくい。
 あと、榎本に今後降りかかるであろう殺人容疑を晴らしてほしいと懇願する際の台詞が、棒読みふうだったのが気になった。

Ⅱ証券会社会長、殺人事件
 紐を使って鍵をかけていく作業で、細工した抜け穴を移動させていく……細工に3時間…うまくいくかは疑問だが、その根気強さに免じて「可能なトリック」と考えてあげたい。でも、目撃される危険性、3時間もアリバイ無しの時間が生じ、リスクも大きい。
 ところで、この会長を殺人した平松を殺して、偽の遺書を作成した稲葉だが、「紐を使い密室を作って逃げた」と表現していた。ということは、稲葉もこの密室のトリックを見破っていたのだろうか。それとも、当てずっぽうが、偶然、トリックと一致した?

 遺書の内容の矛盾点を突き、遺書が偽物であると断定した推理は、説得力があった。
 トリック解明の際、「会長のゴルフクラブに残っていたはずの指紋は郁子のモノだった」と言われた時の、彼女の慌てぶりは、場を盛り上げた。

Ⅲトリックアート迷路密室
 ホロウマスク錯視偏光レンズ(フィルム)を利用したトリックは面白かった。
 ただ、迷路アートのや館長質への廊下を模型を使って密室状況を説明してくれたが、それでもトリックが分かりにくかった。
 やはり、(私だけかもしれないが)現場の状況やブレーカーが落ちたり、カーテンの開け閉め時間の推移が完全に把握してできなかったので、単独としては面白いトリックだが、ふたつが組み合わされると、複雑になってしまう。
 ホロウマスク錯視が面白いので、こちらだけに絞った方が分かりやすくて面白かったのではないだろうか。

 ただ、偏光レンズトリックがないと、物的証拠を得られないので必要だったとも考えられる(ホロウマスクのトリックを見破っただけでは、犯行が可能なことが言えただけで、犯行を立証はできない)。


その他の気になる点は……
 CMが多く細切れになってしまっていたことと、ダイジェストシーンやCMの前後で重複するシーンが多かったこと。無理やり2時間30分番組にしたかったのか?それとも、予定したシーンが撮れなかったのか、放送できなくなってしまったのか……
 番組冒頭の、連ドラ時の復習は嬉しかった。芹沢の推理小説が嫌いだという叫びも聞けたし。「今言えよ、すぐ言えよ、ここで…」も。


【ストーリー】番組サイトより
榎本径(大野智)が姿を消してから半年、芹沢豪(佐藤浩市)と青砥純子(戸田恵梨香)は、通常の弁護士業務をこなしていた。

そんな折、芹沢が相談依頼を受けていた証券会社会長の藤林(黒部進)が撲殺されるという事件が起こる。しかも、藤林の姪の郁子(黒木瞳)とともに遺体を発見したのは芹沢だった。

刑事の鴻野(宇梶剛士)から藤林との関係を聞かれた芹沢は、藤林の亡くなった妻の10億円相当の絵画コレクションを美術館に寄贈する話を仲介していた、と明かす。

およそ1ヵ月後、弁護士事務所に高齢の朝妻(ト字たかお)がマンションの管理人の小檜山(岡田義徳)に付き添われてやってくる。応対した純子に朝妻は、心臓発作で倒れたときに自分を助けてくれた命の恩人を探してほしい、と訴える。朝妻を助けた人物は、朝倉が倒れていた自室まで来て応急措置を施し、119番通報をしたまま姿を消したのだという。
同じ頃、芹沢は郁子に会っていた。藤林を殺害した犯人は捕まっていないが、寄贈についての話を進めたい、という芹沢に郁子は寄贈を中止してほしいと頼む。事件の前日に、藤林が寄贈を中止したいと話していた、と郁子は証言する。

別の日、純子は朝妻のマンションの住民から聞き込みをしていた。そんなところへ、小檜山に連れられて男がやって来る――榎本だった。純子は、新しい防犯カメラを設置するために呼ばれたという榎本を朝妻の部屋に連れて行く。

その後、芹沢は郁子を寄贈先の美術館館長の平松(佐野史郎)と面会させる。寄贈中止、との言葉を聞いた瞬間、平松の表情が鋭くなった。その頃、館内にいた榎本と純子は、企画展のために作品を制作中だという有名アーティストの稲葉透(藤木直人)に会う。稲葉が制作した遊園地のミラーハウスを模した迷路と、そこにはめ込まれた巨大なオブジェ。その前に立った榎本は…。
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報道の志向と情報の価値

2014-01-10 19:15:10 | 時事
 川崎市川崎区の横浜地検川崎支部から、強盗と逮捕監禁、集団強姦の疑いで逮捕、送検された男が弁護士との接見中に逃走した事件、2日近く経ってようやく、身柄を確保、逮捕した。

 警察、検察の失態で、現状の体制の検証や改善がされるべきだ。また、逃亡中は近隣在住の方は大変不安な気持であったであろう。
 こういった意味で、逃走時の状況や問題点を検証すること、また、逃走中に捜査状況、目撃情報の報道は、それぞれ報道(情報)の価値はある。
 しかし、身柄確保後、逃走経路やそれに関わったという友人など情報を事細かに取材・分析する報道は、更に過熱しているように感じる。確かに、興味を引く情報だが、情報の価値としてはどうなのだろう?
 私見ではあるが、私はそんな情報は、事件関係者以外は知らなくても構わない類の情報だと思う。確かに視聴者から求められる情報と言えるかもしれない。また、民間放送である以上、視聴率を取るという命題を無視するわけにはいかない。
 しかし、「報道」と銘打つのなら、興味以外の情報としての価値を見極める必要がある。そうでなければ「報道の自由」と声高に言ってはいけない。「報道番組」ではなく「ワイドショー」と名乗るべきである。
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『相棒season12』 第11話「デイドリーム」

2014-01-09 20:20:55 | ドラマ・映画
 事故死に見せかけて保険金を搾取し、その金で復讐する。
 復讐する必要がなくなったが、その事故死の依頼を停止することができなくて、予知夢と偽り陣川を利用して、依頼の完遂を防ごうとした。

 このアイデアだけで内容のないストーリーだった。


 さらに、この「自らを事故死に見せかけて殺してもらう計画が止められず、命が危うくなる」というアイデアも、何かのドラマで使用されたような気がする。

騒ぎの張本人の准教授を糾弾する右京だが、言い換えれば、「脚本の稚拙さを糾弾した」と言ってよい。
「あなたは復讐というバカげた目的の為に、自らのクライアントや陣川くんまでも利用しました。
 そんなあなたに、臨床心理士としての資格がありますかねえ。

 ああ、もうひとつ、
 母親が、自分の娘が死ぬことを想像する気持ちを、あなたは考えたことがありましたか?
 はたして、そんなあなたに、臨床心理士としての資格がありますかねえ。

 いや、今結論は出さなくて結構。あなたには考える時間が与えられますから」


 最後の「考える時間は充分ある」という件(くだり)は、よく右京が使う“責め言葉”だなあ。

 さらに、この少し前、
「(准教授が相談を受けていた症例は)すべてでたらめだったそうです。臨床心理士のあなたが、騙されていたわけですよ」
ときつい言葉。


 このように、右京に散々きつい言葉を浴びせられていた准教授だが、本当に未熟。
 とても大学の准教授、しかも心理学の准教授、さらに次期教授とは思えない。
 教授になれず、恋人にも振られてしまったと思い込み、自暴自棄になり、事故死保険金詐欺+復讐に走るなんて、未熟すぎる。
 未確定の不幸な未来を憂い振り回されてしまった。そもそも、その不幸さも冷静に思えば絶望するような事態ではない。さらに、復習するにしても愚かとしか言えない行為を行う。
 臨床心理士だけでなく、人間として失格である。

右京に
「私はこのシンポジウムに全てを懸けてきました。だから、逮捕の前に、これだけはやり遂げさせていただけませんか」
と訴えていたが、死のうとしていた人間の台詞とは思えない。


 あまりに酷すぎる人物の心理や行動で、とても『相棒』の脚本とは思えない。
 事故死依頼を請け負った本人が、手下に丸投げというのもあり得ない。


「いいかげん、気づいてくださいよ。女に惚れて、利用されちゃうパターン」
 面食いで、思い込んだら他人の忠告は受け付けない陣川君。
 学習しない人は嫌いだ。



【ストーリー】番組サイトより
 捜査一課で経理を担当する陣川(原田龍二)が、事件を未然に防ぐために力を貸してほしい、と特命係にやってきた。自分が見た悪夢を調べる為にネットの「夢診断」で知り合った大学の心理学部准教授・西牟田叶絵(雛形あきこ)から「自分が死ぬ不吉な夢をみて不安になった」と相談を持ちかけられたという。陣川が依頼を引き受ける相手は決まって美女だ。叶絵は予知夢をみる力があるらしく、陣川は叶絵の警護をすることに。享(成宮寛貴)は予知夢なんてと小馬鹿にした反応だったが、意外にも右京(水谷豊)は興味を示し、特命係も叶絵の警護に乗り出すことに…。

 さっそく研修会が行われる会場で叶絵と落ち合った3人。通用口で不自然な水たまりの上を歩こうとした叶絵を突然、享が押し出す。叶絵を押し出したことに驚いた陣川は、何をするんだとばかり享を突き飛ばしてしまい…享は階段から落ちて足を負傷。重症である。実はその水たまりには致死するほどの電流が流れていたのを咄嗟に享が察知して叶絵を押し出してしまったのだった。実際水たまりに落ちた携帯は高電圧の火花を散らしていた。やはり叶絵の予知夢は当たるのか…。

ゲスト:雛形あきこ

脚本:高橋悠也
監督:安養寺工
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『“新参者”加賀恭一郎~「眠りの森」~』

2014-01-08 22:56:43 | ドラマ・映画
 『眠りの森』は原作の『加賀恭一郎シリーズ』としては2作目に当たる。まだ、キャラが浅い加賀ということで、『新参者』の加賀に比べると、かなり薄味に感じた。(『新参者』の加賀は、人の心にかなり強引に踏み込み、神出鬼没でもあったので、怖かった)
 加賀恭一郎の初登場は、『卒業』(1986年、東野氏のデビュー第2作)で探偵であった。『眠りの森』(1989年)で再登場となったが、刑事(捜査一課・巡査部長)となっている。なので、この『眠りの森』が実質、「加賀恭一郎シリーズ」のスタートと考えて良いのかもしれない。
 2010年にドラマ化された『新参者』は、『小説現代』(講談社)2004年より5年にわたって発表された短編(9作)で、2009年に単行本として講談社から刊行されている。
 『新参者』は「加賀恭一郎シリーズ」の1章に過ぎないので、『新参者シリーズ』として扱われるのは、原作者としては不本意のような気がする。

 加賀が見合いでバレエを鑑賞することになったが、熟睡してしまい、相手の女性を怒らせてしまった。そのバレエ『白鳥の湖』を上演したバレエ団で事件が起こった。
 事務所で男・風間利之(内田朝陽)が殺されたが、この男とバレエ団の者とは面識はなく、一見、侵入者とのもみあいの末の正当防衛のように思えたが、細かい点で不審な点もあった。
 加賀が指摘した「身長の高い男を小柄な葉瑠子が後頭部を殴打できるのか?」や、事務所に先に入った葉瑠子の背後にいつの間にか立っていて、襲ってきたというのも不自然。葉瑠子を襲うつもりでなければ、その場を立ち去るか、身を潜めるのが普通だ。それに、凶器のトロフィーに葉瑠子以外の指紋がないのも不自然である。

「私たちは嘘をついているんです。
 嘘は魔法の呪文です。ただの人間が役になるために、自分に魔法をかけるんです。
 そうしてバレエ団全員で、“舞台”という“大きな嘘”をつくんです」

「じゃあ今も、嘘をついている最中なんですか?」
「そういうことになりますね」
「舞台が終われば、嘘の魔法は解ける」
「ええ……」

 ドラマ序盤での、恭一郎と亜希子との会話……この会話が、事件の根底にあるものを示唆している。


「あのバレエ団の一味が、みんなでグルになって何かを隠している」(太田刑事)…この台詞も核心を突いている。
その後
「あのバレエ一味は、何か(亜希子)を守っているような気がします」と進展したが……

………守っていたものは、亜希子ではなく、未緒の最後の舞台だったのだ。
「今から私たちは魔法にかかるの。最後の舞台が終わるまで。それまでは何があっても嘘をつき通すの」



殺気を発する黒鳥(オディール)・未緒

「あなた(未緒・石原さとみ)の黒鳥には迫力があった。斬りかかるような殺気を感じた」

「あなたのフロリナ姫、観ましたよ」
「殺気…出てましたか?」
「いえ、あなたの情熱、やさしさ、強さ…あなたの人生のすべてが出ていました」
「……でも、もう私は踊れません。魔法、解けちゃいましたから」
「魔法は解けません。あなたの踊りは永遠に記憶に残る。
 わたしや人々の記憶の中で、あなたは永遠に踊り続けるんだ」

しかし……
「加賀さん……今、私に話しかけていますか?加賀さん、私に何か話しかけていますか?」
聴力が消え、泣き叫ぶ未緒。切なく、悲しい………



バレエに魅入られ、人生の全てを懸ける者たち
亜希子……バレエを選び、アメリカで恋人・青木を捨てた。そのことが、今回の悲劇を招いた。
靖子……演出家・梶田に認められようとバレエに打ち込むが、叶えられず心の闇に沈み、梶田を殺害。さらに、梶田を亡くしたことで、心が死に、自ら命を絶つ。
梶田……自分の描く理想のバレエの為、バレリーナたちを道具としか思っておらず、靖子に殺害される。


張り巡らされた多くの伏線(ヒント)
 殺気を発する黒鳥の舞、亜希子の腕の傷跡、葉瑠子が起こした交通事故・雨を避けようとする未緒、頻回に貧血を起こす未緒、亜希子の練習風景(ターンの練習)、侵入者・風間が影響を受けた青木の死、青木の描いたバレリーナの絵、靖子のアパートで言い争う男女の声と、謝る男性・靖子を尋ねた女性の存在………さり気なく張られた伏線が、見事に収束していく。
 特に、青木の残した絵のバレリーナの正体が誰なのかがカギで、しかも、実はその絵自体が誰であるかを示していたというのは、見事なヒントだった。


「俺ね、捜査一課の刑事、嫌いなんだよ」……太田刑事(柄本明)
 単なる正当防衛ではないと睨む太田刑事は、捜査一課の加賀が煙たい。
 そういう気配を全く意に介さず、太田と捜査を共にする加賀。
 そんな加賀を、「人の気持ちを分かろうとしろ!」と怒鳴り、事件関係者の心に土足で踏み込んでしまう事を肝に銘じる必要があると加賀に説く。そして、上述の本音を吐く。
 その後も「おれはちっとも分かんないよ!息子のことも、あんた(加賀)のことも!」と言い捨てる。息子の気持ちが分かりかねる太田は、家族を犠牲にして家族を壊した父を嫌う加賀、居酒屋で飲みながらぼやくふたりもよい。

 そして、加賀と行動を共にするうちに、加賀を理解していき、捜査会議でニューヨーク現地調査で加賀の現地行きを渋る上層部を、熱く語り説得する。また、加賀も捜査方針に疑問を感じている太田の気持ちを慮り、進言する。
 この二人の心の繋がりは味があった。加賀の独行振りに翻弄され気味の様子も面白かった。


疑問点、不満な点、ふと思ったことなど
①耳の異常を感じた未緒はカーテンコールには出ず、屋上に行った。しかし、追いかけた加賀が屋上についた時には、まだ耳が聞こえていた。にもかかわらず、病気を進行させる雨の降っている野外にわざわざ居続けたのだろうか?
②靖子が梶田に認められない悲しさや苦しさから、梶田を殺害してしまうが、その手口が計画的過ぎる。直情的にナイフで刺すというのなら分かるが、時限式の毒殺というのは不自然。梶田がすべての靖子なので、捕まらない細工をするというのもしっくりこない
③靖子が梶田から見放された状態であったが、風間殺害後で刑事たちが嗅ぎまわっている時に事を起こすものなのか?確かに、事件が起こり、過去のことを尋ねられ、風間の写真を見せられ、心がざわついたということはあるかもしれないが、殺人を犯すほど心を激震させるような出来事はなかった。
④黒鳥のフェッテ(連続ターン)は見事だった。『白鳥の湖』『眠りの森の美女』のバレエも素敵だった。
 黒鳥のフェッテは吹き替えだが、石原さんや音月桂さんのバレエシーンの演技は大変だったと思う。黒鳥でポーズを決めた石原さんは綺麗だった。
⑤ドラマ冒頭で、加賀の見合いの相手役で仲間由紀恵さんが出演。役名も「山田」(『トリック』と同じ)だった。

「嘘は魔法の呪文、自分に魔法をかけ、バレエ団全員で、“舞台”という“大きな嘘”をつく」をモチーフに事件の真相を隠す亜希子たち。さらに、かけた魔法が解け、聴力を失い、踊れなくなってしまった未緒。それを見事に描いた素晴らしい作品であった。(悲しい真相、結末は、切な過ぎる)

【ストーリー】番組サイトより
警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、ひょんなことからバレエ「白鳥の湖」を観にいく羽目になるが、興味の無い上に徹夜明けということも重なり、公演中に居眠りをしてしまう。しかし、途中で目を覚ました加賀は、浅岡未緒(石原さとみ)が演じる黒鳥に目を奪われ、その才能にすっかり魅了される…。そんなある日、その公演を主催する名門・高柳バレエ団の事務所で、ある男が殺された。居合わせたバレリーナ・斎藤葉瑠子(木南晴夏)が被疑者とされ事情聴取を受けるが、不審者から身を守る上での正当防衛だと主張。被害者の男・風間利之(内田朝陽)と葉瑠子は面識がなく、プリマである高柳亜希子(音月桂)を中心に、バレエ団側も葉瑠子の証言を疑わなかった。

石神井北署の太田刑事(柄本明)は、当初この案件にやたらと首をつっこんでくる加賀に対して冷たい態度をとっていたが、次第にその捜査姿勢や観察眼に一目置くように。徐々に捜査に熱を帯びていく加賀に対し、嫌味を言いながらも冷静になるよう諭しつつ、2人はパートナーとして捜査を進める。捜査が進む中で幾つかの不審な点が浮かび上がり、事件が混迷を極める中、今度は「眠りの森の美女」のゲネプロ中に、バレエ団の敏腕演出家・梶田康成(平岳大)が毒殺された。果たして、最初の事件と関係があるのか…!?
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久々の詰将棋

2014-01-07 23:50:40 | 詰将棋

 久々の詰将棋です。なんと、前回は2012年11月1日です。昨年はまったくなかったとは……
 福井県地元新聞2012年8月30日掲載です。
 敢えてノーヒントです。

 手数と、難易度はコメント欄で。
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スペシャルドラマ、映画(TV放映)もたくさんあって

2014-01-06 23:19:19 | ドラマ・映画
 お正月(新年)は、スポーツ中継(ニューイヤー駅伝、箱根駅伝、高校バレー、高校サッカー)などが盛りだくさん。(この他にも、未見ですが、天皇杯サッカー、ラグビーも)
 その上、スペシャルドラマや映画も放送されました。
 『相棒 元日SP』、『新参者 ~眠りの森~』、『鍵のかかった部屋SP』、『金田一少年の事件簿 ~ 獄門塾殺人事件~』、『のぼうの城』と連日、楽しませていただいています。『相棒』はリアルタイム視聴でしたが、あとはビデオ視聴(1日遅れ)でした。(『のぼうの城』は未見です)
 そのうえ、娘が『ガリレオ ~真夏の方程式~』を借りてきたので、それを昨夜、半分だけ観ました。これから、その続きを観ます。
 ≪レビュー記事を書きたい≫という欲求があるのですが、何故か、新年に入って連日の記事アップ。“いっぱいいっぱい”の状態の上に、上記のレビュー全てというのは大変です。

 それで、≪レビュー記事の要望があったらそれを優先しようかな≫などと、自惚れたことを考えています。また、≪こういうことを書いて、何も反応がないという“自爆”の可能性も高いぞ≫と危惧もしています。≪まあ、拙ブログの訪問者さんたちは、優しい方が多いので、そういう状況に同情して、何か書き込んでくれるはず≫という希望的観測もしています。
 まあ、要望がなければないで、気は楽なんですが(書かない決心もつけやすい)……

 取り敢えず、『真夏の方程式』をこれから観ます。
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『軍師官兵衛』 第1話「生き残りの掟」

2014-01-05 20:11:56 | ドラマ・映画
 万吉(後の黒田官兵衛)が母の為に敵の赤松領地に入ってしまうエピソードを中心に、父・職隆の人となり、母・いわの思いも深くと描かれていた。
 単なる“好奇心旺盛な我儘なやんちゃ坊主”であった万吉であったが、この件で我が身の立場を知り、また、母の“死を懸けた思い”を受け取り、戦乱の世を生きる覚悟をした。
 また、万吉とおたつの初恋物語もよかった。
 石川源吾(升毅)には騙された。

「生き残りの掟」
重隆「黒田家にとって、それ(赤松氏に付くこと)が得であれば、そういう道も有りうる」
職隆「武士は義に生きる者、損得勘定で動くのは商人」
重隆「武士でも商人でもどちらでもよいではないか。よぉく考えて決めることじゃ。
 すべては、生き残るためじゃ」

 生き残ることを第一と考える祖父、義を重んじる父、官兵衛は?

万吉の軍師の才
・策を練って、座敷牢から抜け出す
・吉田平蔵が野武士を指揮しているのを目撃し、その裏の存在を考えた。
・また、石川の配下に吉田の顔を見つけ、とっさにやり過ごし、吉田を操っているのが石川源吾と見抜き職隆に忠言。
・また、桶狭間の戦いで織田が奇襲をかけ勝利したが、その成功の因が、今川軍が休息の情報にあると考えた。


 面白かったが、不満(疑問)点もいくつか
・冒頭のシーン、モンシロチョウと少女が戦によって、いきなり儚い命を落としてしまう。戦乱の非情さの描写であるが、あまりにも非情…
・官兵衛が小田原城の北条氏を説得する際、城からの矢や銃弾が官兵衛に当たらない、また、官兵衛も避けようとはしないのは、脚色しすぎ
・桶狭間の戦で、情報者の功労を讃えた信長を万吉が「おもしろい」と評したのには、共感できない
・語りを藤村さんにしたのは何故?

 次回も見ようと思うが、レビューを続けるかは未定。

【ストーリー】番組サイトより
 1590(天正18)年、小田原。天下統一を目前にした豊臣秀吉(竹中直人)の大軍が、最後の敵、小田原城を包囲していた。死を覚悟で抵抗する敵を降伏に導いたのは、軍師・黒田官兵衛(岡田准一)の捨て身の説得だった。
 時はさかのぼり1558(永禄元)年、播磨国。姫路城主の嫡男・万吉(後の黒田官兵衛/若山耀人)は好奇心旺盛な少年だった。父・職隆(もとたか・柴田恭兵)は、主君である小寺政職(まさもと・片岡鶴太郎)の領地を守るため日々奮戦していたが、宿敵である赤松家から裏切りを誘う調略の手が伸び始める。
 そんななか、万吉は病弱な母・いわ(戸田菜穂)の薬草を摘みに赤松領内に入ってしまい…。
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全日本総合バスケット 女子準々決勝「三菱電機×シャンソン化粧品」

2014-01-04 21:21:40 | スポーツ
 序盤、シャンソンのディフェンスが良く(ターンオーバー三菱3、シャンソン0)、ゲームを支配していた。三菱は渡邉の3Pシュート(第1Qの渡辺の得点13)や王のゴール下で何とか繋ぐ。シャンソンはオフェンスが機能しての得点が多く、第1Qは24-17と点差以上にプレイに差を感じた。また、池谷のパーソナルファール3も気になる。

 第2Q、三菱はディフェンスを建て直しシャンソンのオフェンスを封じる。シャンソンは開始6分10秒まで無得点。この間、三菱は王を中心に攻め(王6点)27-24と逆転。シャンソンは王をうまく守っていた河村を下げたのが失敗。また、スイッチディフェンスが上手く出来ず、ノーマークの選手を作ってしまうことが多かった
 この後は、三菱に走った反動が出たのと、シャンソンも立て直し、第2Qは35-31のシャンソンリードで終了。

 第3Qは一進一退の攻防が続く。
 しかし、開始4分11秒にシャンソンの近平がシュートを決め、43-41とリードしてから、このクォーター終了までフィールドゴールを決められず、46-51と逆転、5点リードされてしまう。三菱のディフェンスがうまく機能しているせいもあるが、シャンソンの動きが落ちているように思えた。

 第4Qは池住が2本フェードアウェイ気味のミドルショットを決め50-51と詰め寄るが、三菱も松島が3Pを決め、流れを渡さない。この後も、王、松島、橋本がシュートを決めバランスよく攻める。この間、シャンソンは池住が三度(みたび)フェードアウェイシュートを決めただけで52-60と点差を広げられてしまう(5分46秒)。シャンソンはオフェンスがほとんど形にならない。
 この後、約1分30秒はお互い攻めが決められず、7分15秒にシャンソンの三好がスチールからシュートを決める。これで、ゲームの流れがシャンソンに。
 8分54秒、池住がフリースローを2本決め、60-62と2点差に詰め寄る。
 この後、三菱・王とシャンソン・三好がシュートを決め、残り36秒で2点三菱がリード。
 三菱のオフェンスで、シャンソン・河村が王にファール。フリースローを王が1本外し、3点差。
 残り17秒でシャンソンの攻撃。三好がボールを運び、ドリブルをしながら攻撃を窺うが、マークが厳しくシュート機会はなく、パスも出せず、スチールされてしまい、万事休す。
 シャンソンはオフェンスがうまく機能しないこともあり、3度のタイムアウトを使い切ってしまい、プレーの指示を出せなかったのが痛かった。また、三好がドリブルをしている間、河村がスクリーンに言ったほかは、他の3人がほとんどパスを待っていただけなのも、いただけなかった。
 65-62で三菱電機の勝利。

 前半を見る限り、シャンソンの勝利は堅いように思えたが、第2Q以降、徐々にシャンソンのオフェンスが機能しなくなった。
 三菱のディフェンスがうまく対応したのか、シャンソンの動きが落ちたのかは不明。
 上記の理由の他に、シャンソンのオフェンスシステムのバリエーションが少なかったことも考えられる。ゲームが進むにつれ、オフェンスが機能してのシュートがなくなった。三菱の王のゴールしたが強力なので、ポストプレーができなかったことも一因か。
 また、ガード陣はシュート力はあるが、オフェンス停滞を打開する能力はまだ未発達のようだった。


 あと、気になったのはヘッドコーチ木村氏のベンチワーク。
 ゲームが上手くいかないとき、その理由を選手に問いかけることが多く、その現状について叱る時間が長い。これは、試合後のミーティングや練習中なら有益だが、試合中ならば、ダメな点を端的に指摘し、具体的な対応策やプレーの方針を示すべきである。
 ベンチワークが勝敗を分けたような気がして仕方がない。
 あと、審判の笛はシャンソン寄りのようだった気がする。
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『オール中島みゆきナイト』(NHK BSプレミアム)

2014-01-04 14:37:07 | 芸能
 3日の夜、NHK BSプレミアムで『オール中島みゆきナイト』が再放送された。本放送は11月3日で詳しくはこちら
 私にとっての中島みゆきは、山口百恵より思い入れは浅いが、私の人生に距離を置きつつ並行して流れていく音楽家さんです。
 なので、期待して再放送を観たのだが、「中島みゆき好きの客が夜な夜な集う場末のスナック「みゆき」を舞台に、中島みゆきの魅力をたっぷりと紹介」という意図は理解でき、ゲスト(ビビる大木、クリス松村、茂木健一郎、先崎学、おかもとまり)の曲への思いも共感できる部分もあるが、紹介曲の冒頭や終りでゲストの言葉を遠慮なくかぶせたり、局の途中でブツ切りにしてしまうことが多かったのは、興ざめも甚だしかった。
 正直、ゲストなどの(余計な)語りは要らない。まあ、そうしてしまうと『SONGS』との差がなくなってしまうかもしれない。

 さて、番組で「中島みゆきのベストソング」を500人にアンケートした結果が紹介された。
1位 地上の星
2位 時代
3位 空と君のあいだに
4位 糸
5位 ファイト!
6位 銀の龍の背に乗って
7位 ヘッドライト・テールライト
8位 歌姫
9位 命の別名
10位 荒野より

 5位から遡り紹介されたが、2位の『時代』が紹介された時、「1位じゃないのか?」という声が口々に出てきて、「じゃあ、1位は一体なんなんだ?」とも。
 まあ、一般的に言うと、『地上の星』の1位は妥当なんだろうなあ。ファンの方にとって『地上の星』は視野の外らしい。
 私の「私の好きな曲ベストテン」は後で述べるとして、「中島みゆきベストソング」と聞かれたら、やはり『時代』かなぁ。
 ちなみに、『糸』『銀の龍に乗って』『歌姫』『命の別名』『荒野より』は全く知りません。私の「中島みゆきファン度」はこの程度だ。

 さて、1位ということで、紅白歌合戦の時の黒部第4ダムでの中継シーンが紹介された。
 正直言うと、この時、私の中島みゆきの株はかなり降下した。音響や照明などの設営が大変で、実際もハウリングしかけている。本人の唄の出来も最上とは言えなかった。
 NHK紅白の舞台としては最上の舞台だったと言えるかもしないが、歌を唄う舞台としては最上とはとても言えない。NHKと中島みゆきさんが「黒部でやろう」と言い出したかは知らないが、「音楽舞台としてどうなのか?」、「それに設営スタッフの苦労を考えたのだろうか?」と当時中継を観て思ったものだ。

 この番組の見せ場として、途中、スナックみゆきの場に、郵便配達員に扮してみゆきさん本人が郵便物を届けたサプライズがあった。
 ビビる大木以外はまったく知らされておらず、退場後に「ご本人だよね」と大騒ぎ。特に先崎八段は固まってしまっていた。
 でも、視聴者としては、この驚きのシーンが長かったので、却って引いてしまった。
 先崎八段の、中島みゆきファンとして語りは非常に物足りなく平凡だった。また、本人登場直後は固まるだけで「八段、八段! 今なら僕に将棋負けちゃうんじゃないですか?大丈夫ですか?」と突っ込まれる始末。

最後に
私の「中島みゆきベストテン」好きな曲
1位 誘惑
2位 時代
3位 わかれうた 
4位 悪女
5位 見返り美人
6位 おもいで河 
7位 リバイバル
8位 かなしみ笑い 
9位 浅い眠り 
10位 ひとり上手

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箱根駅伝 復路  東洋大は強かった

2014-01-03 14:21:58 | スポーツ
 思いっきり、予想が外れました。
 復路のメンバーを見ると、駒澤には窪田が居るものの、東洋の方が充実していた。大エースの設楽啓太を山登りの回せるだけの地力があったのだ。私のリサーチ不足だった。その上、東洋大は復路も各選手が100%の走りをして、駒澤に付け入るすきを与えなかった。
 各区間の順位は、3位、3位、1位、3位、1位、4位、1位、1位、4位、1位

 駒澤も悪くなかった。と言うより、合格点以上の走りをした。総合タイムも駒澤大学の歴代の最高タイムを上回った(コース変更後)。
 しかし、如何せん、東洋が強すぎた。力は駒澤の方が上なのだが、90点の出来で勝てるほどの差はなかった。90点の走りでも、東洋が95点ぐらいの出来なら互角に競り合えたはずだが、東洋に相当の実力があったうえに、100点の走りをした。東洋を褒めるしかない。
 あと、どこかの区間で突き抜けた走りをした区間がなかったのも響いた。メンバーの心を燃えさせる区間がなかった。2区村山もまずまずの走りだったが、ハイペースが祟って、終盤、失速したのが、タイム以上に痛かった。油布もそれなりの走りをしたが、設楽悠太に抜かれ、置いていかれてしまった。
 この2区間、駒澤は自信を持っていたはずだったが、ここで東洋の後塵を拝して、チームの意気が上がらず、東洋を乗せてしまった。ここのプラスマイナスが明暗を分けたのかも知れない。
 復路のメンバーを見ると、若干、東洋に見劣りのするメンバーだったので、油布を復路に回した方が良かったように思う。大エースの窪田を過信したのかもしれない。
 各区間の順位は、2位、2位、3位、1位、3位、5位、3位、6位、2位、2位

 3位日体大は、層の薄さが響いた。大きく後れを取った区間がいくつかあったのが痛かった。それでも、7位から踏ん張り、3位まで上がったのは流石である。
 各区間の順位は、1位、10位、17位、10位、2位、3位、13位、5位、1位、5位
 4位早稲田は、大健闘だった。大迫に次ぐエースの山本を欠き、頼みのエースを1区に配し勝負を賭けたが5位と不発。しかし、それにも拘らず、エース区間の2区区間賞を始め、各ランナーが粘りの走りを見せ、3位争いをしての4位は見事。
 各区間の順位は、5位、1位、5位、2位、12位、2位、5位、9位、7位、10位
 5位青山学院大も予想以上の走り。5位に食い込んだのも称賛に値する。山登り、山下りでのロス(区間賞に対して合計6分37秒差)と10区が痛かった。
 各区間の順位は、6位、6位、8位、7位、11位、18位、2位、10位、3位、17位
 6位明治は、エース北を欠いたのが響いたのかもしれないが、6区廣瀬の区間賞など力を発揮した区間があった反面、良くなかった区間(5区でトップと6分25秒差、9区3分5秒差、10区は5分6秒差)が痛すぎた。
 各区間の順位は、4位、5位、2位、5位、19位、1位、8位、2位、14位、22位

 往路12位から追い上げ8位に食い込んだ帝京大(復路5位)、持ちタイム以上の走りで9位に入った拓殖大学も特筆される頑張りであった。
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