記事にする気はなかったのですが、あまりにひどかったので… 脚本は篠崎好氏。
まず、細かい状況を番組ホームページから引用しますが、ごちゃごちゃ分かりにくいと思いますので、引用の後、要約します。
【番組ホームページ あらすじ】====================
十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(愛川欽也)は、宮田直人(佐伯新)が自殺したことを新聞記事で知った。宮田は、1年前に起った殺人事件の目撃証人だった。十津川は、宮田自殺の記事を見たとき、2週間ほど前に三浦半島の海岸で溺死した大石あずさ(黒澤はるか)のことを思い浮かべていた。
1年前、中野にある喫茶店の主人・本間順一(久保酎吉)が白昼の店内で刺殺されるという事件が発生、刺したのはかねてから金銭トラブルのあったヤミ金融の社長・松木弘(中村譲)だった。そして、このとき店内にいたのが、ウエイトレスのあずさと4人の客で、その客の中の一人が宮田だった。
松木は本間をナイフで刺したあと逃走を図ったが、まもなく逮捕され、懲役12年の判決を受けていた。この裁判で、証人として出廷した宮田たちに、松木は「お前たちを一人残らず殺してやる」と罵声を浴びせていた。だが、松木は収監されて間もなくクモ膜下出血で病死したのだった。あずさの溺死と宮田の自殺は果たして偶然なのか? 新聞記事によると、宮田はバスルームで手首をカミソリで切って死んだらしい。
十津川と亀井はとりあえず三鷹にある宮田のアパートに向かった。所轄署員によると、死体が発見されたのは前夜9時過ぎのことで、宮田の下の部屋の住人から、天井から水が漏れているとの通報があり、駆けつけた管理人が上の階の宮田の部屋で彼の死体を発見したのだという。所轄署員は、現場の状況から他殺を疑わせるようなものは何もなかったと言い、ただ、部屋のカギは掛かっていなかったと付け足した。
二人はその足で松木の恋人だった木村弥生(京野ことみ)のもとを訪ねる。弥生は、宮田が自殺ことなど知らないし、過去のことはもう忘れたいと二人に語った。だが、そう言う弥生の部屋には、宮田の死を伝える新聞が置かれてあった。なぜ、弥生はウソをつかなければならないのか、十津川と亀井は弥生に不審なものを感じる。
そんな中、本間殺害事件の目撃者のうちの二人、店の常連だった小川長久(有川博)と当時大学生だった黒柳恵美(橋本愛実)が相前後して行方不明になってしまう。小川は旅行に出ると家族に言い残し、恵美は山形の実家に戻ると、念のため彼女を訪ねた亀井に語ったまま連絡が取れなくなってしまったのだ。
恵美と小川の足取りを追ったところ、二人は同じ日の『やまびこ・つばさ111号』に乗り込んだことが判明する。この列車は、東北新幹線の『やまびこ111号』と山形新幹線の『つばさ111号』が連結されたもので、福島で分離されたあとやまびこは終着地・仙台に、つばさは新庄に向かう。二人が同じ列車に乗ったのは何らかの理由があったのか? 十津川と亀井は、恵美や小川の身を心配するが…。
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【要約】=============================
借金の返済が滞っている喫茶店のマスターに業を煮やしたヤミ金融業社社長・松木がマスターを殺した。
その時の目撃者が次々と変死(事故死や自殺と判断された)を遂げていく。目撃者に恨みの言葉を吐いていた松木はすでに病死していて、唯一、繋がりのある元恋人が復讐を遂げたのではないかという疑惑が起こる。
実は、先の事件で殺されたマスターを恩人としていた占い師が、「店内に5人もいて、マスターを助けられなかった」と逆恨みして、殺していった(実際には、目撃者の一人の内海が同じく目撃者の大石を殺したのを目撃し、脅しと金で殺人を実行させた)。
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例によって、問題点の羅列です。
①発端の殺人事件、5億円も隠し金を持っていた松木が、1件の借金取り立ての揚句、殺人を犯すのは何のメリットもなく、考えられない。
②殺人の後、逃走を図ったが逮捕された松木は、犯行を否認したが、5人もいる前で堂々と刺し、しかも、ご丁寧につば(証拠)を吐き捨てるなんて、理解不能の行動パターン。
③さらに、法廷で目撃者たちに「お前たちを殺してやる」と叫び、死ぬ直前も「あいつらに呪いをかけたから、全員死ぬ」という言葉を残す。呪いですかと苦笑いしてしまった。
④西村京太郎といえば時刻表トリックだがトリックと呼ぶのを憚(はばか)られる程のチャチなものだった。
⑤目撃者の一人の小川を見張っていたが、裏口から逃げられてしまうなんて、間抜けとしか言えない。
⑥5億円もの大金を単なる占い師に預けるものなのか?
⑦占い師が内海に命じて、1億5千万円入りの段ボール箱を松木の元恋人のマンションに置いてこさせたが、どうやって侵入したのか?
そして、これが一番許せない!
⑧占い師は中学時代、いじめられていたのを苦に自殺しようとしたのをマスター(夜回り先生みたいなことをしていた)に止められ、立ち直っていた。その恩人が殺されて、恨みを持つのは分かるが、事件に居合わせただけの目撃者を恨むのは、逆恨みもいいところだ。
一方的にマスターに松木が迫りより、刺してしまうのを、普通誰も止められない。ナイフを持っているし。
目撃者はたんに居合わせただけで、それぞれ、幸せな毎日を送っていたのに(そうでない人もいたが)、その人たちの幸せを奪ってしまうには、何というあさはかな犯行動機だ。
しかも、自分で実行しない(してはいけないけれど)。
信じられないほどの、最低なシナリオです。
原作もそうなのでしょうか?
まず、細かい状況を番組ホームページから引用しますが、ごちゃごちゃ分かりにくいと思いますので、引用の後、要約します。
【番組ホームページ あらすじ】====================
十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(愛川欽也)は、宮田直人(佐伯新)が自殺したことを新聞記事で知った。宮田は、1年前に起った殺人事件の目撃証人だった。十津川は、宮田自殺の記事を見たとき、2週間ほど前に三浦半島の海岸で溺死した大石あずさ(黒澤はるか)のことを思い浮かべていた。
1年前、中野にある喫茶店の主人・本間順一(久保酎吉)が白昼の店内で刺殺されるという事件が発生、刺したのはかねてから金銭トラブルのあったヤミ金融の社長・松木弘(中村譲)だった。そして、このとき店内にいたのが、ウエイトレスのあずさと4人の客で、その客の中の一人が宮田だった。
松木は本間をナイフで刺したあと逃走を図ったが、まもなく逮捕され、懲役12年の判決を受けていた。この裁判で、証人として出廷した宮田たちに、松木は「お前たちを一人残らず殺してやる」と罵声を浴びせていた。だが、松木は収監されて間もなくクモ膜下出血で病死したのだった。あずさの溺死と宮田の自殺は果たして偶然なのか? 新聞記事によると、宮田はバスルームで手首をカミソリで切って死んだらしい。
十津川と亀井はとりあえず三鷹にある宮田のアパートに向かった。所轄署員によると、死体が発見されたのは前夜9時過ぎのことで、宮田の下の部屋の住人から、天井から水が漏れているとの通報があり、駆けつけた管理人が上の階の宮田の部屋で彼の死体を発見したのだという。所轄署員は、現場の状況から他殺を疑わせるようなものは何もなかったと言い、ただ、部屋のカギは掛かっていなかったと付け足した。
二人はその足で松木の恋人だった木村弥生(京野ことみ)のもとを訪ねる。弥生は、宮田が自殺ことなど知らないし、過去のことはもう忘れたいと二人に語った。だが、そう言う弥生の部屋には、宮田の死を伝える新聞が置かれてあった。なぜ、弥生はウソをつかなければならないのか、十津川と亀井は弥生に不審なものを感じる。
そんな中、本間殺害事件の目撃者のうちの二人、店の常連だった小川長久(有川博)と当時大学生だった黒柳恵美(橋本愛実)が相前後して行方不明になってしまう。小川は旅行に出ると家族に言い残し、恵美は山形の実家に戻ると、念のため彼女を訪ねた亀井に語ったまま連絡が取れなくなってしまったのだ。
恵美と小川の足取りを追ったところ、二人は同じ日の『やまびこ・つばさ111号』に乗り込んだことが判明する。この列車は、東北新幹線の『やまびこ111号』と山形新幹線の『つばさ111号』が連結されたもので、福島で分離されたあとやまびこは終着地・仙台に、つばさは新庄に向かう。二人が同じ列車に乗ったのは何らかの理由があったのか? 十津川と亀井は、恵美や小川の身を心配するが…。
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【要約】=============================
借金の返済が滞っている喫茶店のマスターに業を煮やしたヤミ金融業社社長・松木がマスターを殺した。
その時の目撃者が次々と変死(事故死や自殺と判断された)を遂げていく。目撃者に恨みの言葉を吐いていた松木はすでに病死していて、唯一、繋がりのある元恋人が復讐を遂げたのではないかという疑惑が起こる。
実は、先の事件で殺されたマスターを恩人としていた占い師が、「店内に5人もいて、マスターを助けられなかった」と逆恨みして、殺していった(実際には、目撃者の一人の内海が同じく目撃者の大石を殺したのを目撃し、脅しと金で殺人を実行させた)。
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例によって、問題点の羅列です。
①発端の殺人事件、5億円も隠し金を持っていた松木が、1件の借金取り立ての揚句、殺人を犯すのは何のメリットもなく、考えられない。
②殺人の後、逃走を図ったが逮捕された松木は、犯行を否認したが、5人もいる前で堂々と刺し、しかも、ご丁寧につば(証拠)を吐き捨てるなんて、理解不能の行動パターン。
③さらに、法廷で目撃者たちに「お前たちを殺してやる」と叫び、死ぬ直前も「あいつらに呪いをかけたから、全員死ぬ」という言葉を残す。呪いですかと苦笑いしてしまった。
④西村京太郎といえば時刻表トリックだがトリックと呼ぶのを憚(はばか)られる程のチャチなものだった。
⑤目撃者の一人の小川を見張っていたが、裏口から逃げられてしまうなんて、間抜けとしか言えない。
⑥5億円もの大金を単なる占い師に預けるものなのか?
⑦占い師が内海に命じて、1億5千万円入りの段ボール箱を松木の元恋人のマンションに置いてこさせたが、どうやって侵入したのか?
そして、これが一番許せない!
⑧占い師は中学時代、いじめられていたのを苦に自殺しようとしたのをマスター(夜回り先生みたいなことをしていた)に止められ、立ち直っていた。その恩人が殺されて、恨みを持つのは分かるが、事件に居合わせただけの目撃者を恨むのは、逆恨みもいいところだ。
一方的にマスターに松木が迫りより、刺してしまうのを、普通誰も止められない。ナイフを持っているし。
目撃者はたんに居合わせただけで、それぞれ、幸せな毎日を送っていたのに(そうでない人もいたが)、その人たちの幸せを奪ってしまうには、何というあさはかな犯行動機だ。
しかも、自分で実行しない(してはいけないけれど)。
信じられないほどの、最低なシナリオです。
原作もそうなのでしょうか?
小説は昔好きでよく読んでいました。
ただ 西村さんのは鉄道トリックが多いので
ちょっと車時代になりどうなのかなというのもありますね。
このドラマは見逃してました。
あらすじもじっくり読んだけど
これは・・う~ん。かな(笑)
最近の内容は動機がえっ?こんなことで殺人犯さないでしょ~って思うのがよくあるね。
原作はもっと緻密に作られてると思うよ。
本は結構面白いので。
推理ドラマは好きなので
最後までわくわく犯人がわからない・・呑電返しみたいなドラマ・・ないですかね~(笑)?
確かに、現代では鉄道トリックやアリバイトリックは作りにくいかもしれませんね。
それはともかく、動機が変なのは許せないです。
今回は、発端の殺人は理解不能、で主題の連続殺人は逆恨みも逆恨みで理不尽すぎました。 原作も他の作品はわかりませんが、動機については動かしようがないように思います。
確かめてみたい気もしますが、ドラマと大差がなかったら、本を破ってしまうかもしれません(笑)。
読んだことあるかも~。
基本的には、西村さんの十津川警部シリーズは
好きで、多分ほとんど読んでると言っても過言
ではないんですが、確かこの作品は『あれ?』
ってコケてしまったような記憶があります。
こぅままが書いてるように、同じ『コケ』でも
原作の方はドラマほど酷くないのではないかと
そう思いたいんですけどね。
テレビの脚本家、あるいはプロデューサーによって原作が歪められている可能性もありますね。一度、原作を読んでみます。