英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

臨床犯罪学者 火村英生の推理 第6話「朱色の研究 -前編-」

2016-02-22 22:32:02 | ドラマ・映画
――8階と9階を混同させたトリック――
 806号室に死体を置いておき、六人部を906号室に誘導しフェイクの犯人に仕立て上げるというモノだった


【トリックのお膳立ての痕跡】=解明のヒント
1.不可解な六人部への指示
  ・非常階段で13階まで昇らせ、エレベーターを使用して8階の806号室に行け
  ・部屋に指紋を残すな
2.架空の「フクロウ逃亡」の貼り紙
3.空き部屋が多い
4.806号室には、六人部の使っている香水と同じにおいが残っていた(容疑者4人とも所持)
5.906号室に六人部の髪の毛が発見された(火村の指示)
     ↓
【トリックの種】
・エレベーターのスイッチのパネルに細工、
・「フクロウの貼り紙は注意をそらすため
・9階の部屋番号プレートを8階の部屋番号に変えた
     ↓
【結果】  
 エレベーターに細工して六人部に9階を8階と思い込ませた

 かなり失敗の可能性が強いトリックだった。
 強引なトリックの割には、階段を上らせた時点で見当がついてしまったが、火村の推理は冴えなかった(解明できたのが、坂下刑事とほぼ同時)。
 火村と有栖川のやり取りの妙も時絵のミニミステリー(ヒントタイム)もなかった。
(そう言えば、先週もなかったような)



 3件の殺人は同一犯と考えられているようだが、本当にそうなのか?
 犯人に仕立て上げられそうになった六人部だが、狂言かもしれない。
 鍵となる“黄昏岬殺人事件”の捜査は次回。現時点では、この事件の詳細が分からず、データ不足。
 朱美の夢(身体が燃えている伯父に、叔父の陽平がガソリンをぶっ掛ける)は、事実なのか?
 “黄昏岬殺人事件”を担当し、昨年病死した京都府警捜査一課・緒方警部(阿南健治)は、事件に関わりがあるのか?……関係ないとしたら、単なる“尺伸ばし”?


 今回、密度が低かったので、次回に期待したい。


【ストーリー】番組サイトより
 朱美(山本美月)から、2年前に知人が殺されて未解決になっている事件を調べてほしいと頼まれた火村(斎藤工)。
 ある日の早朝(ドラマでは翌朝となっていた)、火村宛てに謎の電話がかかってくる。電話を受けたのは、アリス(窪田正孝)。謎の電話は「今すぐオランジェ橘の806号室へ行け」とだけ言って切れた。オランジェ橘は、火村が朱美から依頼された事件の関係者が住んでいるマンションだった。謎の電話を自分に対する挑戦状と受け取った火村は、アリスとともにオランジェ橘へ向かう。
 オランジェ橘は空き部屋ばかりで、不気味な雰囲気だった。マンション内に入ろうとした火村とアリスは、若い男とすれ違う。アリスは、その男が付けている香水の香りが気にかかる。
 火村とアリスは、806号室へ。部屋には少し前まで誰かがいたらしく、残り香が漂っていた。その匂いは、マンションに入る時にすれ違った男から匂った香水と同じものだった。火村は部屋の中を探るうち、男性の遺体を発見する。

 火村は朱美を事件現場に呼び、朱美が遺体の確認をすることに。遺体の男性は、朱美の叔父・山内陽平(大高洋夫)だった。この殺人は、朱美が火村に調査を依頼した2年前の事件と関係していると見られた。
 2年前の事件とは、“黄昏岬殺人事件”と呼ばれる未解決事件。ピアノ教師の女性・大野夕雨子(上野なつひ)が殺害され、黄昏岬という崖の下で遺体が発見された。彼女は、黄昏岬近くの別荘に遊びに来ていた。彼女と一緒に別荘にいた人々に容疑がかかるものの、全員に確実なアリバイも動機もなかった。
 その人々とは朱美、陽平、朱美の従兄弟・宗像正明(鈴之助)、正明の母で陽平の姉・宗像真知(高橋ひとみ)、正明の後輩・六人部四郎(山本裕典)だった。

 火村とアリスがマンションの前ですれ違った男は、六人部と判明。六人部に陽平殺害の容疑が強まるが…。



原作:「朱色の研究(KADOKAWA)」収録

脚本:マギー
演出:明石広人

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 相棒 season14 第16話「... | トップ | ポンプ ……中田七段作詰将棋... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラマ・映画」カテゴリの最新記事