英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

マングース根絶宣言

2024-09-04 11:15:29 | 時事
鹿児島県奄美大島で駆除を進めてきた特定外来生物マングースについて、環境省は3日、「根絶宣言」を発表した。ハブ対策などの目的で持ち込まれて約半世紀。いったん定着したマングースがこれほど大きな島で根絶されたことはなく、「世界的に前例のない、生物多様性保全上の重要な成果」としている。「奄美大島のマングース、根絶を宣言 外来種対策では“世界的成果”」Yahoo!ニュースより】

 上記の他、「マングースの根絶 奄美固有種保全へ朗報だ」『社説・産経ニュース』など、多数報道されている。
 公には“世界的効果”、“固有種保全の朗報”などと評価されているが、人間の身勝手さについて批判の声も大きい


 毒蛇のハブなどの駆除が目的で、奄美大島に南アジア原産のマングースが導入されたのは今から45年前の昭和54年。
 最初の数十匹が約20年後に1万匹になったと推定。しかし、ハブは減らなかった。マングースは昼行性なので夜行性のハブを見つける機会が少なかったため。
 マングースはハブの代わりにアマミノクロウサギや希少なケナガネズミなどを捕食、マングースの天敵もおらず、増えていった。
 マングースの駆除活動は平成5年から始まった。その後、環境庁(現在の環境省)が活動を本格化させ、さらに同17年にマングースを外来生物法の特定外来生物に指定した。
 根絶には平成5年以来31年間にわたる歳月と人々の多大な労力、さらには約35億円の費用を要した。


 事前に調査研究もせず、安易にマングースを持ち込んだ。
 その後追跡調査はしなかったのだろうか?
 ハブは減らずに、アマミノクロウサギやケナガネズミが捕食され、マングースが増えただけ。
 駆除に乗り出したのが、14年後……遅すぎる。
 会見では、誇らしげに宣言をしていたが……
 確かに、31年間の苦労は計り知れないものがあるだろうが……

 マングースにしてみれば、27~28年間(2019~22年は捕獲数ゼロ)人間から迫害し続けられ、根絶(絶滅状態)されたマングースは気の毒で仕方がない。
 勝利を誇るのではなく、悔恨の情を見せて欲しかった。

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