【ここまでの復習】
「△3七歩と打たれても大丈夫ですよ」と藤井王将は▲4五桂と跳ねた手に、羽生九段は2時間20分の長考の末△3七歩を見送ったが、実際に△3七歩を打ったらどうなるの?
△3七歩以下 以下▲2九銀△2七歩成▲6五桂△3八歩成▲8三角と進むと想定されるが、ここで後手の指し手が難しい。
この▲8三角の局面で「①△4九と、②△7二銀、③△5一金、④△6二金、⑤△4二銀、⑥△4二金が考えられるが、④が難解で➅は後手有利になるが正解手を続けるのは難しい」という説の検証を行い、《④△6二金は後手が良いような気がする》と朧げな結論を出した。(「①②③⑤は先手良し」というのは信用することにして、省略)……ここまで「その3」
⑥△4二金の検証だが、「△4二金以下▲3四飛△4九と▲3一飛成で、ここで△7二銀(!)の受け以外は藤井が逆転で優勢」という情報がある。
情報者が言っていたが、この▲6一銀の割打ちは後手にとっては痛そうで、読みを掘り下げにくい。
“変化図1-11”は△6二玉の一手なのだが、その後、A▲7二銀成、B▲5一銀、C▲5三桂右成、D▲5三桂左成、E▲8四銀、F▲4二龍など多くの危険な手が見えるが、《A▲7二銀成は後手が良くなりそう》。
B▲5一銀は以下△7一玉▲7二銀成△同玉▲6二銀成△8三玉▲8一龍と進む。
ここでの8二の合駒は飛車か金……どちらが良い?(実は、どちらを合駒しても、先手玉は詰めろが掛かっている状態)……ここまで「その4」
【復習、終】
まず、8二金合(この先、局面図の番号が乱れますがスルーしてください)
守備力の高い金を合い駒し、飛車を攻めに残すのは妥当に思える。
以下、▲7三金△9四玉▲8二龍と進む(▲7三金に△7三同角は先手良しとなる。手順は省略)。
ここで、先手玉に詰みはあるのか?
と言うか、後手玉は必至なので、後手が勝つにはここで先手を詰めるしかない。
ア.△5八銀▲同玉(▲6八玉は△5九角▲5八玉△4八角成以下詰み)△4八と▲6八玉で詰みそうで詰まない。(4八とを▲4八同玉と取ると△3七角成▲5八玉△4八飛▲6九玉△4七馬で詰む)
イ.△5九と▲6八玉(▲5九同玉は△3七角成▲4八桂△同馬▲同玉△3七角以下詰み)△6九飛▲7七玉△5五角打
ここまでの手順で、《と金捨てが取られずに済み》、6九に飛車を打ったことにより、《△5五角打に対し▲6六歩は△同飛成とされるので▲6六桂と打つしかない》……と後手に好材料が続いているのでいかにも詰みそう。
そして、▲6六桂に△同角▲同歩△8五桂で詰み?(以下▲7六玉△7五銀まで?)
ところが、△8五桂には▲同龍があって先手の勝ち。
“変化図1の15”の▲8二龍が“詰めろ逃れの詰めろ”となっていたのだ。
では、8二飛合は?
以下、▲7三金△9四玉▲8二龍と金合いの時と同様な手順で進む。
金合いの時とは、先手後手の持ち駒の飛車と金が入れ替わっているのが違い(あとは同じ)。
今度もア.△5八銀と イ.△5九と が有力。
ア.△5八銀は、▲同玉(▲6八玉は△5九角▲6八玉△4八角成以下詰み)△4八とと同様に迫る。
ここで▲6八玉と逃げると(下図)
今度は持ち駒に金があるので詰む。
そこで、△4八とに▲同玉と取ると、△3七角成▲5八玉△4九角(変化図1の21)▲6八玉△5九馬以下詰む。
持ち駒に金があるのがキーで、先手の龍の存在とは無関係の詰み筋で詰ますことができ、8二に飛車合いで後手の勝ちとなる。
ちなみに、イ.△5九とは
▲同玉なら、△3七角成▲4八桂△同馬▲同玉△3七角以下詰む。また、△3七角成に▲6九玉は△5八銀▲同玉△4九角▲6八玉△5九馬で詰む。△3七角成に▲6八玉なら△5九角▲6九玉△5八銀▲同玉△4八角成▲6八玉△5九馬で詰む。
しかし、△5九とに▲6八玉で詰まない。
似たような局面、似たような手順が続くのでわかりにくいのですが、《要は、▲6一銀△6二玉の局面で、B▲5一銀は後手の勝ち(のようだ)》ということです……多分。
「△3七歩と打たれても大丈夫ですよ」と藤井王将は▲4五桂と跳ねた手に、羽生九段は2時間20分の長考の末△3七歩を見送ったが、実際に△3七歩を打ったらどうなるの?
△3七歩以下 以下▲2九銀△2七歩成▲6五桂△3八歩成▲8三角と進むと想定されるが、ここで後手の指し手が難しい。
この▲8三角の局面で「①△4九と、②△7二銀、③△5一金、④△6二金、⑤△4二銀、⑥△4二金が考えられるが、④が難解で➅は後手有利になるが正解手を続けるのは難しい」という説の検証を行い、《④△6二金は後手が良いような気がする》と朧げな結論を出した。(「①②③⑤は先手良し」というのは信用することにして、省略)……ここまで「その3」
⑥△4二金の検証だが、「△4二金以下▲3四飛△4九と▲3一飛成で、ここで△7二銀(!)の受け以外は藤井が逆転で優勢」という情報がある。
情報者が言っていたが、この▲6一銀の割打ちは後手にとっては痛そうで、読みを掘り下げにくい。
“変化図1-11”は△6二玉の一手なのだが、その後、A▲7二銀成、B▲5一銀、C▲5三桂右成、D▲5三桂左成、E▲8四銀、F▲4二龍など多くの危険な手が見えるが、《A▲7二銀成は後手が良くなりそう》。
B▲5一銀は以下△7一玉▲7二銀成△同玉▲6二銀成△8三玉▲8一龍と進む。
ここでの8二の合駒は飛車か金……どちらが良い?(実は、どちらを合駒しても、先手玉は詰めろが掛かっている状態)……ここまで「その4」
【復習、終】
まず、8二金合(この先、局面図の番号が乱れますがスルーしてください)
守備力の高い金を合い駒し、飛車を攻めに残すのは妥当に思える。
以下、▲7三金△9四玉▲8二龍と進む(▲7三金に△7三同角は先手良しとなる。手順は省略)。
ここで、先手玉に詰みはあるのか?
と言うか、後手玉は必至なので、後手が勝つにはここで先手を詰めるしかない。
ア.△5八銀▲同玉(▲6八玉は△5九角▲5八玉△4八角成以下詰み)△4八と▲6八玉で詰みそうで詰まない。(4八とを▲4八同玉と取ると△3七角成▲5八玉△4八飛▲6九玉△4七馬で詰む)
イ.△5九と▲6八玉(▲5九同玉は△3七角成▲4八桂△同馬▲同玉△3七角以下詰み)△6九飛▲7七玉△5五角打
ここまでの手順で、《と金捨てが取られずに済み》、6九に飛車を打ったことにより、《△5五角打に対し▲6六歩は△同飛成とされるので▲6六桂と打つしかない》……と後手に好材料が続いているのでいかにも詰みそう。
そして、▲6六桂に△同角▲同歩△8五桂で詰み?(以下▲7六玉△7五銀まで?)
ところが、△8五桂には▲同龍があって先手の勝ち。
“変化図1の15”の▲8二龍が“詰めろ逃れの詰めろ”となっていたのだ。
では、8二飛合は?
以下、▲7三金△9四玉▲8二龍と金合いの時と同様な手順で進む。
金合いの時とは、先手後手の持ち駒の飛車と金が入れ替わっているのが違い(あとは同じ)。
今度もア.△5八銀と イ.△5九と が有力。
ア.△5八銀は、▲同玉(▲6八玉は△5九角▲6八玉△4八角成以下詰み)△4八とと同様に迫る。
ここで▲6八玉と逃げると(下図)
今度は持ち駒に金があるので詰む。
そこで、△4八とに▲同玉と取ると、△3七角成▲5八玉△4九角(変化図1の21)▲6八玉△5九馬以下詰む。
持ち駒に金があるのがキーで、先手の龍の存在とは無関係の詰み筋で詰ますことができ、8二に飛車合いで後手の勝ちとなる。
ちなみに、イ.△5九とは
▲同玉なら、△3七角成▲4八桂△同馬▲同玉△3七角以下詰む。また、△3七角成に▲6九玉は△5八銀▲同玉△4九角▲6八玉△5九馬で詰む。△3七角成に▲6八玉なら△5九角▲6九玉△5八銀▲同玉△4八角成▲6八玉△5九馬で詰む。
しかし、△5九とに▲6八玉で詰まない。
似たような局面、似たような手順が続くのでわかりにくいのですが、《要は、▲6一銀△6二玉の局面で、B▲5一銀は後手の勝ち(のようだ)》ということです……多分。
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