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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

続・女流棋士の濫造 その7

2025-04-21 17:18:41 | 将棋
「続・女流棋士の濫造 その1」
「続・女流棋士の濫造 その2」
「続・女流棋士の濫造 その3」
「続・女流棋士の濫造 その4」
「続・女流棋士の濫造 その5」
「続・女流棋士の濫造 その6」  の続きです。

 将棋の指し手には「先の先」「先の後」「後の先」「後の後」がある(武道でも)
①先の先
 常に先手を取り攻め続ける。これが理想で、攻め倒せれば、これに越したことはない。
②先の後
 先手を取った後、守備の手を指す。後で利かないこともあるので、決めるだけ決めておくのがいい場合も多い。
 しかし、守備に回るのが嫌なので、攻めるだけ攻めて息が切れて、守備に手を戻すという初級者も多い。
③後の先
 相手の手にきちんと対応しておけば、こちらの狙いが残り、それに相手が対処しなければならなくなる。(結果的には先手を取ったことになる)
④後の後
 相手の手に手を抜けず、ずっと対応し続けなくてはならない状態。所謂、“なされるがまま”状態。
 ただし、巧く受け続ければ、チャンスが回ってくることもある。


 図は△4八飛に▲6四角と切ったところ。確かに桂は後手玉へ迫るのに欲しい駒だが、現状は詰めろになっていない。7八の金取りを受けなくてはいけない。
 つまり、上記のパターンの②。しかも、“息切れ”ケースだ。ここは角切りを含みに、一旦受けに回るべき。

 後手の立場で言うと、▲6四角には△同銀と取る手が、パターン③の“後の先”。角桂交換の駒得で金取りも残っている。全く不満はない。
………しかし、△7三金?

 なぜ、角を取らない?
1.《▲8三桂と打たれると1手詰み》という思考が強くて、その筋を防ぐことに囚われて角を取る手が浮かばなかった
2.《△7三金が角取りの先手で、角を逃げる一手に△7八飛成と金を取ればよい》…つまり、上記のパターン①“先の先”を実践


 ……しかし、これはひど……

 ………△7三金に▲同角成とされて、後手は48センチほど飛び上がったのではないか?(見ていないし、跳び上がれない。48cmも意味はないです)
 ▲7三同角成に△同香は▲8三桂△同香▲8二金で詰むので△同桂と応じる。
 金を1枚余分に取られたうえ、桂を跳ねさせられて玉が弱体。大損である。それでも、この局面はほぼ互角。(それだけ後手が勝勢だったということか)

 ここで一旦は▲6八歩など金取りを受けておくと思ったが、▲6二飛成。
 次に▲7一龍△8一合駒▲8三桂以下の詰めろだが、△4四角(第12.5図)が絶好の一手。▲7一龍の防ぎ、且つ、龍取り、しかも、△6六角以下の詰めろになっている。

 なので、先手は▲6三龍(第13図)銀を取りつつ6六の金に紐をつける……(続く

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