面白かったと思います。嘘を見破り、真実を看破し、クライマックスで相手を追い詰めていく加賀刑事(阿部寛)は、やはり怖いです(本当は優しい人なんですが)。
また、加賀親子の繋がりも深いものがありました。通信?対局も味がありました。将棋の内容もかなりレベルの高いものだったように思います。特に加賀は盤駒無しなので、かなりの実力者ですね。
特にファンではなかったのですが、看護師役の田中麗奈さんがとても素敵でした。私も彼女に「ちょっとだけですよ」と言われたいです(笑)。
主人公は加賀ですが、このドラマにおいては前原家の葛藤がテーマでした。崩壊した家族関係の中で起こってしまった殺人。大激震によって家族それぞれが互いに面と向かいあっていく…家族を守ろうとする思いが歪んだ方向に………重い内容でした。
しかし、その中で私には理解不能なことがありました。それは、前原昭夫(杉本哲太)の母・政恵(佐々木すみ恵)の認知症が芝居だったことです。いじめ・引き籠もり・家庭内暴力・嫁姑の確執・家庭を顧みない夫など、「家族にしか分からないこと」「本人にしか分からないこと」があると言え、それはないだろうと思いました。
認知症の母(祖母)という存在は、他の家族にしてみれば相当の心の負担となったはず。そのことが家族の崩壊に拍車をかけたのではなかったのでしょうか?家族が崩壊していくのを、認知症を装うことで自分の殻に閉じこもり、見て見ぬふりです。
母(義母)に殺人の罪をなすりつけようとした昭夫、八重子(西田尚美)夫婦、そして息子らはどうしようもないです。
しかし、それを知って、息子たちの仕打ちを黙って受け入れるというのならいざ知らず、軍手や指に口紅を塗って間違いを訴える(しかも分かりにくいアピールです)というのは、卑怯です。母として、祖母として、間違っていることは間違っていると、しっかり正す責任があるのではないでしょうか。
昭夫の妹(政恵の娘)の晴美(富田靖子)もよくわかりません。晴美自身の家庭の事情で母を引き取れないものの、母の元へ毎日通う甲斐甲斐しさを見せています。
しかし、認知症が芝居なのを知っているのに、なぜそのことを兄夫婦に打ち明け、相談しなかったのでしょうか?認知症の振りをし続けている状態が一家にとって良いはずがありません。面倒は兄に押し付け、自分だけはよい娘でいたかっただけとしか思えません。
この二人(政恵と晴美)も相当罪が重いはずです。加賀もこの辺りを指摘しないとダメだと思うのですが。
また、加賀親子の繋がりも深いものがありました。通信?対局も味がありました。将棋の内容もかなりレベルの高いものだったように思います。特に加賀は盤駒無しなので、かなりの実力者ですね。
特にファンではなかったのですが、看護師役の田中麗奈さんがとても素敵でした。私も彼女に「ちょっとだけですよ」と言われたいです(笑)。
主人公は加賀ですが、このドラマにおいては前原家の葛藤がテーマでした。崩壊した家族関係の中で起こってしまった殺人。大激震によって家族それぞれが互いに面と向かいあっていく…家族を守ろうとする思いが歪んだ方向に………重い内容でした。
しかし、その中で私には理解不能なことがありました。それは、前原昭夫(杉本哲太)の母・政恵(佐々木すみ恵)の認知症が芝居だったことです。いじめ・引き籠もり・家庭内暴力・嫁姑の確執・家庭を顧みない夫など、「家族にしか分からないこと」「本人にしか分からないこと」があると言え、それはないだろうと思いました。
認知症の母(祖母)という存在は、他の家族にしてみれば相当の心の負担となったはず。そのことが家族の崩壊に拍車をかけたのではなかったのでしょうか?家族が崩壊していくのを、認知症を装うことで自分の殻に閉じこもり、見て見ぬふりです。
母(義母)に殺人の罪をなすりつけようとした昭夫、八重子(西田尚美)夫婦、そして息子らはどうしようもないです。
しかし、それを知って、息子たちの仕打ちを黙って受け入れるというのならいざ知らず、軍手や指に口紅を塗って間違いを訴える(しかも分かりにくいアピールです)というのは、卑怯です。母として、祖母として、間違っていることは間違っていると、しっかり正す責任があるのではないでしょうか。
昭夫の妹(政恵の娘)の晴美(富田靖子)もよくわかりません。晴美自身の家庭の事情で母を引き取れないものの、母の元へ毎日通う甲斐甲斐しさを見せています。
しかし、認知症が芝居なのを知っているのに、なぜそのことを兄夫婦に打ち明け、相談しなかったのでしょうか?認知症の振りをし続けている状態が一家にとって良いはずがありません。面倒は兄に押し付け、自分だけはよい娘でいたかっただけとしか思えません。
この二人(政恵と晴美)も相当罪が重いはずです。加賀もこの辺りを指摘しないとダメだと思うのですが。
しかしこうも考えられます。
祖母が認知症のふりをしていたのは
“そうしなければ自分がもたなかった”
からですよね?
そのうえで彼女は赤い指という、
夫の呆けと同じ症状を装ったことでも
“息子に自ら気づいてほしかった”
んでしょう。赤い跡が残る云々以外に。
いくら夫婦でも同じ症状が出ていることは
不自然だなあといつか気づかれるはず。
だからこれって犯罪者じゃない人間が
『未必の故意』
を画策したという意味で泣けるのでは?
妹の方も同じ理屈で……あ、こりゃきびしいですわね(笑)
赤い指は東野圭吾さんの小説を読んでいて好きな作品だったので これは楽しみにしていました。すごい原作に忠実に撮ってたと思います。
赤い指・・は自分の子供の殺人をお母さんのせいにしてしまおうとするところまでの 夫婦の画策・・加賀さんがそれをひとつひとつ暴いていくまでが秀逸と思います。
英さんの言うように お母さんが認知のふりをしていたのも 現実的に無理だし
妹さんもいい娘を演じてるだけだったの?認知じゃないって知ってるっていうのも無理があるだろう・・みたいながっかり感はいなめません。
でも最後まで退屈はさせなかったよね。
田中麗奈ちゃんの・・ちょっとだけいいですよって(笑)
うふふ。英さんも嬉しいのかぁ・・ふぅぅぅぅん(笑)
コメント、ありがとうございます。
>祖母が認知症のふりをしていたのは
“そうしなければ自分がもたなかった”
からですよね
ええ、ギリギリのところまで追い詰められていたようですね(ドラマでは詳細には描かれていませんが)。
まあ、この最大の嘘がこのドラマのミソなので、その嘘を否定してしまうのは野暮かもしれませんね。
>『未必の故意』
を画策したという意味で泣けるのでは?
なるほど、そこまでは考えませんでした。
『未必の故意』……実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為や心理
意味合いとしては少しずれているような気がしますが、このドラマに当てはめると、母・政恵のアピールが息子の昭夫に届くかもしれない、出来れば息子に気づいて欲しいと。
なのに、息子は認知症が芝居だと気づかず、殺人の罪を着せられてしまう。無言で手錠を受けようとした母の気持ちは悲しみに満ちたものだったのでしょう。
そこら辺(認知症が芝居云々)を突っ込むのは、やはり野暮ですか(笑)。どうも、私はドラマと距離を置きすぎて観てしまうようです。
しかし、認知症の振りが家庭崩壊、殺人、偽装工作の要因となったという主張は取り下げません。妹も同罪。まあ、「そういう奴なんだ」とご了解ください。
>赤い指・・は自分の子供の殺人をお母さんのせいにしてしまおうとするところまでの 夫婦の画策・・加賀さんがそれをひとつひとつ暴いていくまでが秀逸と思います
そうですね。家族の葛藤と狂気、加賀の洞察力と人間的深さがじわじわ絡まっていくジリジリした緊迫感が凄かったですね。
ある意味、加賀が追い詰めて、母に殺人をなすりつけるという凶行に走らせたとも考えられます。(はい、ひねくれています、私)
>お母さんが認知のふりをしていたのも 現実的に無理
hori109さんがおっしゃるように追い詰められて、また、ドラマで語られていたように、認知症になった夫の気持ちを知りたかったのかもしれませんが、認知症の振りをするというのは無理があるように思えます。
まあ、この最大の嘘がどんでん返しでドラマのミソなのですから、目をつぶるべきなんでしょうね。
>妹さんもいい娘を演じてるだけだったの?
認知症の振りを見抜けなかった昭夫もひどいのですが、気づいていて教えなかったのはどうかと思います。一番悪いとは言えませんが、相当悪いのではないでしょうか?押しつけておいて、隠していて(しかも、携帯電話まで)、最後にビンタです……
認知症でないと知っていれば、あそこまで家庭が崩壊しなかったでしょうし、あんな計画は実行しようがなかったのですから。
口紅を指に塗るというのはアピールかもしれませんが、父の認知症を思い出し、「ああ、ここまでひどくなったのか」と考えてしまったのではないでしょうか。
>田中麗奈ちゃんの・・ちょっとだけいいですよって(笑)
うふふ。英さんも嬉しいのかぁ・・ふぅぅぅぅん(笑)
あっ、鼻で笑わないで下さいよ。
この際、koumamaさん“でも”いいですよ。
>どこの家庭でもひとつ、ふたつは問題があり身近な話題かもしれませんね
そうですね。あの立場になったら、息子を庇って隠ぺい工作をしてしまうかもしれませんね。
あ、そうそう、若い刑事役(加賀の従兄弟)の溝端君が「僕も将棋がさせたらよかったのに」という台詞を話していましたが、よくよく考えると、彼は『ハチワンダイバー』でバリバリの将棋指しの主人公を演じていたので、この台詞は可笑しかったです。
阿部寛さんは、味のある演技をしますね。
長身で堀の深い二枚目で人気が出ましたが、実力が伴わず尻すぼみになった時期がありましたが、演技力をつけるため、どんな端役でも、どんな変な役でも取り組み、演技力を身に付けたそうです。
『TRICK』『ドラゴン桜』『結婚できない男』が印象深いですね。