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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「○○では選挙に勝てない」……相も変わらず

2012-09-16 10:42:53 | 時事
 以前、「相変わらずの政治家の先生たち」(2011年4月27日記事)という記事を書きましたが、やはり、「相変わらず」です。
 政治家にとっては「政策」ではなく「選挙」なのです。野党に転落した自民党を見ると、選挙で勝たないと政策も通せないということは分かりますが、あからさまに公言されると、ガッカリします。それに、政策を推し進めるためというより、個人のための選挙に思えてしまいます。

 民主党も大差ないですが、やはり目につくのは自民党です。
 まず、「総裁と言っても、ちっとも偉くないんだね」と思っちゃいます。敗戦処理投手(党首)を3年間引き受けてきた谷垣総裁が、その評価を問う総裁選挙に出馬もできませんでした。選挙で敗れて、総裁を降りるのならともかく、その舞台にも立てなかったのです。まさに「○○では選挙に勝てない」の身勝手な理屈によるものでした。
 その谷垣氏を押しのけて候補者になったのが、石原伸晃幹事長。どういった経緯で幹事長になったのかは分かりませんが、形の上では、幹事長のポストに引き上げたのは谷垣氏のはず。現執行部から複数の候補が出馬するのはよくない(政策方針が同じはずなので、政策論争の際に都合が悪い)とのことです。
 ならば、「谷垣さんにお任せします。私も一生懸命支えます」とここは石原氏が譲るべきでした。石原氏は一歩後退(あるいは停滞)した形になりますが、イメージ的には前進するはずです。自民党もイメージアップです。
 町村信孝元官房長官は、いまさら感が漂います。敗戦処理を引き受ける立場にいながら傍観し、民主党が衰えたと見るや総裁選に立候補とは虫が良すぎます。
 面の皮の厚さが理解不能な域に達しているのは安倍晋三元首相。首相の座を放り投げたのは5年前、もう時効が成立しているとでも思っているのでしょうか?それに、今回、派閥のトップ、領袖(りょうしゅう)の町村氏が立候補しているというのに。
 「美しい国、日本」を始めとする聞こえの良い政治信条や理屈を聞いていると、この方は詩人になった方がいいと思います。あるいは、自然保護家か。
 石破茂前政調会長は言動に論理的で筋が通ったものを感じます。ただ、すべてを統括し責任を負わなければならない総裁(党首)となった時にどうなるかを見てみたい気がします。
 氏は離党経験がネックとなっていますが、それを「自分の考えと違う党の公約を掲げて選挙に出ることはできなかった」と釈明しています。うまく言うものですね。ウィキペディアで氏のことを調べたら、
イージス艦「あたご」の事故について、事故直後・捜査が入る前に航海長を省へヘリで呼び出し、大臣同席で事情調査をしたことについての民主党の前原誠司の質問「あなたは何をしているんですか?」に、「今はあなたの質問に答えています」と答弁をした。………笑 
 福田康夫首相の電撃辞任を受けて実施された自民党総裁選に出馬するも麻生太郎が圧勝し、石破氏は最下位の5位であったが、今回は?
 林芳正政調会長代理は、申し訳ありませんが、正直言って「誰?」。自民党をまとめるのは困難。現状での立候補は、「名を上げる行為」と見られても仕方ありません。

 消費増税に合意しておきながら、野田佳彦首相に対する問責決議に賛成するという、自己矛盾を世間にさらした自民党、「谷垣氏では選挙は勝てない」と立候補もさせなかった自民党。
 誰が総裁になっても期待はできません。

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