英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その94「エアロゾル感染の可能性は?」

2021-04-05 18:14:46 | 時事
 まん延防止等重点措置が適用された。(4月5日~5月5日)
 《このまん延防止等重点措置がどういったものなのか?》《緊急事態宣言とどう違うのか?》といったことについては、NHKさん(「“まん延防止等重点措置”とは?」、 新型コロナ「“まん延防止等重点措置”どのような対策が取られるの?」をご参照していただくとして、今日の『ミヤネ屋』で吉村知事が時短要請の他に、「コロナ感染予防は“口元を制する”のが最重要」と述べ、《マスク会食の徹底》や《アクリル板の設置の義務化》などの施策を述べていた。


 飲食店の窮乏をを考慮し、感染リスクを下げつつ、飲食店の営業をなるべく停止させないという施策だ。
 ところで、《マスク会食》や《アクリル板の設置》は新型コロナウイルス感染の予防に有効なのだろうか?
 確かに、飛沫感染に対しては有効のように思える。アクリル板に関しては、「オフィスの飛沫対策、仕切り板は床から140センチ以上で直撃防ぐ…スパコン「富岳」予測」(讀賣新聞オンライン)などの検証がなされている。マスクも感染予防の基本である

 ただし、エアロゾル感染が起こっているとしたら、それらの効果はあまり有効ではないのかもしれない
 “エアロゾル感染”とは、「マイクロ飛沫、エアロゾル、バイオエアロゾルとも呼ばれる空気中をただよう微小粒子の飛沫内に病原体が含まれていて、この微小粒子を介して感染することを指しており、感染経路として「飛沫感染」と「飛沫核(空気)感染」を包含している用語で、エアロゾル感染は世界的に統一した定義や見解はないようです(一部には空気感染と表現している場合もありますが、いわゆる空気感染とは原理が異なります)」(大衛株式会社「エアロゾル感染とは」【新型コロナウィルスなどの感染予防知識】
 上記にもあるように、エアロゾル感染の定義が統一されていないようであるが、(上記のページでは)「飛沫から水分が蒸発したのが飛沫核で、これは5μm以下の大きさで乾燥しているので軽く空気の流れで広範に飛散します」とあり、ウイルスがある程度の時間空気中に漂う可能性があるようだ」とある。(空気感染の場合は、もっと長時間漂う)
 エアロゾル感染については、「可能性がある」と言われているものの、はっきりと論述されていないように思う。ちなみに、富岳などのシミュレーション映像(〇ロンパスのコマーシャルのような人形のようなマネキンのような人型のがモデルの映像)は、飛沫の飛び散り具合を表したもので、エアロゾルではない。
 この記事を書くにあたって、「エアロゾル感染」で検索したところ、「エアロゾル感染の可能性も 厚労省、新型コロナの手引改訂」という記事がヒットした。ただし、この記事においても、『改訂された手引では、エアロゾルについて「密閉空間において短距離での感染を示唆する報告がある」としたが、感染流行への影響は「明らかではない」とした』とあり、あやふや。この記事も昨年9月のものだった。(新型コロナのエアロゾル感染についての記事は、最近のモノはヒットしなかった)
 このように、エアロゾル感染についてはあやふやな点が多いのだが、飲食店でのクラスターの発生の検証ニュースで、かなり遠くの席にいた人も感染してしまった例が多く、エアロゾル感染が発生している場合もあるように思われる。
 政府はエアロゾル感染の発生頻度や、エアロゾル状態での感染の可能性の検証をしっかりするべきだ。

 マスクに関しても、エアロゾル感染に対しては、予防の信頼性は低くなる。マスクの隙間よりウイルスは非常に小さいのだが、飛沫状態だとマスクの繊維に引っかかるが、エアロゾル状態だと難なく通過しそうだ。
 私の体験で恐縮だが……マスクをして帰宅したが、玄関入ってすぐ、煮物の匂いを感知してしまった。煮物の匂いの粒子とウイルスの大きさの比較はよくわからないが、たばこの煙とウイルスはほぼ同じかウイルスの方が小さいらしい。ただし、たばこの匂いの粒子は、ウイルスより小さいらしい。
 新型コロナウイルスがエアロゾル状態だと、マスクでは防げない気がする。
 しかし、新型コロナウイルスのエアロゾル化がどのくらいの頻度で起きるのかは、分かっていないようなので、杞憂かもしれない。でも、先の例に話が戻るが、クラスターが発生した事例に於いて、エアロゾル状態になっていたと考えるのが妥当なケースが少なくない。
 だとすると、マスク会食やアクリル板の設置だけでは、感染対策としては不十分ではないのだろうか?

 そこで出てくるのが、換気の有用性。大阪府は二酸化炭素濃度の検知器も推進すると聞く。確かに、便利な機器だが、飲食店の場合、火器を使用するので、実際の二酸化炭素(呼気)の濃度が反映されない可能性もある。

 やはり、飲食店さんには申し訳ないが(私も飲食店相手の商売)、外食は感染のリスクが高いように思う。外食に限らず、3密は避けるべきではないだろうか?

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