英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

1992年度順位戦A級メンバー 『将棋世界』 1993年1月号

2023-05-05 18:12:27 | 将棋
「ちょっとこわかった話…『将棋論考』真部一男八段(当時)」の続きと言う訳ではないが、『将棋世界』誌の整理関連で…

 『将棋世界』1993年1月号をめくると、巻頭グラビアには第5期竜王戦第1局ロンドン対局を前に、谷川浩司竜王と羽生王座がロンドンを散策している。
 ロンドン橋、リージェント・ストリート、バッキンガム宮殿、近衛歩兵(モコモコの大きな黒い帽子に赤い制服)、ウィンザー城……30年前の風景だ。明日はチャールズ国王の戴冠式だ。

 記録室ページには、1992年11月23日現在の対局数、勝数、勝率部門の上位者記録が掲載。
 対局数は、1位 羽生善治 48  2位 森下 卓 44  2位 佐藤康光 44
 勝数は、 1位 羽生善治 37  2位 佐藤康光 34  3位 郷田真隆 31 
 勝率は、 1 位佐藤康光 .773 2位 真田圭一 .773  3位 羽生善治 .771
   “真隆”の変換順位は105番目。2度目に変換した時は7位に昇格。3度目は1位だった。“まさたか”の変換候補は118個もあった。
 棋戦情報は第51期順位戦 ショッキングなのは、大山十五世名人の2局目以降が「死去」の文字。大山名人が亡くなったのは1992年7月26日で、この1月号編集時点では4か月たったころだろうか。順位戦はこの時点で5~6局消化している。
名人 中原 誠
1位 高橋道雄九段 3勝3敗 現在C級1組在籍
2位 谷川浩司竜王 2勝4敗 現在B級2組在籍
3位 南 芳一九段 5勝0敗 現在フリークラス
4位 大山康晴15世 1敗後 死去(69最)
5位 有吉道夫九段 3勝2敗 2022年9月死去(87歳)
6位 小林健二八段 3勝3敗 引退 2022年3月31日
7位 米長邦男九段 6勝0敗 2012年12月死去(69歳)
8位 塚田泰明八段 4勝2敗 現在フリークラス
9位 田中寅彦八段 3勝2敗 引退 2022年4月15日
10位 田丸 昇八段 1勝5敗 引退 2016年10月25日
(成績には対大山戦の不戦勝も含まれている)

 B級1組には石田和雄九段、内藤國雄九段、小野修一七段、森安秀光九段、島朗七段(現在C級2組)、福崎文吾八段(現在フリークラス)、森雞二九段、大内延介九段、加藤一二三九段、桐山清澄九段、青野照市八段(現在C級2組)、羽生善治王座(現在B級1組)、富岡英作七段(現在フリークラス)の名がある。(称号、段位は当時のもの)

 フリークラスではなく順位戦で戦っている“純粋現役”は5人。70歳の青野九段は凄いが、上記のメンバーで加藤九段は77歳、内藤九段は74歳、有吉九段は74歳、桐山九段は72歳、森九段は70歳、大内九段は68歳まで順位戦を戦っている。
 因みに、順位戦最年長記録は加藤九段の77歳2か月(←年度最終日の3月31日とした場合)、2位は丸田祐三九段の77歳2か月。内藤九段はC級2組で1つも降級点を取っておらず、あと3期は在籍可能だったが、体力的な理由で引退した。
  とにかく、30年前にB級1組以上の在籍していて今も純粋現役でいる羽生九段、谷川十七世名人、青野九段、高橋九段、島九段は凄い。現在A級棋士の藤井六冠(20歳)はもちろん、永瀬王座(30歳9、斎藤八段(29歳)、菅井八段(30歳)は生まれているかどうか。豊島九段もまだ2歳のころだ。

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