英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

五輪雑感 「五輪の怖さ」

2012-07-29 17:03:18 | スポーツ
 初日(と言っていいのかな?)を終わって、好調な競技(種目)、不安な競技(種目)、残念だった競技(種目)といろいろ。
 まあ、「好調」という表現は、当人にとっては不本意かもしれない。

男子400m個人メドレー 萩野選手
 日本選手権で自己記録を3秒更新し、今回も1秒更新し、日本新記録(アジア新記録)。しかも、高校生。昇竜の勢いです。「勢い」というのも失礼であろうが、今後も楽しみ。

ウエイトリフティング女子48kg級 三宅選手
 入賞はするだろうと思っていましたが、メダルは期待していませんでした。三宅選手、ごめんなさい。

柔道男子60kg級 平岡選手
 決勝は残念だったが、技を掛け終わっても引き続き次の技を繰り出すなど、気力・体力が充実していて、技の切れも抜群だった。

体操男子団体予選 内村選手
 鉄棒で落下、あん馬では12点台の信じられない低得点。
 頬がこけ、顔色も悪い。力が入らないように見える。体調を崩しているとしか思えない。他の種目も身体の捌きも不安定で、いつもの体線の美しさや安定感もも影を潜め、点が伸びない。点数が抑えられていたような気もする(吊り輪が顕著)。
 幸いなことに、まだ予選。風邪や食あたりなどの短期的な不調であることを願いたい。
 予選の不調で、種目別決勝は床運動だけというのは残念だ。
 他の日本選手も不調だった。その中で18歳の加藤選手の演技が光っていた。

柔道女子48kg級 福見選手
 内村選手の個人総合と並んで、是が非でも金メダルを取って欲しかった福見選手。
 初戦から動きが堅く、準決勝では一瞬のスキを突かれてしまった。3位決定戦は力が入らなかったようだ。これまで谷選手の威光に隠されてしまっていた彼女、今回ようやく出番が回ってきた、しかも、浅見選手の成長で代表になるのも本当に大変だっただけに、無念であろう。
 柔道、特に初日に出る選手は大変だ。初戦で負けてしまうと(敗れた相手が準決勝まで進めば敗者復活戦はあるが)、あっという間に終了してしまう。

競泳 男子100m平泳ぎ 北島選手
 あわや準決勝敗退か。五輪は北島選手と言えど、楽観はできない。
 北島選手のタイムも伸びない(縮まらない)というのもあるが、予選・準決勝の全体のレベルが予想以上に高かった。そのあおりで、立石選手も準決勝敗退。
 五輪を目指して、個人メドレーの萩原選手のように一気に実力を伸ばす選手、そこまで行かないにしても、世界選手権とは一段階、いや二段階レベルが上がってくる競技(種目)が多い。
 自己のベストパフォーマンスを発揮することも難しいのだから、五輪で勝つのは何と大変なことなのだろう!

開会式
 国の総力結集というか、毎回凄いなあと感心。
 ただ、毎回思うのだが、聖火の点火は、シンプルに階段を上って点火するのが、シンプルで分かりやすくて良いと思う。

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8 コメント

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福見選手敗退の要因 (勝手新四朗)
2012-07-30 02:04:57
福見選手敗退の要因は、彼女が左の組手というのが大きな要因です。
世界大会で好成績を上げた、谷選手・浅見選手は右組。
したがって、福見選手が代表に選ばれた時点で不安な面があったと思います。
所謂、日本人選手に勝っても世界で勝てないというような・・・(谷本選手も国内体重別では負けても五輪連覇)。
どうも、柔道は国内と海外とでは戦術が違うようです。
それとは別に、確かに判定はおかしかったですけどね~。
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なるほどー (将棋を知らない母)
2012-07-30 05:54:26
わかりやすい解説ありがとうございます。北島選手、残念でしたね~、直後にインタビュー、きっちり話して凄い人だなぁ~なんて思いました。
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福見選手も ()
2012-07-30 19:27:55
勝手さん、こんばんは。

福見選手も世界選手権で優勝していますし、浅見選手が優勝した世界選手権では、決勝で浅見選手に負けただけで、外国選手には負けていません。

>どうも、柔道は国内と海外とでは戦術が違うようです

 同感です。日本柔道は「投げる」、JUDOは「倒す」あるいは「背中を付ける」です。日本柔道の方が魅力的なのは言うまでもないのですが……
 綺麗に投げているのに、投げ過ぎて1回転して腹ばいになれば、有効以下の判定というのは、納得いきません。
返信する
インタビュアー ()
2012-07-30 19:33:03
将棋を知らない母さん、こんばんは。

 北島選手や他の選手も、きちんとインタビューに応えているのは感服します。
 逆に、インタビュアーが稚拙です。折り返しのタイムは
どうだったのか?ゴールの想定タイムはどの程度だったのか?準決勝の後、変更したのか?とか、もっと、突っ込んで聞いて欲しいです。
返信する
ごぶさたしておりました。 (IDEA)
2012-08-11 02:28:50
英さん こんばんは。

しばらくご返信もできずに申し訳ありません。
入院したり忙しかったりで、しばらく遠ざかってしまいました。
五輪雑感拝見しました。
いつものことながら、よく見ていらっしゃると思います。

北島選手は今回残念な結果でしたが、メドレーの泳ぎを見ていると、まだまだやれそうですね。
インタビューの受け答えもかっこよかったのですが、競泳チームの雰囲気もよく伝わってきました。

メダルが取れようが取れまいが、彼が素晴らしいアスリートであるという事実に何ら変わりありませんから、今後も活躍して欲しいと思いますね。

バレーへのコメントありがとうございました。
返信を今更ながら書いておきましたので、お暇なときにでもお読み下さいませ。
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お大事に ()
2012-08-11 11:41:07
IDEAさん、こんにちは。お久しぶりです。

 ブログが「その1」の記事が休止していたので、突発的な事情が生じたのではないかと、心配していました。入院されていたのですか。
 「入院したり忙しかったりで」…入院(退院)後、多忙になったと解釈しています。なので、現在は回復されていると推測していますが、それでも、入院とは一大事です。お大事に。

 北島選手に関しては同意です。まだまだやれる実力もありますし、彼の精神が素晴らしいです。
 今大会のレベルが想定より高かったことや自己の調子が思いのほか上がらなかったというマイナス要素が重なってしまったのが不運でした。
 そういう大会の流れを考慮して、ストロークを変えたり、ペース配分を変更したりするのは、北島選手ならではの対応でしょう。(ただ、今まで五輪に合わせて練ってきたプランを変更するのは少々疑問にも感じています)

 コメントのレスも読みました。
 バレーボールは頑張ったとは言えますが、やはり戦略的には疑問を感じるところは多いです。
 ブラジル戦はなす術がなかったです。三位決定戦は「韓国なのでいけるぞ」と思っていますが、最終予選での完敗、今大会の韓国の充実ぶりを考えると、かなり不安です。
 この両国の戦いは、韓国のエースを徹底的にマークするのが肝心だと思いますが、何よりも精神力がモノを言いそうです。
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ご心配痛み入ります (IDEA)
2012-08-13 01:01:15
英さん こんばんは。

韓国戦勝ちましたね。
同じ日程でサッカーの日韓戦があったり、韓国の大統領が竹島に上陸したりと慌ただしい1日でした。
(政治的メッセージを掲げて、表彰セレモニーから締め出された韓国選手もいたようですが・・・・)

バレーとサッカーについてはいずれ書くつもりでおりますが、日本と韓国の試合はあまりに簡単に決着しました。

日本も本当に頑張ったと思うのですが、韓国は明らかに調整に失敗していたと思います。
ブラジルやイタリアに勝ったのと、同じチームとは思えない不出来で、目を覆うようなプレーが多かったです。
試合後にエースのキム・ヨンギョンが、友人の竹下を祝福するどころかムッとした表情だったのが、自滅に近い負け方をした現状を、よく表していたと思います。

メンタルの差がそのまま勝敗を分けてしまったのが、サッカー男子の日韓戦でしたね。
やはりあそこまで敵を憎めないというか・・・そういうメンタリティなのですね。日本は。

私事ですが、腰を痛めてしまいまして、しばらく歩くこともままならない状態でした。
退院して一息つこうかと思ったら、いきなり忙しくなりまして(笑)お盆だというのに明日は仕事です。
でも迷惑かけてしまったので取り返さねば!という感じです。
ご心配、痛み入ります。

余談ですが「五輪雑感」というブログタイトルは素晴らしいですね。
お許しいただければ是非拝借したいものです。
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バレーボールについては、書きたいことが ()
2012-08-13 14:59:43
IDEAさん、こんにちは。

 バレーボールに関しては、書きたいことが山ほどあるので、また、書くつもりです(その他五輪に関しても)。ただ、多忙なのと、私生活でテンションが下がることがあったので、若干、(書くのが)怪しいです。

>「五輪雑感」というブログタイトルは素晴らしいですね。
お許しいただければ是非拝借したいものです。

 どうぞ、どうぞ。
 素晴らしいかどうかは分かりませんが、思いつくまま、書くのに「雑感」は便利なタイトルですね。気楽に書けますし。
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