英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第8話「いざ、鎌倉」

2022-03-02 11:26:33 | ドラマ・映画
インパクトが強烈過ぎの義経(菅田将暉)
射止めたウサギを巡り、野武士と争う義経。遠矢で決着をつけることを持ちかける。野武士が射たのを見定めて、向き直り野武士を射る!……
唖然とする家来の前に、死体を踏みつけ、刺さっている矢を引き抜く義経。
「真っ向勝負で勝てたのでは?」という弁慶(佳久創)の問いに「無理無理~」と答え、
「富士山に登るぞ~」と駆け出す……


・ウサギ1羽の為に、何の恨みもない野武士を殺害
・しかも騙し討ち!
・命を奪ったこと、だまし討ちにしたことに、何の呵責もためらいもなかった。さらに、死体を踏みつける…
・命を奪ってまで得たウサギを放置して、富士山登頂を目指す……野武士、完全に無駄死

 勝つために一番確実な方法を採る
 良心や情けの余地はない
 目先の欲望に走る

先に矢を放った野武士を射抜く構えを見せ、退散させるという筋書きもあったが、脚本の三谷氏は残忍な義経を描いた。
残忍・冷酷さが義経の本質なのか、単に、無邪気で未熟なだけで、今後、変わっていくのだろうか……


今週の頼朝(大泉洋)  頼朝だなあ……
・源氏追討軍の第一標的となる武田信義(八嶋智人)が、頼朝からの共闘の申し出を断らないことを見越していた
 信義の使者は誰でも良かったのだが、敢えて時政 (坂東彌十郎)を向かわせたのは、頼朝を置き去りにして船で逃げ去った時政 への仕返しだった。
 時政も相変わらずの“いい加減さ”だった
・最大戦力を持つ重要視すべき上総広常(佐藤浩市)ではなく、見栄えの良い畠山重忠(中川大志)に先陣を任せた
 広常に背かれたら、頼朝軍は成り立たないが、そんなことはお構いなし……これが頼朝なのだろう
・鎌倉を本拠地として構築案を練る際、地理的視点で、父・義朝の為に現・寿福寺に祠を建て菩提を弔っていた岡崎義実 (たかお鷹)への義理を無視した
 地理的視点では正しい選択だろうが、岡崎義実に一言あるべきだった……これが頼朝なのだろう
・妻の政子との再会を一日延ばして、亀(江口のりこ)と情を通じる
  ……これが頼朝なのだろう

義時(小栗旬)と三浦義村 (山本耕史)
 誠実に人と向き合い、調整に苦労する義時を、冷静に策を講じる吉村がカバーする……いい関係だ(いつまで続くのだろうか……先の展開を知らないので、教えないでね)
 それにしても、この期に及んでも、伊東祐親(浅野和之)の助命を計る義時。
 「武衛」(兵衛府の唐名で、”佐殿”よりさらに高位な呼称)の意味不明さと「ぶえい」という響きを利用して、頼朝と広常らの仲を和らげる義村 の機転は見事。
 「武衛」を乱用する広常に首を傾げる頼朝の様も面白かった

大庭景親(國村隼)と伊東祐親(浅野和之)と梶原景時 (中村獅童)
景親……敗北は明らかだが、徹底抗戦する構え
祐親……やはり徹底抗戦。板東武者を見下し、娘を娶った頼朝が許せない
景時……景親に見切りをつける。“おめかし”したいという政子たちに協力。「頼朝は降参したものに寛容」という義時の言葉に表情を変える

第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」


【ストーリー】番組サイトより
挙兵した源頼朝(大泉洋)を討つため、追討軍を送る平清盛(松平健)。後白河法皇(西田敏行)は地図を広げ、丹後局(鈴木京香)らと戦況を占う。一方、奥州をたった源義経(菅田将暉)は、兄・頼朝との対面を夢見て歩みを進めていた。そのころ坂東では、上総広常(佐藤浩市)らを加え勢いを増す頼朝が、鎌倉を目指して進軍。頼朝の命を受けた北条義時(小栗旬)は、武田信義(八嶋智人)を味方に引き入れるため、再び甲斐へと向かう……

脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
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