2月の初旬に、東京マラソンの開催の可否の判断を2月18日の理事会で決めると発表したという報道がされたと記憶しているが、その後、開催についての報道が、少なくともNHKニュースなされなかった(朝と夜のNHKニュースは録画してチェックしています)。もちろん、開催されることは知っていたが、一般ランナーが参加しているとは思わず、中継を観て、驚いた。
スターターは小池都知事で、走破を後押しするような声掛けをしていた。
都はまん延防止措置の延長が決定したはず。大規模なイベント開催は、それに矛盾している。
延期期間は3月7日~21日なので、マラソン開催の6日は直接は関係外で、措置の対象期間はそれ以前の通達が有効ということになる。
『東京都の防災ホームページ』の「【2月14日から3月6日】イベントの開催制限等について」によると
[人数上限]
・5,000人
・「感染防止安全計画」を策定し、東京都による確認を受けた場合、20,000人
・「感染防止安全計画」の策定に加え、「対象者全員検査」制度を活用し、20,000人を超える人数について陰性の検査結果を確認した場合、収容定員まで入場可
さらに、
・「大声あり」の場合は、収容人数の50%
・「大声あり」の場合は、十分な人と人との間隔(できるだけ2m、最低1m)を確保する
・「大声あり」の定義……
……「観客等が、(ア)通常よりも大きな声量で、(イ)反復・継続的に声を発すること」を「大声」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に施さないイベントを「大声あり」に該当するものとする。
<大声の具体例>
・観客間の大声・長時間の会話
・スポーツイベントにおいて、反復・継続的に行われる応援歌の合唱
※得点時の一時的な歓声等は必ずしも当たらない。
一時的な歓声やヤジ、単発的な会話は「大声」に該当しないということか。
今回の東京マラソン、主催者は参加人数をコロナ禍前の3万8000人からエントリーを2万5000人に制限し、その後65歳以上の人に対しては重症化リスクが高いとして参加を見送るよう求めた結果、6日の参加者はおよそ1万9000人だったという。
さらに、一般ランナーは3回に分けてスタートしたが、それでも映像を見る限り、かなりの密だった。しかし、会話はなく、スタート後しばらくすれば、ある程度の距離が生じるので、マラソン自体が感染の要因になる可能性は低い。
PCR検査も必須だった。
しかし、いろいろと疑問(問題)はありそうだ。
・イベント開催による感染拡大の危険は、イベント会場だけで生じるものではない。会場までの移動や、宿泊、飲食にも伴う。
都知事が頻繁に使っていた「人流の抑制」とは逆の要素が拡大するのである。
・参加人数は2万人弱だったが、運営スタッフ(コース誘導・管理も含む)、中継や報道関係者、選手の身内などを含むと、相当数膨らむ
・PCR検査で陽性反応が出ずにすり抜ける感染者も一定数いる。さらに、検査後に感染するケースも考えられる。
東京マラソン開催の感染拡大の危険性がどのくらいのものかは私には分からないが、幾ばくかの感染拡大の原因になるのは間違いない。
それよりも、まん延防止措置の延長を求めた都の方針とは矛盾するマラソン開催は、まん延防止措置を遵守しようとする気持ちを薄めることになるのではないだろうか?
イベント開催の今後の指標として、今後の新規感染者に東京マラソンとのかかわりの有無を調査していただきたい。
スターターは小池都知事で、走破を後押しするような声掛けをしていた。
都はまん延防止措置の延長が決定したはず。大規模なイベント開催は、それに矛盾している。
延期期間は3月7日~21日なので、マラソン開催の6日は直接は関係外で、措置の対象期間はそれ以前の通達が有効ということになる。
『東京都の防災ホームページ』の「【2月14日から3月6日】イベントの開催制限等について」によると
[人数上限]
・5,000人
・「感染防止安全計画」を策定し、東京都による確認を受けた場合、20,000人
・「感染防止安全計画」の策定に加え、「対象者全員検査」制度を活用し、20,000人を超える人数について陰性の検査結果を確認した場合、収容定員まで入場可
さらに、
・「大声あり」の場合は、収容人数の50%
・「大声あり」の場合は、十分な人と人との間隔(できるだけ2m、最低1m)を確保する
・「大声あり」の定義……
……「観客等が、(ア)通常よりも大きな声量で、(イ)反復・継続的に声を発すること」を「大声」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に施さないイベントを「大声あり」に該当するものとする。
<大声の具体例>
・観客間の大声・長時間の会話
・スポーツイベントにおいて、反復・継続的に行われる応援歌の合唱
※得点時の一時的な歓声等は必ずしも当たらない。
一時的な歓声やヤジ、単発的な会話は「大声」に該当しないということか。
今回の東京マラソン、主催者は参加人数をコロナ禍前の3万8000人からエントリーを2万5000人に制限し、その後65歳以上の人に対しては重症化リスクが高いとして参加を見送るよう求めた結果、6日の参加者はおよそ1万9000人だったという。
さらに、一般ランナーは3回に分けてスタートしたが、それでも映像を見る限り、かなりの密だった。しかし、会話はなく、スタート後しばらくすれば、ある程度の距離が生じるので、マラソン自体が感染の要因になる可能性は低い。
PCR検査も必須だった。
しかし、いろいろと疑問(問題)はありそうだ。
・イベント開催による感染拡大の危険は、イベント会場だけで生じるものではない。会場までの移動や、宿泊、飲食にも伴う。
都知事が頻繁に使っていた「人流の抑制」とは逆の要素が拡大するのである。
・参加人数は2万人弱だったが、運営スタッフ(コース誘導・管理も含む)、中継や報道関係者、選手の身内などを含むと、相当数膨らむ
・PCR検査で陽性反応が出ずにすり抜ける感染者も一定数いる。さらに、検査後に感染するケースも考えられる。
東京マラソン開催の感染拡大の危険性がどのくらいのものかは私には分からないが、幾ばくかの感染拡大の原因になるのは間違いない。
それよりも、まん延防止措置の延長を求めた都の方針とは矛盾するマラソン開催は、まん延防止措置を遵守しようとする気持ちを薄めることになるのではないだろうか?
イベント開催の今後の指標として、今後の新規感染者に東京マラソンとのかかわりの有無を調査していただきたい。