英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season18 第6話「右京の目」

2019-11-26 22:44:10 | ドラマ・映画
ふだん、どれだけ膨大な情報を目から得ているのか、痛感しました。
 街を歩いていても、駅を利用しても、知覚障害の方たちがどれだけ苦労されているか、身を持って体感しました」

言っていた右京だが、他の感覚(聴覚や嗅覚)と周囲の者を利用して視覚の欠如を補っていた

・呼吸の乱れで動揺を察知
・甘い臭いでアクリロンニトリル(毒性のある薬品)と推察
・整髪料の匂いで、刑事部長と参事官が部屋にいることを感知
・青木(浅利陽介)をこき使う(いつもと同じか)
・捜一コンビに指示(いつも利用しているが、今回ははっきり内容も依頼)
・音声認識ガイド“バディ”を活用……最初は苦戦していたが、新相棒か?
・足音を聞き分ける……和江(山本道子)が聞いた独特の足音(現場から逃げる時に飛び降りて、足を痛めたと推理
  容疑者の不動産会社の支店長は普通の足音
・杖の活用……目の不自由な少女との交流により「杖で床を叩く音の反響で、部屋の広さや人の気配を察知できる」と教えられた
・機転……ビーズ製のマスコット人形を解いてビーズを床にばら撒き、それを踏む音で相手の動きを察知

視覚を一時的に失った右京だが、機転や推理・洞察力でカバーしていく逞しさや、そんな右京に対する周囲の反応など、面白かった。
 刑事部長や参事官は、右京を現場から遠ざけようとしたが(“暇か課長”の洞察)、まあ、右京の困っている様を見たかったのだろう。
 目が見えないのに紅茶を入れようとして、失敗(笑)……被害者・青木


 しかし、事件自体は面白くなかった。疑問点も多い。
・生活保護の受給を搾取(不動産の営業、マンションの管理者、役所の生活保護の担当者がグル)というのは、どこかで見たようなカラクリ(『相棒』ではないかもしれない)
 《逃走の際、足を痛めて、足を引きずる特徴で犯人を特定》というのも、どこかで見たような…
・最初の殺害計画は成功する可能性は低そう

 和江に室内の物音で怪しまれ、その後、特命係が来るまでも少々時間が掛かっていたはず。標的の森田はどこにいたのか?
 呼び出された部屋で催涙スプレー騒動があったのに、その夜、まんまとトラップに引っ掛かってしまったので、右京が催涙ガスを浴びた時には、近くにいなかったと考えられる……というか、遅れてアパートに行ったのなら、騒動を知り得たはずなので、まったく、行く気がなかったとしか…
 そもそも、日中のあの付近は、人目に付きそう。
・右京の催涙ガスの浴び方は、まるで、バラエティの粉末ガスをわざと浴びた時のような無理やり感があった。
・右京が部屋に入ってからすぐ逃げたのだから、和江がアパートの外で逃げる足音を聞くのは無理がある
・隠しカメラで多数の部屋を監視するのは大変そうだ
・動画サイト『宝探しゲーム』で死体発見(凄い偶然)、思い切り“不法侵入の実況中継”
・暗闇の中で、聴覚と機転で犯人を捕らえたが、杖で床を叩くと、相手にも自分の居場所を知らせてしまうのでは……



視覚を失った右京ストーリーを展開させるために、《催涙スプレーを浴びる右京》、《目の不自由な少女との交流》など、強引なエピソードに思える
 

第1話第2話第3話第4話第5話


【ストーリー】番組サイトより
犯人の罠に落ちた右京が失明!?
殺人事件との奇妙な符合とは…


 右京(水谷豊)は、清掃員として働く顔馴染みの和江(山本道子)に頼まれ、亘(反町隆史)と共に古いアパートの一室を訪れる。空室のはずなのに不審な物音がするので、中を調べてほしいという。すると、部屋には訪問者を陥れる罠が仕掛けられており、和江をかばった右京は、目に大怪我を負ってしまう。
 その場に居合わせた区役所のケースワーカー・友里(佐藤寛子)の助けを借り、病院に運び込まれた右京。視力が戻るまで時間を要するとの診断を受けるが、翌日には特命係に姿を見せる。そんな中、あるマンションの建設予定地で男性の遺体が発見される。
 被害者は、不動産会社の営業。右京は、罠が仕掛けられていた古アパートも、遺体発見現場も同社が関連していることに気づき、疑惑を抱く。一方、右京の怪我に責任を感じた和江は、勤め先の上司・真山(山崎一)をともない改めて謝罪。その際、逃げ去る人物の妙な足音を聞いたという新証言をもたらすが…!?

やがて繋がっていく不可解な罠と殺人事件
背景には想像を超える現代の落とし穴が…!?
視力を奪われた右京の名推理が冴える!


ゲスト:山崎一 佐藤寛子 山本道子

脚本:根本ノンジ
監督:橋本一
コメント (2)
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