英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

日馬富士 暴行問題

2017-11-16 21:30:37 | スポーツ
「呆れる」……そんな事態であるが、日馬富士については、いつかこういう事件が起きるとは思っており、「やっぱり」という感が強い。

読売オンラインの見出しは(たまたま目についただけで、読売を例に挙げたのに他意はない)
『日馬富士暴行 横綱の品格はどこに行った』
 これについては、≪いやいや、日馬富士には初めから“横綱の品格”ない≫と言いたい。
 彼の粗暴さについて、これまで問題してこなかった「相撲協会」「NHKの相撲中継のアナウンサー、解説者」「マスコミ」「横綱審議会」など、皆責任を感じるべきである。


【日馬富士について言及した当ブログの記事】
「みっともない相撲 日馬富士-貴景勝(2017年秋場所10日目)」
「北の湖理事長死去に思う」(日馬富士の項で述べているが、その他の横綱評も読んで頂けると嬉しいです)
「相撲の品格 日馬富士」

【相撲(特に張り手)について言及した当ブログの記事】
「白鵬の凶悪技(かちあげ)」
「もはや格闘技……白鵬の立ち合い」
「ルール内であれば“正々堂々”と言えるのか? 【1】」(「相撲の張り手」の項)

≪横綱にしてはいけない人だったのである≫


 ここで記事を切り上げてもいいのだが、折角なので、事件を整理してみる。

10月25日 巡業で鳥取入り、モンゴル出身力士の懇親会(2次会)4で、日馬富士が貴ノ岩にに暴行
 日馬富士の注意中、貴ノ岩がスマホを操作したことに激昂し、ビール瓶で殴った後、他の力士の制止を振り切り、20~30発殴打(ビール瓶では殴っていないという証言も出てきたが…

10月26日 鳥取巡業
 両力士とも何事もなかったかのように、巡業に参加。貴ノ岩も相撲を取り、異常は感じられなかった

10月29日 貴乃花親方、警察に被害届を提出
 協会には報告せず

11月2日午前、貴乃花親方、貴景勝関らが九州場所の宿舎を構える福岡県田川市市長を表敬訪問
 抱負を聞かれた貴ノ岩関は「2桁(勝利)目指して頑張ります」と答えており、やる気十分

11月2日 相撲協会、被害届に関する連絡を受ける
 事件の詳細をどこまで聞いたかは明らかになっていない

11月3日 相撲協会、貴乃花親方、伊勢ヶ濱親方に電話で事情を聴取
 貴乃花親方、被害届を出しているにも拘らず、「暴行を受けていたことは知らなかった。階段から落ちてけがをしたと聞いている」
 伊勢ヶ濱親方からも暴行があったという報告はなかった
 相撲協会は、貴ノ岩が最後まで巡業に出たことから、けがの程度は軽く、重大な事案ではないと判断。事情を聴くことはしなかった。

11月10日 貴乃花親方、貴ノ岩の休場届を協会に提出
 通常添付することになっている診断書は提出せず

11月12日 九州場所、初日
 貴ノ岩、休場

11月13日 貴乃花親方、貴ノ岩の診断書を協会に提出

11月14日 相撲協会、暴行事件を公表


【いろいろな疑問】
①貴乃花親方は、なぜ、3日の協会の聴取に貴ノ岩が暴行を受けた事実を言わなかったのか?(10月29日に被害届を出している。この時点では貴ノ岩がそこまで重傷だとは思っていなかった可能性もある)
②暴行を受けた後も巡業に参加していた貴ノ岩がその後入院。巡業に出たのは、九州場所に出場するため、あるいは、日馬富士を庇うためなのか?それとも、その時点では症状が発生していなかったのか?
③警察からの連絡を受けたにもかかわらず、重大な事案ではないと判断したのか?「“被害届”が出ている」と連絡を受けていたのなら、貴ノ花親方の説明に疑問を感じないのはおかしい


【白鵬の謝罪と説明】
 自らが同席していた事や日馬富士の暴行を認め、謝罪。
 日馬富士がビール瓶で殴った件については
「日馬富士はビール瓶を持ったが滑り落ち、その後、私が間に入って部屋から連れ出した」と証言したが、最初報じられたのとはかなり状況が違っている。庇っているという気もするが、少なくとも、ビール瓶で殴ろうとしたのは間違いない。しかも、ビール瓶をつかんだが思い直したのではなく、殴る気満々だったようだ。

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相棒 season16 第5話「手巾(ハンケチ)」

2017-11-16 15:19:40 | ドラマ・映画
転落事故(殺人未遂)の被害者である警察学校教官・樋口(佐戸井けん太)の信念と負い目。
その娘の真紀(南沢奈央)の父に対する思い。
  ………父への思いをハンカチを握りしめ、気丈に語る姿を芥川龍之介の『手巾』に重ね合わせ、真紀の心情を読み取る右京。

タイトル『手巾』を絡めたテーマ(娘の強い心情、信条)は良かった。


 しかし、1回目の手巾シーンは納得できたが、2回目の父に愛のこもった「事件の真相を追求せず真犯人を放置したせいで、新たな犯罪の犠牲者が出してしまった。そんなあなたに警察官を育てる資格はない」と引導を渡したのはどうなのだろう?
 右京が解釈したように、≪父を心の重みから解放する。あとは(あなたが育てた)自分たちに任せてほしい≫という気持ちだったのだろうが、手巾を握りしめて心を押し殺して、厳しい言葉を浴びせたら、鬼教官の樋口と言えども真意を理解できないのではないだろうか?≪自分が教官として警察官を育てて来ていたこと自体を否定された≫と思わないだろうか?
 2度目の手巾のシーンはあっても良いが、「お父さん、もう楽になってもいいよ。あとは私たちに任せて」と付け加えても良かったのではないだろうか?“手巾の真意”を右京に語らせなくてもよかった。


 犯人の「警察官は格好の隠れ蓑」「警察学校は犯罪者の養成所」という言葉にはゾッとした。教官は樋口のようであってほしい。
 余計な心配だが、冠城はともかく青木年男(浅利陽介)を通してしまった樋口。慧眼のはずだが……。青木に後を任せるのはちょっと……

【ずっと気になっていること】
前シーズンの最終回で「黙ってろっ!」「何様だ」と険悪な雰囲気で終わったが、今シーズンはそれがなかったように和やか
(今話の最後もそう)



【どうでもよいツッコミ】
・月本幸子(鈴木杏樹)の着物姿がしっくり来ない。顔の西洋的なせい?体型的なもの?着付けが下手?センスが悪い?(私だけが感じるのでしょうか?)
・親の犯罪の模倣、共犯者は入れ墨を受け継ぐ……強引なストーリー設定
・悪事の限りを尽くしていた犯人の父親の会社。それなのに、経営が苦しいって?!
・米沢さん(六角精児)が久々の登場だったが、出番少な過ぎ!「ゲスト」扱い(番組サイトのストーリー欄)なのが寂しい


【ストーリー】番組サイトより
米沢守の緊急要請を受けて特命係が動き出す!
警察学校で起きた転落事故が過去と現在の事件と繋がり
空白の23年間”の謎を浮き彫りにする!


 右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、警察学校で教官を務める元鑑識の米沢守(六角精児)から連絡を受け、校内で起きた“転落事故”の現場に臨場する。意識不明の重体で病院に運ばれたのは、樋口(佐戸井けん太)というベテラン教官で、亘も指導を受けた人物。
 独自の捜査を始めた右京と亘は、樋口の入院先で彼の娘・真紀(南沢奈央)と顔を合わせる。真紀は所轄の刑事で、現在は電機メーカーの機密データを盗んだ後、死亡した男の事件を追っているという。ところが、真紀は膠着状態になっているその事件の手掛かりを見つけたと言って、意識が戻らない父親を尻目に、捜査に戻ってしまう。冷淡すぎる真紀の態度に疑念を抱く亘。
 いっぽう、右京は、教官転落とデータ漏洩、ふたつの事件に関連があるのではないかと推理。捜査を進めると、かつて刑事だった樋口が23年前にかかわった事件との奇妙な符合が発覚して…!?

警察学校で起きた教官の転落と機密漏洩事件に繋がりが?
それら2つの事件と23年前の事件の奇妙な符合とは!?
過去から現在へと繋がる難解な事件に特命係が挑む!


ゲスト:南沢奈央 佐戸井けん太 六角精児

脚本:浜田秀哉
監督:内片輝
コメント (2)
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