“犯行の構図(実現性と動機)に無理があり、さらにドラマの構成に異議あり!
1.犯行の構図
【犯行の実現性】
・「アジアコウモリガの卵を入りの箱を設置して(8か月前に)、孵化した幼虫が防犯カメラのケーブルを切断」て、かなり不確実。孵化しなかったり、実現する前に死んだり箱が撤去されたり、切断しても修理されてしまうこともありそうだ。
・ブログで誘導を掛けたが、被害者のストーカーが計画現場に来るとは限らないし、来たとしても犯行に至るかどうかも不確実。
【犯行の動機(必要性)】
1人目、2人目のパトロン(寄生された男性)の死亡の詳細は分からないが、3人目の芸人を殺害する必要があったのだろうか?
いろいろ世話をしてもらい人気芸人に仕立ててもらったのだから、別れ話もスムーズに進むだろう。こじれた時に、今回のようにストーカーを誘導して襲われれば良いだろう(襲われることを予期しているので、大事には至らない。身の危険を感じたら、怪力で芸人を盾にする。もちろん、防犯カメラのケーブルを切断する必要はない)
ロイコクロリディウムは寄生の宿主を造り替え、行動パターンを変えることによって、取りに捕食され、離れた場所に移動する。そのロイコクロリディウムのように生きたいという犯人の異常性がテーマであったようだが、それに拘り過ぎてしまった感が強い。
このロイコクロリディウムだが、『刑事ゆがみ』の過去の事件のモチーフにも使われているような気もするが、流行っているのだろうか?
2.ドラマの構成への異議
事件現場での検証中、マリコが被害者(実は犯人)の渚佐麻由(黒川智花)が微かにほくそ笑むのを目撃。
その後、ストーカー女性のスマホの指紋の跡で「119」と押していたにもかかわらず、発信されていなかったことに疑念を抱き、麻由の犯行の立証に動き出した。
しかし、ほくそ笑みの目撃は要らなかったように思う。
「科学で検証」「データや証拠で立証」するマリコが、初めから疑念を持って検証するのはマリコらしくない(ほくそ笑みへの疑念は口には出さなかったが)。指紋と発信なしという事実だけから仮説を立て、立証すべきだった(立証させるべきだった)
★マリコの一番の被害者・風丘先生(若村麻由美)
・「徹夜明けでやっと寝付いたと思ったところを叩き起こされたぁ~!」という風丘に対し、
「良かったですね!熟睡する前で!…ご遺体は2体、急いでお願いします」
「…2体………」
・両腕の上腕外側に皮下出血(生体反応あり)を診て、
「強い力が加えられたとすれば…気になりますね」(マリコ)
「うん、確かに」
「良かった、風丘先生も気になるんですね」(マリコの眼力ビーム発射)
「……後ほど、詳しく調べてお届けします」(遠い目)
【ストーリー】番組サイトより
ブログが大人気のイケメン芸人・桑原バグこと桑原博文(牧田哲也)の刺殺体が高台にある公園の展望台で見つかり、そのファンである有村葉子(吉村泉)の遺体が展望台の崖下から発見された。通報者で桑原の恋人・渚佐麻由(黒川智花)によると、展望台で桑原と夜景を楽しんでいると突然現れた葉子にナイフで襲われ、麻由を庇った桑原が刺されたという。葉子はその直後、桑原を刺したショックからか、展望台から自ら身を投げたらしい。
早月(若村麻由美)の解剖により、桑原の死因は刺傷後にナイフを抜かれ大量出血したためのショック死と判明。ただ、両腕の上腕外側に残された皮下出血が何によるものか不明だったが…。一方、葉子の死因は脳挫傷と断定され、麻由の供述通り展望台から飛び降りた可能性が高い。
亜美(山本ひかる)が調べた防犯カメラのレコーダーは故障、映像は残されていなかったが、葉子の血液指紋が残されたスマートフォンを復元した結果、葉子が桑原のブログに頻繁にアクセスしていたことが判明。蒲原(石井一彰)の調べで葉子が“桑原に近づく自分以外の女は殺す”、という不気味なファンレターを送っていたことがわかる。
大学で助手を務める麻由との交際を写真週刊誌に暴露されていた桑原。その記事を見た葉子が麻由を襲い、庇った桑原が刺殺されたようだ。麻由が桑原に刺さったナイフを抜いたのなら返り血を浴びたはず…。麻由の着衣に血痕がほとんどついていなかったことに疑問を感じたマリコ(沢口靖子)が麻由に質問すると、桑原を刺した後にパニックに陥った葉子がナイフを抜き、展望台から飛び降りたという。葉子を止める間もなかった、と麻由は唇を噛むが…。
防犯カメラの故障の原因を調べると、ケーブルが切れていることが判明した。詳しく調べると、ケーブルは内部から破断したように見え、その表面にはキラキラ光る粉のようなものが…。
その粉を調べた結果、意外なものであることが判明した。粉の正体を足がかりに、マリコらは事件の意外な真犯人を追いつめていく…!
<ゲスト>
黒川智花、牧田哲也、寺井文孝、加藤 歩(ザブングル)、吉村 泉、前川恵美子
脚本:戸田山雅司
監督:濱龍也
1.犯行の構図
【犯行の実現性】
・「アジアコウモリガの卵を入りの箱を設置して(8か月前に)、孵化した幼虫が防犯カメラのケーブルを切断」て、かなり不確実。孵化しなかったり、実現する前に死んだり箱が撤去されたり、切断しても修理されてしまうこともありそうだ。
・ブログで誘導を掛けたが、被害者のストーカーが計画現場に来るとは限らないし、来たとしても犯行に至るかどうかも不確実。
【犯行の動機(必要性)】
1人目、2人目のパトロン(寄生された男性)の死亡の詳細は分からないが、3人目の芸人を殺害する必要があったのだろうか?
いろいろ世話をしてもらい人気芸人に仕立ててもらったのだから、別れ話もスムーズに進むだろう。こじれた時に、今回のようにストーカーを誘導して襲われれば良いだろう(襲われることを予期しているので、大事には至らない。身の危険を感じたら、怪力で芸人を盾にする。もちろん、防犯カメラのケーブルを切断する必要はない)
ロイコクロリディウムは寄生の宿主を造り替え、行動パターンを変えることによって、取りに捕食され、離れた場所に移動する。そのロイコクロリディウムのように生きたいという犯人の異常性がテーマであったようだが、それに拘り過ぎてしまった感が強い。
このロイコクロリディウムだが、『刑事ゆがみ』の過去の事件のモチーフにも使われているような気もするが、流行っているのだろうか?
2.ドラマの構成への異議
事件現場での検証中、マリコが被害者(実は犯人)の渚佐麻由(黒川智花)が微かにほくそ笑むのを目撃。
その後、ストーカー女性のスマホの指紋の跡で「119」と押していたにもかかわらず、発信されていなかったことに疑念を抱き、麻由の犯行の立証に動き出した。
しかし、ほくそ笑みの目撃は要らなかったように思う。
「科学で検証」「データや証拠で立証」するマリコが、初めから疑念を持って検証するのはマリコらしくない(ほくそ笑みへの疑念は口には出さなかったが)。指紋と発信なしという事実だけから仮説を立て、立証すべきだった(立証させるべきだった)
★マリコの一番の被害者・風丘先生(若村麻由美)
・「徹夜明けでやっと寝付いたと思ったところを叩き起こされたぁ~!」という風丘に対し、
「良かったですね!熟睡する前で!…ご遺体は2体、急いでお願いします」
「…2体………」
・両腕の上腕外側に皮下出血(生体反応あり)を診て、
「強い力が加えられたとすれば…気になりますね」(マリコ)
「うん、確かに」
「良かった、風丘先生も気になるんですね」(マリコの眼力ビーム発射)
「……後ほど、詳しく調べてお届けします」(遠い目)
【ストーリー】番組サイトより
ブログが大人気のイケメン芸人・桑原バグこと桑原博文(牧田哲也)の刺殺体が高台にある公園の展望台で見つかり、そのファンである有村葉子(吉村泉)の遺体が展望台の崖下から発見された。通報者で桑原の恋人・渚佐麻由(黒川智花)によると、展望台で桑原と夜景を楽しんでいると突然現れた葉子にナイフで襲われ、麻由を庇った桑原が刺されたという。葉子はその直後、桑原を刺したショックからか、展望台から自ら身を投げたらしい。
早月(若村麻由美)の解剖により、桑原の死因は刺傷後にナイフを抜かれ大量出血したためのショック死と判明。ただ、両腕の上腕外側に残された皮下出血が何によるものか不明だったが…。一方、葉子の死因は脳挫傷と断定され、麻由の供述通り展望台から飛び降りた可能性が高い。
亜美(山本ひかる)が調べた防犯カメラのレコーダーは故障、映像は残されていなかったが、葉子の血液指紋が残されたスマートフォンを復元した結果、葉子が桑原のブログに頻繁にアクセスしていたことが判明。蒲原(石井一彰)の調べで葉子が“桑原に近づく自分以外の女は殺す”、という不気味なファンレターを送っていたことがわかる。
大学で助手を務める麻由との交際を写真週刊誌に暴露されていた桑原。その記事を見た葉子が麻由を襲い、庇った桑原が刺殺されたようだ。麻由が桑原に刺さったナイフを抜いたのなら返り血を浴びたはず…。麻由の着衣に血痕がほとんどついていなかったことに疑問を感じたマリコ(沢口靖子)が麻由に質問すると、桑原を刺した後にパニックに陥った葉子がナイフを抜き、展望台から飛び降りたという。葉子を止める間もなかった、と麻由は唇を噛むが…。
防犯カメラの故障の原因を調べると、ケーブルが切れていることが判明した。詳しく調べると、ケーブルは内部から破断したように見え、その表面にはキラキラ光る粉のようなものが…。
その粉を調べた結果、意外なものであることが判明した。粉の正体を足がかりに、マリコらは事件の意外な真犯人を追いつめていく…!
<ゲスト>
黒川智花、牧田哲也、寺井文孝、加藤 歩(ザブングル)、吉村 泉、前川恵美子
脚本:戸田山雅司
監督:濱龍也