英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『BORDER 贖罪』

2017-11-02 17:50:33 | ドラマ・映画
衝撃的なラストから3年。その決着をつけるという今回のスペシャルドラマ。
確かに3年も経っていたというのが、個人的には衝撃。
そのラスト直後から引き継いで演じる役者さんたちも大変だなあ。



【最終話のおさらい】
≪あらすじ≫……テレ朝動画より引用
休日のショッピングモールで、8歳の少年が行方不明になった。誘拐事件とみた警察は、警視庁特殊捜査班(SIT)を捜査にあたらせるが、犯人から何の接触もないまま、翌朝、少年は遺体で発見される。捜査は市倉(遠藤憲一)班に引き継がれ、石川(小栗旬)、立花(青木崇高)らが捜査を開始。いっぽう、検視を担当した比嘉(波瑠)によると、死因は舌骨の骨折による窒息死の可能性が高いとのことで、犯人は医学的知識を持った人間と推定された。
(石川は、頭がい骨内に残った弾丸の影響で死者の姿が見え、死者の声が聞こえるようになったという設定)

 石川は犯人の安藤は(大森南朋)を逮捕しようとするが、安藤はしたたかで証拠を全く残していなかった。
 子どもが火葬され、怒りに燃えた石川が激走、比嘉(波瑠)を置き去りにする。石川の激走姿が印象的だった。
 さらに安藤をビルの屋上まで連れ出し、突き落とす寸前で安藤を脅迫。
 しかし、安藤は全く動ぜず、逆に「あなたは正義を為すために死ねると思ってる。私も悪を為すために死ねます。けれど私は悪を為すために殺すことも出来る。そこが違う。また私の勝ちですね」と挑発。
 激高した石川は、安藤の胸ぐらをつかんでいた手を放してしまう。
 安藤、落下……死亡。


 呆然とする石川肩に後ろから手が掛かり、「こちらの世界へようこそ」と安藤が声を発したところで終了。『世にも奇妙な物語』的終了だった。。



【今回のスペシャルの石川の選択・贖罪】
監察官の取り調べの中、殺害されてしまったという須藤真実(中村ゆりか)に犯人の逮捕を依頼され、事件を解決したが、その中で、≪被害者の無念を晴らせるのなら、自分は悪の側に落ちよう≫と決意。≪安藤を手に掛けてしまった罪は消えない。(正義を貫こうとした自分が)悪に落ちても、被害者の魂を救い続けることが“贖罪”になる≫というのが、サブタイトルの意味だったのだろう


【感想】
①3年前のモヤモヤ感が一応解消された。(3年前のあのラストは非常に鮮烈で良かったと思っています)
②光側の仲間、闇側の仲間の石川とのやり取りが、(変な言い方になるが)シミジミとしてよかった。
 ・“小学生の徒競走”のように全力疾走する立花(青木崇高)を比嘉が「転べばいいのに」とつぶやいたのには笑ってしまった。
 ・便利屋スズキ(滝藤賢一)が良い人過ぎる。「何を探せばいい?」とクールに尋ねたが、「死体」と言われ意表を突かれ、ビビりながら探すのが笑えた。
 ・ガーファンクル(野間口徹)、サイモン(浜野謙太)と石川との電話のやり取りが、やはりシミジミしていた
③闇側の仲間が石川を助けようとしたのが、石川を光の存在と崇めたいという理由と言うのはどうかと思う
 石川の嫌疑を晴らす証言者が都合よく表れたことで、却って、監察官・久高(國村隼)の疑惑を確信に替えてしまったが…
④久高のスーツ、あれを着るのはかなり勇気がいりそう。
 たとえ、様になったとしても、“危険な人”としか見てもらえないだろうなあ
⑤3年前もそうだったが、死者の霊は、石川の気持ちや状態はお構いなしにお願いしてくるが、実際の捜査に入ると、何の役にも立たない。番組サイトで“霊”と呼ばず、“残留思念”と言っているのもこの設定のためかもしれない。
 ≪自分の遺体がどこにあるかぐらい把握して教えてあげなよ≫と思うが、それだとドラマにならないか。
 それにしても、石川以外の人がいるところで話しかけられるのは迷惑。石川もよく何でもない表情でいられるものだ。
⑥嫌疑をかけている石川への監視が甘過ぎ。
 わざと石川をひとりにして、石川の行動や表情を探ろうとしたのかと思ったが、そうでもなかった。
⑦立花(青木崇高)が出てきたとき、≪ああ、こいつもいたなあ!≫と懐かしかった。
コメント
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