2時間サスペンスが好きなので、地上波・BSを問わず、番組欄で面白そうなタイトルがあるとついつい録画してしまいます。もちろん、再放送を含むのでレコーダーに溜まりっぱなし。時間を見つけて視聴していますが、言葉は悪いが“駄作”が多いです。
これではHDの容量と時間の無駄なので、ダメダメなサスペンスをメモとして残しておけば、そのシリーズは録画しないという対策が取れます。
『女検視官江夏冬子』シリーズ(原作・山村美紗、脚本・中岡京平)
TBS系の2時間ドラマ「月曜ミステリー劇場」(月曜日21:00 - 22:54)で1997年から2001年まで放送されたテレビドラマシリーズ。全6回。主演は萬田久子。共演:布施博、横内正
(フジテレビでも江夏冬子シリーズ(かたせ梨乃)が放映されている)
視聴したのは、第2作「京都冬化粧殺人事件」(1998年)と第3作「京都奥嵯峨殺人絵巻」(1998年)。
まず、萬田さん演じる江夏冬子の立場(役職)が疑問。タイトルにあるように検視官なのだが、この検視官の立ち位置がよく分からない。
検視官というと内野聖陽さんが演じた『臨場』(原作・横山秀夫)の倉石検視官。刑事部鑑識課、班長。階級は警視。この倉石は、殺害現場で検視(検死?)し、「自 殺」「他殺」「事故」「判別不能」などの所見を述べ、それを基に捜査方針が決まる…という立ち位置だったと思う。
しかし、この江夏さん、スーツ姿で現場に現れ、簡単な検視を行い、推測を含む所見を述べる。さらに、指令めいたものを出しながら、捜査班の刑事と共に捜査を行う。管理官兼検事のようなスーパーな存在。しかも、刑事からも煙たがれていない。
遺体の検死を詳細に行うわけでなく、「検死官」というタイトルを冠するのには大きな疑問を感じる。
【参考】(ウィキペディアより)
刑事訴訟法229条によって、検察官が変死者又は変死の疑いのある死体(変死体)の検視を行うことにされている。しかし、同条2項によって、検察事務官または司法警察員にこれを代行させることができるとされており、一般的に司法警察員である警察官が検視を行っている。検視、検死とは、もとの表記は検屍と書かれていたが、屍(しかばね)という漢字は当用漢字に入っていなかったため、検視または検死に書き換えられている。
そのため、検視を担当する警察官のことを「検視官」と呼称している。「検視官」はあくまで組織上の名称であり、こういった資格が存在するわけではない。
警視庁・道府県警察本部刑事部の捜査第一課あるいは鑑識課に所属している。警察大学校において法医学を修了した警部または警視の階級を有する者が刑事部長によって指名される。
ドラマとしては、山村美沙原作らしく、遺恨を絡んだ人間関係やアリバイ工作の解明が主。第3作では暗号が出てきたが、鑑識課(分析班?)が解いてくれたし、本題とはほとんど関係なかった。
あとは、冬子と橋口刑事の恋模様(ほとんど“はぐらかし”)ぐらい。
このシリーズに限ったことではないが、山村原作には付いてくる山村紅葉はドラマの質を落としているように感じる。
萬田さんの演技で気になったことがある。
容疑者(男性)が犯行の告白を兼ねた遺書めいた文面を残していたが(真犯人の偽装)、それを読み上げる際、「私」が「あたし」と聴こえてしまうこと。何度も繰り返し聞いたが「わたし」と「あたし」の中間の発音だった。
夏子としての会話なら文句を言うことではないが、男性の遺書として読むのなら、気をつけて発音すべきである。
視聴して腹の立つ作品ではないが、録画する価値はないだろう。
『広域警察』シリーズ(脚本・安井国穂 他)
2010年からテレビ朝日系の2時間ドラマで放送されている刑事ドラマシリーズ。製作は朝日放送(ABC)と国際放映。主演は高橋克典。
放送枠は「土曜ワイド劇場」(第1作 - 第8作)、「土曜プライム・土曜ワイド劇場」(第8作)、『ミステリースペシャル』(第9作)。
視聴したのは、第6作『殺人犯は美人妻?! 夫殺しの容疑者が逃亡か!残された2000万円と謝罪の手紙
「山梨〜熊本〜天草」連続殺人に渦巻く女たちの執念と復讐!』(2015年6月27日)脚本・安井国穂
【第9作番組サイトより引用】
広域警察とは、二つ以上の都道府県にまたがる事件で地方警察間の調整および捜査を行う、いわば日本全国を担当に持つ警察庁・広域捜査課の通称。そんな特殊な部署に属する東圭太(高橋克典)が、上司の高村順一郎(大杉漣)とともに事件解決に奔走する
立ち位置は『十津川刑事シリーズ』と似たようなもので、高橋克典演じる東刑事が全国各地を飛び回る。
事件に真正面に取り組み、関係者(容疑者や被害者、加害者周辺)にも偏見を持たず誠実に対応する好漢。
しかし、ストーリー展開にご都合主義が多く、録画するほどではないかもしれない。第6作以外も観たような気がするが、同じような感想を持ったような気がする。
第3作と第9作(最新作:9月21日放映)を録画してあるが、どうしたものか……
これではHDの容量と時間の無駄なので、ダメダメなサスペンスをメモとして残しておけば、そのシリーズは録画しないという対策が取れます。
『女検視官江夏冬子』シリーズ(原作・山村美紗、脚本・中岡京平)
TBS系の2時間ドラマ「月曜ミステリー劇場」(月曜日21:00 - 22:54)で1997年から2001年まで放送されたテレビドラマシリーズ。全6回。主演は萬田久子。共演:布施博、横内正
(フジテレビでも江夏冬子シリーズ(かたせ梨乃)が放映されている)
視聴したのは、第2作「京都冬化粧殺人事件」(1998年)と第3作「京都奥嵯峨殺人絵巻」(1998年)。
まず、萬田さん演じる江夏冬子の立場(役職)が疑問。タイトルにあるように検視官なのだが、この検視官の立ち位置がよく分からない。
検視官というと内野聖陽さんが演じた『臨場』(原作・横山秀夫)の倉石検視官。刑事部鑑識課、班長。階級は警視。この倉石は、殺害現場で検視(検死?)し、「自 殺」「他殺」「事故」「判別不能」などの所見を述べ、それを基に捜査方針が決まる…という立ち位置だったと思う。
しかし、この江夏さん、スーツ姿で現場に現れ、簡単な検視を行い、推測を含む所見を述べる。さらに、指令めいたものを出しながら、捜査班の刑事と共に捜査を行う。管理官兼検事のようなスーパーな存在。しかも、刑事からも煙たがれていない。
遺体の検死を詳細に行うわけでなく、「検死官」というタイトルを冠するのには大きな疑問を感じる。
【参考】(ウィキペディアより)
刑事訴訟法229条によって、検察官が変死者又は変死の疑いのある死体(変死体)の検視を行うことにされている。しかし、同条2項によって、検察事務官または司法警察員にこれを代行させることができるとされており、一般的に司法警察員である警察官が検視を行っている。検視、検死とは、もとの表記は検屍と書かれていたが、屍(しかばね)という漢字は当用漢字に入っていなかったため、検視または検死に書き換えられている。
そのため、検視を担当する警察官のことを「検視官」と呼称している。「検視官」はあくまで組織上の名称であり、こういった資格が存在するわけではない。
警視庁・道府県警察本部刑事部の捜査第一課あるいは鑑識課に所属している。警察大学校において法医学を修了した警部または警視の階級を有する者が刑事部長によって指名される。
ドラマとしては、山村美沙原作らしく、遺恨を絡んだ人間関係やアリバイ工作の解明が主。第3作では暗号が出てきたが、鑑識課(分析班?)が解いてくれたし、本題とはほとんど関係なかった。
あとは、冬子と橋口刑事の恋模様(ほとんど“はぐらかし”)ぐらい。
このシリーズに限ったことではないが、山村原作には付いてくる山村紅葉はドラマの質を落としているように感じる。
萬田さんの演技で気になったことがある。
容疑者(男性)が犯行の告白を兼ねた遺書めいた文面を残していたが(真犯人の偽装)、それを読み上げる際、「私」が「あたし」と聴こえてしまうこと。何度も繰り返し聞いたが「わたし」と「あたし」の中間の発音だった。
夏子としての会話なら文句を言うことではないが、男性の遺書として読むのなら、気をつけて発音すべきである。
視聴して腹の立つ作品ではないが、録画する価値はないだろう。
『広域警察』シリーズ(脚本・安井国穂 他)
2010年からテレビ朝日系の2時間ドラマで放送されている刑事ドラマシリーズ。製作は朝日放送(ABC)と国際放映。主演は高橋克典。
放送枠は「土曜ワイド劇場」(第1作 - 第8作)、「土曜プライム・土曜ワイド劇場」(第8作)、『ミステリースペシャル』(第9作)。
視聴したのは、第6作『殺人犯は美人妻?! 夫殺しの容疑者が逃亡か!残された2000万円と謝罪の手紙
「山梨〜熊本〜天草」連続殺人に渦巻く女たちの執念と復讐!』(2015年6月27日)脚本・安井国穂
【第9作番組サイトより引用】
広域警察とは、二つ以上の都道府県にまたがる事件で地方警察間の調整および捜査を行う、いわば日本全国を担当に持つ警察庁・広域捜査課の通称。そんな特殊な部署に属する東圭太(高橋克典)が、上司の高村順一郎(大杉漣)とともに事件解決に奔走する
立ち位置は『十津川刑事シリーズ』と似たようなもので、高橋克典演じる東刑事が全国各地を飛び回る。
事件に真正面に取り組み、関係者(容疑者や被害者、加害者周辺)にも偏見を持たず誠実に対応する好漢。
しかし、ストーリー展開にご都合主義が多く、録画するほどではないかもしれない。第6作以外も観たような気がするが、同じような感想を持ったような気がする。
第3作と第9作(最新作:9月21日放映)を録画してあるが、どうしたものか……