英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

最強寒波ということですが

2013-02-22 19:43:18 | 気象
「今夜から日曜日にかけて、最強寒波が日本列島にやってくる」そうです。
 ただ、この表現は少々不正確。
 まず、何が最強かと言うと、寒気の芯が上空5500mで-48℃ということ。(テレビのニュースを観ただけなので上空5000mかもしれませんが、上空5000mで-48℃だと強すぎるので、おそらく上空5500m)
 確かに強い寒気ですが、南下の程度はそれほどでもなく極寒・大雪は北日本中心だと思われます。
 下図は上空5000mの寒気の様子です(5500mではなく5000m)。

 この図の不満な点は、-36℃より低い寒気の芯が分からないことです。
 それはさておき、左図は今夜9時の様子。右図(PCによっては下に位置しているかもしれません)は1月18日のもの。今夜の寒気の規模は大きいのですが、南下の程度はそれほどではないのが読み取れます。


 今日の午後3時の天気図です。
 冬型の西高東低の気圧配置は、数日前から緩んできており、ただ、寒気が抜けないので緩み切らず、北日本は等圧線が混んだままです。この状態のまま、超一級の寒気が襲来するので北日本は大変です。
 ここで気になるのは日本海北部の低気圧。ちっぽけに見えますが、1月28日の寒冷渦の例もあるので油断ができません。

 今回は、全体的に冷たい空気に覆われているので(暖かい空気と混ざって対流する要素が小さい)、極端に渦状に発達することはないと思いますが、寒気が強いので不規則に発達する可能性があります。
 この低気圧も、今回は北寄りに進むので、福井に直接影響する可能性は低いと思われます。(と書いていたら、風が出てきて荒れてきました)

今日の記事を書いたのはは、もともと、「最強寒波が日本列島に襲来」という不正確な表現が気になったからです。注意を喚起するというより、興味を引くための煽り文句に感じたからです。
 「北日本は大変(福井はそれほどでも)」という自分中心の書き方になってしまいました。青森県の酸ヶ湯では昨日5m15cmと過去最高を記録しました。北日本の方は、本当に大変だと思います(信州も今年は大変と聞いています)。あと少しで3月です。今回の寒波は来週の火曜日には抜け始めると予想されています。北国の春は遅いですが、もう少しです。頑張ってください。
コメント (4)
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