タイトルで、内容の予想がついた方は、当ブログの常連さんです。ありがとうございます。
負けてしまいました。羽生名人。
第6局は先手番だったので、なんとか勝てるだろう。最終局に持ち込んでと思っていましたが……
羽生マジックが第1局と第5局に飛び出し、面白いシリーズでした。
第1局は苦戦模様の中、飛車捨てのマジックが飛び出し盛り返しましたが、勝機をつかみ切れず敗北。
第2局は難解ながらも猛攻で押しつぶしました。快勝と言っていいでしょう。
第3局は中盤、飛車の逃げ方を誤り、防戦一方。終盤、必至かと思われた局面で、奇手を放ち、久保八段の包囲網を振りほどきかけましたが、及ばず敗退。
第4局、週刊将棋では「久保完勝」という見出しでしたが、非常に難解の将棋で、翌日の羽生名人の感想では「問題の局面では先手(羽生)の勝ちのようだ」とのこと。ただ、その前に、羽生名人に錯覚があり、急転直下の敗局。
第5局、久保九段の快調な攻めの前に、羽生玉も王将位も風前の灯と思えたが、飛車取り放置のマジックが出て、流れは一気に羽生に傾き、久保八段も勝負手を逃し、羽生名人の勝利。
で、シリーズの流れは羽生名人かと思われ、今日の一局も羽生ペースだと思われた。後手玉に詰みありと▲6五香と打った手が、古典詰将棋のような逃れの筋があり詰まず、敗北。王将位を失う。
今シリーズ、久保の芸術的捌きの振り飛車に、羽生名人がどう対応するかが見所でした。シリーズを通して見ると「強気に対抗」がテーマだったように思いますが、第1局、第3局、第5局、つまり後手番ではうまくいっていなかったようです。
それに加えて、第4局と第6局は勝ちと思った局面が、そうでなく、誤算に気づき長考した時には、すでに修正不能の局面に陥っていたという、羽生名人らしくない将棋でした。時間もあったのに、「短気」な印象です。
強気で強引な将棋は今までもありましたが、そういう将棋でも実にち密な読みのうえに構築されていたのですが、今シリーズは緻密さ、丁寧さが足りなかったように思えます。
ただ、本日の第6局で、たいてい棋士は▲5八香と打ちそうなところで、▲5八桂と打ったあたりは、羽生名人らしさが出たと思いましたが、それから数手後に敗着(▲6五香)が出てしまいました。(局後の検討では、▲5八香の方がよかったそうです)
今度の名人戦は、今シリーズを払拭するような将棋を指してほしいです。
負けてしまいました。羽生名人。
第6局は先手番だったので、なんとか勝てるだろう。最終局に持ち込んでと思っていましたが……
羽生マジックが第1局と第5局に飛び出し、面白いシリーズでした。
第1局は苦戦模様の中、飛車捨てのマジックが飛び出し盛り返しましたが、勝機をつかみ切れず敗北。
第2局は難解ながらも猛攻で押しつぶしました。快勝と言っていいでしょう。
第3局は中盤、飛車の逃げ方を誤り、防戦一方。終盤、必至かと思われた局面で、奇手を放ち、久保八段の包囲網を振りほどきかけましたが、及ばず敗退。
第4局、週刊将棋では「久保完勝」という見出しでしたが、非常に難解の将棋で、翌日の羽生名人の感想では「問題の局面では先手(羽生)の勝ちのようだ」とのこと。ただ、その前に、羽生名人に錯覚があり、急転直下の敗局。
第5局、久保九段の快調な攻めの前に、羽生玉も王将位も風前の灯と思えたが、飛車取り放置のマジックが出て、流れは一気に羽生に傾き、久保八段も勝負手を逃し、羽生名人の勝利。
で、シリーズの流れは羽生名人かと思われ、今日の一局も羽生ペースだと思われた。後手玉に詰みありと▲6五香と打った手が、古典詰将棋のような逃れの筋があり詰まず、敗北。王将位を失う。
今シリーズ、久保の芸術的捌きの振り飛車に、羽生名人がどう対応するかが見所でした。シリーズを通して見ると「強気に対抗」がテーマだったように思いますが、第1局、第3局、第5局、つまり後手番ではうまくいっていなかったようです。
それに加えて、第4局と第6局は勝ちと思った局面が、そうでなく、誤算に気づき長考した時には、すでに修正不能の局面に陥っていたという、羽生名人らしくない将棋でした。時間もあったのに、「短気」な印象です。
強気で強引な将棋は今までもありましたが、そういう将棋でも実にち密な読みのうえに構築されていたのですが、今シリーズは緻密さ、丁寧さが足りなかったように思えます。
ただ、本日の第6局で、たいてい棋士は▲5八香と打ちそうなところで、▲5八桂と打ったあたりは、羽生名人らしさが出たと思いましたが、それから数手後に敗着(▲6五香)が出てしまいました。(局後の検討では、▲5八香の方がよかったそうです)
今度の名人戦は、今シリーズを払拭するような将棋を指してほしいです。