英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

北京五輪のベストゲーム②

2008-11-11 23:44:50 | スポーツ
『北京五輪のベストゲーム』の続きです。

 第2ゲームも張怡寧が3ポイント先取。
 4-2、張怡寧リードで迎え、張怡寧のサーブ。ここでのラリーがすごかった。フォア、バックを織り交ぜ26本のラリ-の末、フォアに回りこんで決めようとした張怡寧のスマッシュがオーバーとなる。初めて、張怡寧が悔しそうな表情を見せる。
 ゲームの流れが変わったか、フォンが5-4と逆転。しかし、張怡寧は相手のサーブを突っついて厳しく返す。そして浮いた返球を身体を開いて思い切りフォアで振り抜く。目の冷めるような強打。譲らない!
 この辺りから、張怡寧のフォアの強打が炸裂するようになる。しかし、フォンも鋭い変化球サーブや、ラリーも正確なバックで返し、ついていく。6-6、7-7、8-8。
 それでも、張怡寧は9点、10点を連取し、このゲームもゲームポイントを握る。張怡寧のサーブ。ここで、フォンがレシーブのコースを変える。張怡寧の身体の正面に、やや長めに返球。虚を突かれたか、張怡寧、これをミス。次のサーブにもうまく返球し、かえって来た球をフォアで強打。フォンペースのラリーとなり、張怡寧のバックがオーバーして、またもやデュース!張怡寧はほとんど顔色を変えないが、コーチ(監督?)は気が気ではない様子。
 フォンのサーブ。バックのラリーとなるが、フォンがミス。再び、張怡寧がゲームポイント。しかし、次のプレー、バックのラリーを今度は張怡寧がミスし、11-11、再びデュース。
 フォンのサーブ。張怡寧の払うようなバックハンドで始まったラリーは、その密度と速さを徐々に増していく。コンパクトな振りでコースを変え揺さぶる張怡寧に対し、振られながらも強打で応じるフォン。その強打をカウンターで返したのを、フォンが返しきれず、12-11.小さくガッツポーズする張怡寧。
 しかし、次の3球攻撃をあっけなくミス。12-12。落ち着け落ち着けというポーズを自分で取り、冷静さを保とうとするが、次のフォンのロングサーブに返球ミス。顔をしかめる張怡寧。初めて、ゲームポイントを握られる。
 張怡寧のサーブ。3球目、バックでフォンのフォア側を強打で抜こうとするが、フォン読んでいたのか、きっちりフォアで切り返す。2球打ち合った後、今度はバックハンドでフォンのバックを狙うが、これがアウト。フォンが第2ゲームを取った。
 終始、張怡寧ペースだったが、最後の最後で逆転される思いも寄らぬ展開に、会場がざわめいた。
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