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さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

常に自問する目標…

2018-06-05 16:55:02 | 抜き書き


<私が師から教わり、ドゥボイスに教えるのは、目標は何か、目標を達成するもっとも効果的な手段とはなんなのかとつねに自問することである。ほかは問題ではない。これは医療でも科学でも学究でも、業界における物差しになる。警護の分野もなんら変わらないビジネスであり、物差しはいっしょなのだ。エイブ・ファロウは折にふれて語っていた。落胆、傷心、怨念、昂揚、沽券・・・・・いずれも関わりがない。>ジェフリー・ディーヴァー「限界点」上 P101~102より

この一節は 私こと 連邦機関の警護官(日本でいうSP)が 師と仰ぐ先輩 エイブ・ファロウから教わった戒めを部下のドゥボイスに教えるところです。要は、落胆、傷心、怨念、昂揚、沽券などに惑わされずに 目標を見失わないように 目標に邁進しなさい 常にそれを自問しなさい といっています。

改めて言われてみると その通りですが、常に自問できますか?
常に自問とは 公私の別に心がけ 私心に惑わされないように己を律することでしょうか?

財務省の森友文書改ざんは 国会答弁を簡潔に終えるためだった?
神戸市の教育委員が中3生徒へのいじめ聞き取り資料を校長に隠ぺいしろと指示していたのは事務量の軽減のためだった?
両ケースとも効率化を図った対応ですが、このように目標を取り違えると 大変なことになるという事例でしょう。

常に自問できる目標を定めることも要用ということでしょう(ね)
そしてそれは周囲に公表することで 取り違えはかなり減るということでしょう。

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遅読でーす

2018-04-22 12:27:34 | 抜き書き


<初めのころ、この警察署の警官たちは禁酒法をあまりよく思っていなかったので、しばらくのあいだそれを執行することにまったく本腰を入れていなかった。反酒場連盟がアルコールを出す店を次々と廃業させていくにあたって、パトロール警官たちはぶつぶつこぼしながら、最小限の手伝いしかしなかった。携帯用酒瓶や密造ジンをたまたま見つけた警官は、警告を与え、とりあえず証拠品を没収するくらいで、持ち主を見逃すことがしばしばだった。キリスト教婦人禁酒同盟が国中に広めようと最善を尽くしたにもかかわらず、酒には悪魔が宿っていると誰もが信じたわけではなかったのだ。その法律をはなから馬鹿にして守らない酒の密造者に対して、本気で罰するほどの憤りをふるい起こせないと思われる裁判官すらいた。「骨の折れる一日の仕事が終わったら、なんらかの酒の一杯ぐらい飲みたくなって当然だろうに』と警部補はかつてみんなに聞こえるようにかなり大声で言いながら、肩をすくめた。しばらくはこんな調子ですぎていった。ときたま近隣からやってくるさまざまな男たち――多くは夫や父親――が密造酒を売っていたかどでしょっぴかれ、軽いお叱りを受けただけで放免された。それ以上のことをしようとする者など、だれもいなかった。
けれど、うるさい車輪には油が与えられると俗に言うとおりで、この場合、うるさい車輪はメイベル・ヴィレブラント司法副長官であり、油はあたしたちだった。あたしは彼女の司法界における功績について詳しいわけではないけど、ありとあらゆる新聞を読んだところからすると、ミセス・ヴィレブランントは不精で腰の重い男性の相棒たちが触れようとしない、形ばかりのお粗末な法律の問題点を洗い出すという厄介な栄誉を手にし、驚くほど嬉々としてそうした問題点への取り組みに乗り出しており、その過程でしばしば重大ニュースになっていた。ミセス・ヴィレブラントが困りものの法律問題の責任者になったのは、ごく自然なことだと思う。なんといっても、彼女は女性だし、評判の悪い問題を担当させることに大した危険はない。女性がその職業で失敗しても、男性が同じ失敗をしたのとは異なるとみなされるからだ。とはいえ、ミセス・ヴィレブラントに失敗するつもりなどないのは明らかで、彼女は不撓不屈にして臨機応変であることをみずから示した。ハイライン市長の協力はさほど得られない状況だったものの、市長の妻ミリアムと話した結果“良識”を理解してもらうことに成功したのだ。この二人が手を携え得て報道界を大いに駆り立て、ニューヨーク市は国中のよい手本となり、模範的な“禁酒”州にかわるため断固とした行動を起こすべきだという機運を盛り上げた。こんな話をこと細かにするのは、こうした政治情勢のせいで、うちの警察署が“高貴な試み”の特別組織として選ばれたからだ。あたしたちがミセス・ヴィレブラントのうるさい車輪を静かにさせるための油だったというのも、これで納得してもらえるだろう。
正式な条例により、あたしたちの署はニューヨーク市初の“厳重取締班”として稼働することになった。あとに続くほかの警察署の前例となるのだ。何人かの新たな警察官が給与者名簿に加えられたうちの署には、地元の大きなもぐり酒場をさぐりだしたり一斉検挙を行ったりする仕事が与えられた。言うまでもなく、警察署というのは奇妙な存在で、その動き方には料理のような要素がある。構成人員が変われば、ふたたび人間関係が調和するまでしばらく時間がかかるのだ。うちの署の警官たちは新入りの警官の導入に乗り気ではなかったし、大混乱を巻き起こす一斉検挙に加わることなど、なおさら好まなかった。いまですら地域の人々からうとんじられているというのに、一斉検挙などしたら輪をかけて嫌われることは間違いない。けれど、命令に従うしか選択の余地はなかった。>スーザン・リンデル吉澤康子訳「もうひとりのタイピスト」P15~17より


長い文章ですが、
この中から 法律とは テレ朝日事件とは 最近のTVドラマの見方 などが浮かんで 全文を引出しました。

具体的には、

・禁酒法といえば アルカポネの時代で 密造酒でギャングたちは大儲けをしたこと、密造酒に絡む犯罪が多発したこと、エリオットネスのFBIとアルカポネの壮絶な銃撃戦などが浮かび、13年で廃法となりました。ということは 問題のある法律は 市民への浸透は言わずもがな 警察・司法内でも認知・徹底が遅いのかもしれません。最近 サイバー攻撃、振り込み詐欺、ストーカー、DV、テロ、外国人犯罪などが多発し いろいろな新たな法律が検討されていますが、過剰は法規制には要注意 というこを思い起こさせてくれました。

・上記の引用文の中ほどにある <ミセス・ヴィレブラントが困りものの法律問題の責任者になったのは、ごく自然なことだと思う。なんといっても、彼女は女性だし、評判の悪い問題を担当させることに大した危険はない。女性がその職業で失敗しても、男性が同じ失敗をしたのとは異なるとみなされるからだ。とはいえ、ミセス・ヴィレブラントに失敗するつもりなどないのは明らかで、彼女は不撓不屈にして臨機応変であることをみずから示した。> このところは 福田財務事務次官のセクハラ問題で 気になりました。ミセス・ヴィレブラントを テレビ朝日の女性記者に置き換え、法律問題を 森友・加計の財務省取材に置き換えても読めるのでは ないかと思いました。 ただテレ朝の女性記者は 福田氏の許可を得て録音したのだろうか? 許可なしに録音し、これを他のマスメディアに渡したのなら、マスコミは倫理規定違反でテレ朝記者を処分しなければならないでしょうね。

・警察署というのは 構成員が変わると 全体の調和・機能を取り戻すのに時間がかかるもので その動きは 料理の要素がある とリンデルさんは(主人公を借りて)書いています。今また新たなTVドラマシリーズがスタートしていますが、とのドラマも このあたりのストーリー(警察署内を法律事務所・病院・大企業等々に置き換え)でシリーズの2~3話は行くのでは? ドラマって大概にパターン 正義や弱いものが勝つ・組織 vs. 個人の戦いで個人が勝つ がありますよね。そして それぞれのストーリーの進展は料理のよう: 調理器具がいくつかあって/材料の調達/材料を洗ったり切ったり/煮たり焼いたり/味付けがあって/盛り付けです ではないでしょう(か)

まあ 文中に関係のないことが次々に浮かぶのは 集中力がないという証でしょう。読書が遅いわけです。

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アクリルアミド・・・

2018-03-31 15:23:37 | 抜き書き


<米ロサンゼルスの裁判所は30日に、米コーヒーチェーン大手スターバックスなど販売業者に対し、コーヒーに発がん性成分が含まれているとの警告を表示すべきとの判断を下した。・・・・・原告団体側の主張、発がん性が指摘される化学物質「アクリルアミド」が、コーヒー豆の焙煎で生じるので、この化学物質を取り除くか、警告表示をするかのいずれかを求める主張が認められた(共同)>2018年3 月 31日の産経ニュース「コーヒーの発がん性警告を LA裁判所、スタバなど販売者に命令」より抜粋

コーヒー豆の焙煎で 発がん性化学物質「アクリルアミド」が出るので、コーヒーの消費者に警告せよ という判決が 業者に下されたものです。

注)アクリル‐アミドとはコトバンクによると、アクリルニトルの加水分解によって得られる無色の結晶。重合体は接着剤・塗料・合成繊維に用いるもので、発がん性をもつとされ、日本では劇物に指定。炭水化物やアミノ酸を多く含む食品を高温調理すると生成する化学物質 とのこと。

「アクリルアミド」とは初耳でした。
何時から「アクリルアミド」の危険性が分かったのだろうかと All About 健康 医療 情報をみると:

どうも 2002年にスウェーデン国立食品局 (NFA) が問題視 し始めたらしい。

そして日本では 2011年~ 2016年に 食品安全委員会が 日本人の「アクリルアミド」の摂取量を調べ、平均的な摂取は 高温調理した野菜(炒めたもやし、炒めた玉ねぎ、炒めたレンコン、炒めたキャベツ、フライドポテトなど)からが56%、 飲料(コーヒー、緑茶、ウーロン茶、麦茶等)からが17%、菓子類・糖類(ポテトスナック、小麦系菓子類、米菓類等) からが16% と発表。あわせて 日本人の「アクリルアミド」の摂取量は海外と比べて同程度かそれ以下であり、がん発症については、明確にはいえないが、公衆衛生上の観点から多量の摂取には 気を付けよう との(歯に衣を着せたような)結論を出している。

アクリルアミドは、食品中のアスパラギンと果糖/ブドウ糖などの還元糖が、「揚げる」「焼く」「炙る」等の 120℃以上の加熱調理をされ、食材に含まれる水分が減ることで 生成するもので、水を利用した調理法 即ち「蒸す」「煮る」「茹でる」などが アクリルアミドの発生を抑える 有効な調理法で おすすめ/安全とありました。

コーヒーは 和食に合うということなのでしょうか?
朝のコーヒーは外せないので 朝食は トースト → 卵蒸しパンとゆで卵、 昼食は マック → ざるそばに、 夕食は 豚肉の生姜焼き → 肉じゃが or 鯖の煮つけに なるということ?

何日も持ちません(ね)

カフェイン・レスならぬ アクリルアミド・レスのインスタントコーヒーが 早く出てくることを期待しましょう。


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ロングウォーク…

2018-03-24 11:24:49 | 抜き書き


<犬を連れて近くの森の十キロコースを歩きながら、ここ数時間の出来事を頭の中で整理したいと思っていた。が、できなかった。・・・・・なにかを考えはじめても、足を地面につけるたびにそれが振り払われていくような気がした。思考につかみどころがないので。すべてがふわふわと漂ってる。珍しいことだった。少し恐ろしいとすら感じた。これまではいつだって、得た情報を頭の中で処理し、動きながらでも素早く判断を下せた。・・・・・ところがアレクサンデル・セーデリングからの電話で生まれたのはむしろ、諦念のようなものだった。過去として片付いていたはずのできごとが、過去のままでいてくれなくなったことへの倦怠感。>M.ヨート & H.ローセンフェルト ヘルンハルメ美穂訳「白骨」下P96より

注)諦念とは 辞書には 道理を悟る心。また、あきらめの気持ち。とありましたが、「やっぱり出てきちゃったなぁ 隠していたのに 参ったなぁ 嫌だなぁ」という心の動揺ではないかと思います。悪いことや失敗がうまくばれずに済んでいたのに 何かの拍子に あからさまになりそうになった時に 湧き上がる思いでしょう。

この一節が どうしても消えなかったのは 散歩と 考え事と 考え事すら許さない心配事と のかかわりでした…


散歩とは好いです(ね)この一節にある 人気のない十キロ コースとは贅沢な散歩ですが、日常に 散歩が 考えるひと時が あることは大切なことのように思います。車や自転車などの往来があまりない 気が散るようなものがないところが散歩がいいですね。考え事は そう 歩くテンポなどのリズムや 風や鳥の鳴き声などの小さな刺激で 結構 すすみます。 色々な状況把握や 分析や 想定問答などが 往々に ついてきますので…

考え事とは 頭の中での大量の情報のやり取りでしょう。ちょっと細かすぎますが、問題分析、状況の把握、判断の成否、判断ごとの将来予測などが 行われるということで、また 各ステージは 時系列的・位置的・立場的に事細かく分解/解析され、各所で分解された事柄や 情報片らが くっついたり 反応しあったりして 構成されるものでしょう。

考え事を許さない心配事とは 己や 身近なものへの 将来や生存に 大きくかかわる と思われる ことでしょう。ただ この大変なこととは 大概には take it easy で、然程でもないことを勘違いしているケースが多く 解消しますが、深刻にならざるを得ないことも 時には 起きてしまうもの。こんな時は 時間をおいて考える 頭を冷やす ロングウォークや スローなジョギングなどが おすすめかも…


昭恵夫人 散歩をする機会も時間も あったでしょうに… 
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マイナンバーは大丈夫?

2018-03-20 09:52:33 | 抜き書き


NHK WEB NEWSに日本年金機構のチョンボが掲載されていました。
<日本年金機構は去年、マイナンバーなどおよそ500万人分の個人情報の入力業務を東京・豊島区の情報処理会社に委託しましたが、契約に違反して中国の業者に一部の業務を再委託していたほか、少なくとも6万7000人分のデータの入力を怠っていたことが明らかになりました。厚生労働省などは今月26日に年金受給者のデータをマイナンバーを通じて国と自治体が共有し支給手続きを簡略化する新たなシステムを開始する予定でしたが、今回の問題を受けてデータが正確かどうか点検し直す必要が出たため、運用を延期する方針を固めました。>

チョンボは、
マイナンバーなどの個人情報の大本の取り扱いが非常に軽率だったこと
軽率とは、委託先の信用状況や業務対応をみていなかったと推測されること
具体的には、委託先が再委託していたことを見落としていたこと
再委託先が海外の業者で、しかも中国の業者であったこと
委託先が仕事であるデータ入力をもしていなかったこと

民間の会社だったらありえない年金機構の失態です。
また民間なら 担当者/上司/関連部署は総取り替えでしょう(ね)

誰がどのような経緯でこの豊島区の業者に仕事を依頼させたのでしょうか?
政治家は関与していないでしょう(ね)
なぜこの業者の社名を公表しないのだろうか?

注)これは大昔ですが 隣の空き地を借りるのに 地主のところにあいさつに行くと 地域議員の紹介状を持って来いと言われた 話があります。これから 地主と政治とのつながり、大金=大きな仕事=政治家 との癒着に 関心を持つようになりました。

また中国が委託先だったとは悲劇です。どの程度の機密保持体制にあるか全く信用できないし、公権力をもってすれば簡単に(司法の判断を経ずに)機密はこじ開けられる環境下にあるからです。

注)2016-2017年の 米国で売られていた中国製のスマホから上海にあるサーバーに情報が送られていたことは記憶に新しい。中国国内用ソフトを海外向けのスマホに載せてしまった結果だった という。中国国内では個人情報という概念がない(?)

森友・前川・警官・いじめ不祥事から 最近の役人/職員/教師らは 底が浅いというか 信念が見られないというか パワハラで訴えられるのが怖いのだろうか 上から下まで 仕事にいい加減さが目立ちます。日本病などと言われないように 引き締めてください 頼みます。



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TVもネットで…

2018-03-19 13:52:33 | 抜き書き



昨日 の読売オンラインに
<安倍首相が目指す放送事業の見直しは、放送法 4 条などの規制の撤廃が目玉となる。背景には、首相に対する批判的な報道への不満があるようだ。今回の規制緩和は、AbemaTVに代表されるような「放送法の規制がかからないネットテレビ」(首相)などの放送事業への参入を狙ったものだ。・・・・・ネット事業者などに放送事業の門戸を開放すれば、地上波キー局をはじめとする放送事業者の地盤沈下につながる。首相の動きに、放送業界は「民放解体を狙うだけでなく、首相を応援してくれる番組を期待しているのでは。政権のおごりだ」と警戒を強めている。>とありました。

注)放送法 4 条:放送事業者は 公安及び善良な風俗を害しないこと/政治的に公平であること/報道は事実をまげないですること/意見が対立している問題については、できるだけ 多くの角度から論点を明らかにすること に由らなくてはならない。

ネット TV の是非と 政治的に公平であることを要求する放送法 4 条 が問題となっているようです。

どう思う?

ネット TV とは インターネットを通して配信されている映像番組です。電波ではなく ケーブルではなく ネットでテレビを受信するものです。今は 過去の映画やドラマを見たり、スポーツ実況サービスが主ですが、独自の番組を 放送法などに縛られないで番組を 制作し(ネット上に)配信する業者も少しずつ出てきているようです。ネット TV を見たことはありませんが、各人が スマホ・タブレット・ PC を持つ時代、テレビ番組表やビデオ機器などに縛られたくない(好きな時に好きな番組を見る)時代になってきましたので、電波による放送から ネットによる放送に変わって行くでしょう。映画館からビデオレンタルに変わってきたように、無線通信からインターネット通信に代わってきたように…

放送法 4 条にある 政治的に公平であること とは極めて曖昧な規定です。民放の政治関連のニュース・ショーや評論や議論の場では 明らかに反政権寄りのものがありますし、それを売りにしている解説者がよく登場しています。これを公平としたら 詐欺ですよね。‘政治的に公平である’ というより ‘政治的な立場を明示する’ という法改正の方が 国民には分かりやすいように思います。

民放は ネット配信化へ より注力すべきでしょう。ネットに放送事業を解放すれば現放送局は地盤低下とありますが、ネット化は時流だし、広告収入も 多局時代では減るでしょうが、番組内容次第で多寡が出るという意味では サービス産業そのものとなるのでは。TV のネット化 は安倍さんが喜ぶのではなく、むしろ 中国や北朝やロシアなどをみると 専制国政権の困るもの(情報規制が難しい)となるでしょうから 放送業界の言い分は当たらないように思いました。
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書き換え告白の次は…

2018-03-11 10:08:10 | 抜き書き

<財務省はこの週末をかけて文書の作成に関わった当時の近畿財務局の職員らからの聴き取り調査などを進めていますが、決裁文書に文言の変更などの書き換えがあったことを認め、週明けの12日に国会に報告する方針を固めました。この問題をめぐっては平成27年から平成28年に森友学園と土地の取り引きをした際、財務省近畿財務局が作成した決裁文書と、国会議員らに開示した文書の内容に違いがあり去年2月に問題が発覚したあと、書き換えられた疑いがあると朝日新聞が報じました。取り引きの当時に作成された文書には、森友学園と契約に至るまでの経緯を時系列で書いた項目や、森友学園側の要請に財務省がどのように応じたかを書いた項目があり、「特例的な内容となる」とか「本件の特殊性」という表現が使われていたのに対して、国会議員らに開示された文書にはこうした表現がなくなっていると報じられています。財務省は、文書に書き換えがあったことは認める方針ですが、現時点では、書き換えた内容や時期については明らかにしておらず、調査を続けています。>3月11日付NHK WEB NEWS 森友文書問題 財務省書き換えを認める方針 より抜粋

財務省近畿財務局が作成した 森友学園への国有地払下げの決裁書には 契約に至るまでの経緯 と 財務省(本庁)の対応 が、特例的な内容とか 本件の特殊性 という表現で 記載されていたという。 しかし 国会に提出された ‘決裁書’ には これらの記載はなかったという。 これを明日 財務省は公表(白状)するという。 国会というか国民をばかにした話です!

他のニュースでは 書き換えがあったとの公表は 財務省の思いではなく、首相官邸の意向とのこと。

また 他のニュースでは 最初の決裁書には 財務省/近畿財務局に圧力をかけた政治家の名前が記載されていた という。


黒いバック(政治家)はだれ?

黒い人間(政治家)とは、
・森友学園に安く国有地を売れ と圧力をかけた人間、
・国会に提出する‘決裁書’ を 書き換えろと支持した人間、
・財務省理財局長(佐川局長)が国会で答弁するに当たり 佐川氏に指示した政治家ないし政治家の秘書   がいるでしょう(ね)


同じ人物?
それぞれ違う人物?
違うならそれぞれのバックにいる人間(政治家)は誰?

首相官邸が 書き換えを認めることに動いたのは 首相は逃げられると判断したため?
そのための証拠固め(安倍夫人は登場しないという証拠?)が出来たと判断したため?

辞任は麻生大臣だけで済むかどうかでしょう…


昨年 安倍首相が総選挙(10月)を繰り上げて行ったのは 森友学園問題の今回のような発覚を 最悪の事態を 想定していたためでしょう(か) だから 自民党は 総選挙前に 中道右派の新興政党(発足当初の希望の党)というか 小池都知事を 自民党に変わり得る政党を 抹消することに全力を傾注した ということでしょう(か) 自民党には運よく 前原さん(民進)も分からずに(希望の党末梢)プロジェクトに乗っかってしまったということ?

今後の展開に 注目です。


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こんな読み方をしています…

2018-03-08 18:58:36 | 抜き書き
<どうしてもっと早く気がつかなかったのだろう。愛するセバスチャンの性格はよく知っているのに。彼は、強さとは他人に頼らないことだと信じている。感情を処理するのが苦手だ。自分が本当に求めていることを話すのが苦手だ。頑固すぎて、人に助けを求められない。プライドが高すぎて、困っていることを表に出せない。彼女を大切に思うあまり、自分の悩みや重荷で彼女に負担をかけることをよしとしない。> M.ヨート & H.ローセンフェルト ヘルンハルメ美穂訳 「白骨」 上 P170より

この一節は 心理学者で警察のプロファイラーである セバスチャンを セバスチャンと同居する女性が語るところです。

<アニータは以前。警視庁で人事を担当する主任だったが、周囲とぶつかるばかりで、何度も移動させられ、いまは能力開発研修の事務手続きを担当していると聞く。字面では立派だが、実際は閑職そのものだ。・・・・・彼女が苦々しい気持ちになるのもわからなくはない。願ったとおりの人生になっていないわけだから。すべてをまわりのせいにして自分を正当化する人間の典型だ。自分の失望を、自分よりも成功しているまわりの人たちにぶつける。なにもかも他人のせいだと考える。あらゆるシステムに欠点を見つけるが、自分の欠点には気がつかない。> 「白骨」上 P270~271より

この一節は 新聞記者が アニータなるお局様を評するところです。

上段の人物像 セバスチャン像は 自分に似ているなと思いました。 「感情を処理するのが苦手だ」 このところは感情を表に出すと弱い人間に見られるのが怖いとあえて出さないようにしてストレスを抱える(?)損な人間です(よね) 「プライドが高すぎて、困っていることを表に出せない」 プライドって高すぎても低すぎても組織の中で働くときには問題です(よね)上司で比較的出世の早い方のプライドの出し方をそっと盗むのがいいのかも… 「彼女を大切に思うあまり、自分の悩みや重荷で彼女に負担をかけることをよしとしない」 彼女を妻とすると 家の中では仕事の話をしない人は セバスチャン・タイプ(かな) 妻と夫と話ができる家庭が理想です(よね)

下段の人物像 アニータは 「すべてをまわりのせいにして自分を正当化する・・・・・自分の失望を、自分よりも成功しているまわりの人たちにぶつける。なにもかも他人のせいだと考える。あらゆるシステムに欠点を見つけるが、自分の欠点には気がつかない」 ところは よく会社にいる 出世の遅いエリート大卒 タイプの方です(よね) 話は理路整然としているが 何せしつこい、そして長話しの最中に感情的になる、いい加減に聞いていると、自分が いつの間にか 次の話し手のなかで悪者として登場する。また こういう話(手)を信じてしまう厄介な上司もいるのです。大会社って 面白いところなのです(ね)

M.ヨート & H.ローセンフェルトのセバスチャンものに出てくる人物描写には 昔 勤め人だったころの方々が 浮かんきますので 楽しませてもらってます。


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新幹線の台車の亀裂考

2018-03-01 10:47:15 | 抜き書き


<車両の製造過程で、最も優先されるべき安全性がないがしろにされていた。 JR西日本の新幹線のぞみの台車枠で亀裂が見つかった問題は、製造元の川崎重工業が社内規定に反して鋼材を削っていたことが判明した。鋼材の厚さが基準未満だった川重製の台車はJR西、東海で計147台に上り、JR側も含めたチェック体制の不備が浮き彫りになった。・・・・・亀裂が生じた台車枠の製造経緯は、製造上の注意事項などに反した現場作業責任者(班長)の判断と、作業を現場に任せきりにしていた同社生産技術部門のずさんな品質管理体制だった。> 2018/03/01付 YOMIURI ONLINE 「川崎重、ずさんな品質管理体制…新幹線亀裂」より抜粋

飛行機より車より安全だと信じてた 電車/新幹線が その造りから危険なものだとは知らなかった。

川崎重は製造会社なのに 現場を管理する人間は班長だけなのだろうか 強度や部品間の相関関係をみる 人間(設計/生産技術/品管)は現場に立ち入れない会社なのだろうか ブラックな工場だ。

(注)車両製造は 設計は発注元ですので、製造会社は 図面を外注先に渡して部品を造らせ(ほとんどの車両部品は外注もの)、集められる部品を プラモデルのように (溶接などで)組み立てるだけのようです。

川崎重は 車両のほかに ヘリ、潜水艦、船舶、単車、建機など 安全が第一の輸送機器を国内外で造る会社。当件はこれらの製品全般の品質にも疑念を生じさせるものでしょうし、日本製品の信用問題にもなるでしょう。日本製と競合する海外メーカーは 特に日本を後追いする 周辺国メーカーは これを宣伝材料に使うでしょう。

川崎重の問題点は 多くの日本の製造業が直面する 製造現場の親分が幅を利かせる といった問題を含んでいます。これは戦後のブルーカラーのやる気↑ 待遇改善を図った(現業職と事務職との差別撤廃)の影響もあるのでしょう。また 若者の現場離れ、外国人労働者増を内包する問題でもありますので、なかなか対応は難しいでしょうが、製造現場での品管は 今や 日本の 唯一といっていい お家芸ですので、川崎重は 当不祥事を契機に 率先して 現場での新たな品管体制を築いてもらいたいのもです。
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失敗の予兆ですね

2018-02-23 11:57:58 | 抜き書き


<全員、車から降りた。私が運転席側へまわると、レイチェルがトラヴィスにキーを渡している。どうにも落ち着かない気分だが、トラヴィスを見ると、わたしよりもっと不安そうな顔をしている。彼は運転席に乗り込み、ウィンドウを下げた。「だいじょうぶ?」わたしは訊いた。「うん。気をつけて」レイチェルに目を向ける。「ふたりとも」「心配しないで」わたしは言った。「なんてことはないわよ」と、レイチェル。「すぐすむわ」そんなことを言うべきではなかったのだ。あのときにツキが落ちたのよと、あとになってわたしは彼女に言ったものだ。>ジャン・バーク渋谷比佐子訳「親族たちの嘘」516頁より

この場面は 私:新聞記者 と レイチェル:私立探偵 と トラヴィス:私のいとこ とが 殺人犯宅に忍びこむため 車から降りたところ での会話です。

「なんてことはない」「すぐすむ」などの思いは 大概に 予想外のこと 事件/事故 ツキが落ちることが起きる 予感から 自分を そして周りを 落ち着かせ 鎮めるため に出る言葉や 心情 でしょう。

この予感を 多々感じとるのが 専門家/プロの方 というのでしょう。感じとるためにいろいろな特別な学習/体験を積み重ねる。そして予想外のことが起きても そのほとんどを ルーティーンで対応する。サラリーマン社会でもいえると思います。

事故や損失が起きたあと 振り返ると あの予感が 虫の知らせが あったようなこと が浮かびます。

予防はできる?

予防は 予感センスを磨くことと失敗などの体験でしょうが、周囲の目の助けを借りることもあると思う。

社会人になってしばらくたったころ、上司が変わって、この上司が 課全員に先ず語ったことは「机の中にモノをしまいこむな」でした。‘予感’ の予兆は 机の上に置いておきなさい と理解しました。 失敗はあまり咎めない課長さんだ と気が楽になった 記憶があります。

情報網を広げることかー などと昔を思い出した一節です。
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