5月24日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、新型コロナ対策第3フェーズを発表しました。まず、新型コロナの影響で返済が困難になっている借入人について、返済猶予等の貸付条件変更を行う対策を今年12月31日まで延長するとしています。また、これまでは、同一借入人に対する貸付条件変更は最大3回までとされていましたが、回数制限を撤廃しました。また、商業銀行等に対する預金準備率規制については、リエル建て・外貨建てともに、これまでの7%を維持するとしています。預金準備率については、外貨建て12.5%、リエル建て8%であったところ、2020年3月に新型コロナ対策の一環として、ともに7%に引き下げています。この措置により、経済回復に向けた商業銀行等による貸付の促進に役立てたいとしています。
金融業界では、中央銀行のこの措置を歓迎しています。返済が困難になっている借入人に対する貸付の条件を変更し、返済を猶予すること等により、商業銀行等では不良債権が一気に増大することが避けられています。また、借入人側も即時に債務不履行とならず、新型コロナの状況を見つつ返済までの時間を稼ぐことができている模様です。また、政府としては、新型コロナ対策の一環で、まずは困っている借入人を救済しつつ、銀行等に対しては、経済回復のための新規貸付への努力も期待しているところです。
カンボジアでは2月20日以降の国内感染の急増により、プノンペンのロックダウン等の対策を取らざるを得ず、経済への影響が懸念されています。今年はV字回復が期待されていましたが、期待通りには行かないリスクが高まっているものと見られます。短期的な対策だけでなく、中長期的な経済回復につながる対策が期待されます。
(写真は、閉鎖・休業が続くプノンペン・オールドマーケット。6月2日撮影)
カンボジア国立銀行のフェイスブック(クメール語・英語)
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カンボジアでは2月20日以降の国内感染の急増により、プノンペンのロックダウン等の対策を取らざるを得ず、経済への影響が懸念されています。今年はV字回復が期待されていましたが、期待通りには行かないリスクが高まっているものと見られます。短期的な対策だけでなく、中長期的な経済回復につながる対策が期待されます。
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