カンボジア経済

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三上大使 国道5号線改修・ストゥンボット国境施設の工事現場を視察

2021年07月02日 | 経済
 6月29日・30日に、日本が円借款で支援している国道5号線の改修工事現場を在カンボジア日本国大使館の三上正裕大使、公共事業運輸省のスン・チャントル大臣が視察しました。日本が支援している国道5号線改修事業の対象は、プノンペン近郊のプレッククダムから主要都市のコンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポンを経由してタイ国境のポイペトまでの区間で、これまでの2車線・簡易舗装の道路を4車線化・アスファルトコンクリート化し、主要都市についてはバイパスを建設する計画です。日本政府はこれまでに7件、総額876億1000万円の円借款を供与してこの国道5号線の改修を支援しています。工事は順調に進捗しており、2023年の全線開通を目指しているとのことです。
 三上大使とスン・チャントル大臣は、タイ国境に建設予定のストゥンボット国境施設予定地も視察しました。ストゥンボットには、タイの支援によって貨物専用の新たな国境施設(入国管理・税関等)が建設される予定です。国境の橋は既に完成していますが、国境の検査施設等はタイ側の入札手続きの遅れ等のため、建設が遅れています。ポイペト付近の経済特区や、タイとプノンペンを結ぶ南部経済回廊にとって、新国境施設建設は通関の改善に必要不可欠であり、早期の完成が望まれます。日本政府もカンボジアとの官民合同会議でも建設促進を要請するとともに、タイ側にも働きかけています。
 国道5号線は、プノンペンとタイ国境を直結する重要なルートであり、プノンペン周辺に進出している日系企業にとっても、サプライチェーンの一環としてタイとの連結性を確保するために必要不可欠となっています。国道5号線改修とストゥンボット国境施設建設は、カンボジアにとっても日系企業にとっても非常に大きな効果がある事業であり、その完成が期待されます。
(写真は、日本大使館のフェイスブックより)

日本大使館のフェイスブック
https://web.facebook.com/JapanEmbassyCambodia/


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