カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

カンボジア中央銀行 マネロン対策国家戦略を開始

2019年03月28日 | 経済
 3月14日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、マネーロンダリング及びテロ資金対策国家戦略を開始しました。この戦略は、国際通貨基金(IMF)から資金・技術面で支援を受けつつ策定したものです。国家戦略は、マネーロンダリングやテロ資金の防止、捜査、摘発などに関する10 項目で構成されています。
 マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(Financial Action Task Force on Money Laundering: FATF)は、2月20日~22日にパリで総会を開催し、カンボジアを「戦略的欠陥はあるもののFATFと対応策を策定済の国」に分類したと発表しました。この分類は、一般に「グレー・リスト」と呼ばれており、他には、パキスタン、スリランカ等が含まれており、合計12カ国です。カンボジアは、2015年に一度この分類から外れましたが、マネーロンダリング及びテロ資金対策の新基準に基づいた評価で、再びグレー・リスト入りすることとなりました。
  FATFはカンボジアに対し、不動産取引・カジノに対する監視強化、金融機関・送金機関に対する監視強化、技術的欠陥に対処するためのマネーロンダリング・テロ資金対策法の改正、マネーロンダリング監視のための体制強化、マネーロンダリングの取締り件数・訴追件数の目に見える増加、国連制裁措置を実施するための法規制・体制強化等を求めていました。カンボジア政府が迅速に対応を開始したことは注目されます。
  マネーロンダリングやテロ資金の技術は、日進月歩で進化しています。FATFと協力しつつ、各種対策を順次進めていく必要性は高いものと見られます。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クボタ工建 コンポントム上... | トップ | 干ばつで予想外の電力不足 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

経済」カテゴリの最新記事